
20世紀初頭、上海にフランス人の居留地が置かれていた時代。その租界内に建てられた西洋建築をリノベーションした洋館レストランには、モダンで洗練された雰囲気が漂っている。華やかなオールド上海の気分に浸りつつ、各国の名シェフが生み出す美食の数々を堪能しよう。



ダイニング兼工芸品の博物館のような館内に、一流職人による特注品の家具を配置。店内には翡翠彫刻の展示室もある。7ツ星ホテルクラスのサービスを心がけている


香ばしさがたまらない老北京烤鴨(北京ダック)398元。要1日前予約
中山公園
広東料理
RUIHUA VILLA ルイホアヂャンユエン
清代末期に竣工し、昆劇サロン、企業家の私邸として受け継がれてきた建物を8年かけ総工費3億元でリノベーション。贅を尽くした空間で一流料理人がもてなしてくれる。隠れ家的な立地で地下駐車場直結入口もあるため、お忍びで訪れる日本の著名人も多い。外廊下のあるコロニアル様式の建物。中庭もある。

地下鉄2・3・4号線 中山公園駅から徒歩15分
凯旋北路1555弄66号
11時30分〜16時30分、17時30分〜21時
なし
予約が必要、または予約することが望ましい
500元〜
日本語スタッフ常駐/英語スタッフ常駐/英語メニューあり



広い敷地の西側に位置するレストラン。写真は庭の緑が見渡せる2階の広間席。庭園にはその名にちなみライラック(丁香)が植えられている


申粤蝦餃皇38元(3個)。大きくて、プリプリのエビを薄皮で包んだエビ蒸し餃子
淮海中路
広東料理
シェンユエシュエン
清代末の大物政治家、李鴻章が愛人である丁香のために造った庭園付きの邸宅が丁香花園。その洋館の一部が、広東料理レストランとして使用されている。14~17時には、広東式の点心50種や粥、麺、スイーツなどが味わえるティータイムあり。蜜汁叉焼酥32元(3個)。

地下鉄1・7号線 常熟路駅から車で5分
华山路849号上海丁香花园2号楼
11~22時(ティータイムは14~17時)
なし
日本語スタッフ常駐/英語スタッフ常駐



「鹿苑889」内には洋館が9棟ある。個室は計10室。中2階や屋根裏、夏におすすめの広いテラス席などもあるので、お気に入りの場所でくつろごう


1.ロブスターや鴨のローストなど日本人の口に合う料理が揃う
2.上海では珍しい北欧風建築の洋館
淮海中路周辺
広東料理
シャンガンロンフォンロウ
英国系企業「亜細亜火油公司」の社員宿舎として1929年に建てられた洋館をリノベーション。1階はホール席、2階には個室とテラス席があり、静かな環境のなか海鮮料理や鴨のローストなどの本格広東料理を味わうことができる。ランチの飲茶もおすすめ。家具や調度品もアンティーク調でクラシカル。ほっとくつろげる空間。

地下鉄1・7号線 常熟路駅から徒歩8分
巨鹿路889号7-8号楼
11〜15時、17〜21時
なし
予約が必要、または予約することが望ましい
250元〜
英語スタッフ常駐/日本語英語メニューあり/英語メニューあり



2階の天井に施された中国風の図案や意匠、シャンデリアなど、1913年の建築当時の姿をとどめる。アンティーク家具を上品に配したシックな空間



1.スナップエンドウを塩炒めにした火小碗豆78元、老上海熏魚88元※手前の料理は販売終了のメニュー
2.個室(6名以上)はミニマムチャージ1人500元
中山公園周辺
上海料理
フーイーリンサンジウ
1913年、フランス人の銀行総裁が自らの邸宅として建築した3階建て、庭付きのフランス式洋館を使用。当時の姿を極力とどめた優雅な空間にアンティーク家具が配され、クラシカルなムード満点。料理は正統派の上海料理で、値段も比較的お手頃なことから地元客の利用も多い。個室の利用とディナーは要予約。 美しいガーデンを前に立つ瀟洒な洋館。
