日本三大ラーメンの一つである喜多方ラーメン。多加水麺を使用した太めの平打ちちぢれ麺が特徴で、「朝ラー」という独自の文化がある。
源来軒の先代潘欽星(ばんきんせい)が、大正時代に中国から日本に渡り、市内で屋台を引いたのが喜多方ラーメンの始まり。昭和50年代のTV番組がきっかけで全国的なブームに。
朝7時から営業する店がいくつかあり、出勤前のラーメンも日常的。学校給食や病院食にまで本格的なラーメンが出るほど、文化が深く根付いている。
本記事では朝から営業する店舗に上記マークを記載
喜多方の農家は繁忙期になると、田んぼや畑にラーメンの出前をとるのが普通。麺をのびにくくするために太くなったという説もある。
一部の店にはミニラーメンがあるほか、2人以上で取り分けができるところも。
道の駅 喜多の郷では、喜多方ラーメンバーガーや、ら〜メンチなどのB級グルメが登場。
700円
透明なスープは上品な味わいで、特注の平打ちちぢれ麺との相性もいい
【ミニラーメン】なし【取り分け】不可
きいち
洋食出身の店主が丁寧に仕込んだ熟成しょうゆ、Sio、熟成味噌があり、どれも好評。スープ、麺、チャーシューのバランスが絶妙だ。四季を感じさせるモダンな店内。
800円
定番のトッピングがうれしい。油の量や麺の固さはリクエストできる
【ミニラーメン】なし【取り分け】要確認
げんらいけん
前日の仕込み、その日の早朝から作り始めるスープは、豚骨・鶏ガラ・煮干し・昆布・香味野菜などを丁寧に煮込んだもの。体に染み渡る昔ながらのスープが自慢。昔ながらの中華屋の雰囲気。連休には多くの人で賑わう。
990円
昆布の一番だしが風味豊かで、繊細な味わい。喜多方では珍しいワンタンとの相性も抜群。味玉150円
【ミニラーメン】なし【取り分け】可
きたかた みつき
喜多方では名高い「喜一」の長男が、「喜一」で10年の修業を積み、その後独立し開店。醤油、塩ワンタン、辛さが際立つ火華の3本柱で、「喜一」とは異なる独自の味わいが人気。壁や天井が木目調のすっきりとした店内。
1130円
国産の豚肉を使った自慢のチャーシューを味わえる一品
【ミニラーメン】あり(小学生以下注文可)【取り分け】不可
しょくどうはせがわ
開店と同時に満席になるほどの人気店。モチモチの多加水麺と、鶏ガラや魚介だしがベースのスープが見事に調和。醤油のほかに塩や味噌もある。広々とした店内。
880円
うま味の強い瀬田シジミをふんだんに使った塩味のスープが決め手
【ミニラーメン】なし【取り分け】可
あじあんしょくどう
「活力再生麺屋」の看板を掲げ、背脂生姜潮ラーメン、蔵味噌ラーメン、台湾風のレッドホットチリペッパーなど、オリジナリティあふれる創作ラーメンが食べられる。喜多方市に合併した塩川町出身の店主の独創的な味を堪能できる。
JR喜多方駅から徒歩10分
喜多方市豊川町米室アカト5246-54
10~15時、17~20時(土・日曜、祝日7~18時)
月曜(祝日の場合は翌日)
18台
30席
800円
豚骨の透き通るスープは珍しい塩ベース。モチモチの多加水麺とベストマッチ
【ミニラーメン】なし【取り分け】可
ばんないしょくどう
昭和33年(1958)創業。全国展開の「坂内」「小法師」の元祖で、昭和40年ごろから「朝ラー」を始めた店としても有名。チャーシューが丼を覆う肉そば1100円も人気。休日には終日満席になる人気店。
900円
野菜がたっぷり入った濃厚スープで創業以来の変わらない味が人気
ラーメンの種類も豊富で家族連れにも人気
きくすい
創業35年以上で、現在は2代目がのれんを守る。肉を一切使わないゼロら~めんや鶏皮と香味野菜を煮込んだスープのとりら~(冬期のみ)なども人気。「菊水」で創業し、2代目から「きくすい」に。