
ユネスコ世界遺産にも登録されているグランド・キャニオン国立公園は、世界でも有名な観光地の一つ。ラスベガスから日帰りツアーもあるので、旅行に行った際はぜひ一度は訪れたい。

17億年をかけて堆積した地層が目の前に広がるグランド・キャニオン。ラスベガスから東へ約480㎞、アリゾナ州北部の乾ききった大地を流れるコロラド川が、文字通りの大峡谷をつくり上げた。その深さは約1600m、そして総面積4931㎢。1979年にユネスコ世界遺産にも登録された国立公園で、アメリカ最大級のものだ。12層に重なる地層は、この地球の歴史の3分の1を雄弁に物語っている。むき出しの地表は太陽の光によってその表情を刻一刻と変えてゆく。雄大な地球の姿、大自然の圧倒的な力に誰もが息をのむだろう。
Grand Canyon National Park
公園内はコロラド川を挟んでサウス・リムとノース・リムの2エリアに分かれる。アクセスが便利で見どころの多いサウス・リムなら日帰りでも行ける。日帰りツアーもサウス・リムを中心にしたものが多い。
車1台$35、バイク1台$30、徒歩・自転車は1人$20(15歳以下は無料)※いずれも7日間有効
24時間
サウス・リムは無休、ノース・リムは10月中旬〜5月中旬は閉鎖


遊覧飛行でグランド・キャニオン上空からの眺望も楽しめる。

サウス・リムの東の端にあるデザート・ビューのウォッチタワー。展望スペースやショップもある。

サウス・リムのイースト・リムにあるグランド・ビュー・ポイントからの眺め。
ラスベガスからの日帰りツアーが一般的。各旅行会社から、現地を歩いてまわるものや飛行機やヘリコプターでの遊覧ツアーなどさまざまなツアーが催行されている。個人で行きたい場合は、レンタカーを利用する。
ラスベガスからサウス・リムのグランド・キャニオン・ビレッジまで、約450㎞、所要約4時間30分。キングマンから40号でウィリアムズを経由してさらに64号を北上し、国立公園南口ゲートへ。
1901年に開通したグランド・キャニオン鉄道は、ウィリアムズの町からサウス・リムのグランド・キャニオン駅まで毎日運行。約105㎞。所要約2時間、滞在時間3時間で、片道$44.99〜。西部のダイナミックな風景を楽しみながらノスタルジックな雰囲気に浸れる観光列車。
国立公園南口ゲートの約11㎞南にあるグランド・キャニオン空港へはラスベガスから小型飛行機が運航している(便数は日によって異なる)。所要1時間〜1時間半程度。ただし、飛行機の利用はツアーのみとなる。
INFOMATION
Grand Canyon Visitor Center
グランド・キャニオンを代表する人気のスポット、マーサー・ポイントからほど近いグランド・キャニオン・ビジター・センターはサウス・リムにある。ここでは、グランド・キャニオンの歴史を紹介する展示があるほか、各種パンフレットを置いている。


雄大な自然を守るためにゴミなどは必ず持ち帰るようにしたい。キャンプをする場合は、火の元に十分に注意を。また、野生の動物たちにエサを与えることは控えよう。
日中は暑さ対策のため着替えは多めに、特に帽子は忘れないようにしたい。朝晩はかなり冷え込むので、夏でも長袖のジャケットなどを用意しよう。園内は岩場が多いので、靴はトレッキングシューズやスニーカーなど、靴底のしっかりしたものを。
園内を歩くことを考えると、両手の空くリュックなどが望ましい。昼間の日差しは強烈なので、サングラスや帽子も忘れないようにしたい。また、水や食料はやや多めに。
標高が2100mと高いため昼夜の気温差が激しい。服装の準備や体調管理に注意すること。また天候が変わりやすく、山の天候と同様に雨やみぞれが降りやすいので雨具を用意するのがおすすめ。12〜2月の冬期は雨や雪の日も多く、景色がクリアに見えないこともあるので、訪問する時間の天候もチェックしよう。


ラスベガスからは、多種多様なグランド・キャニオン関連ツアーが充実!夏期と冬期それぞれ期間限定ツアーや行程の異なるツアーもあるので注意したい。
【問合先】JTB USA ルックアメリカンツアー

空路で移動(往路は遊覧飛行)し、グランド・キャニオン到着後はハマーへ乗り換え地上観光。
【時間】6時
【所要】約9時間
【料金】$689〜(軽食付)
【最小催行人数】4名 ※英語ツアー
アメリカ大陸の広さを体感できるツアー。ルート66にも立ち寄る。
【時間】6時~
【所要】約13時間
【料金】$225〜(昼食付)
【最小催行人数】2名

かつては海中にあった時代もある地層が、今から約1000万年前に海抜約2700mにまで隆起した。この大地をコロラド川の流れが数百万年という時間をかけて浸食してグランド・キャニオンは誕生した。1600mもの断崖には地球の歴史の1/3にあたる17~20億年もの地層を見ることができる。その壮大な景色を目の前にすればグランド・キャニオンが地球博物館とよばれるのも納得できるだろう。黄色、白、ピンク、茶色など12層の地層は地球の歴史を克明に物語っている。

20億年前、現在のグランド・キャニオンがあるコロラド高原一帯は海底にあった。17億年前の激しい地殻変動で、海底の地層は圧縮され隆起し、山ができあがったとされている。

長い時をかけて削られた山は12億年前には平原となり、何回もの地殻変動によって陸と海底を繰り返し、4億年前にはまた陸となった。その地殻変動で生じた断層の痕跡がコロラド川の川岸に見られる。

6500万年前の地殻変動で隆起した大地をコロラド川が浸食し始めたのは、1000万年前のこと。この浸食の過程でコロラド川にはいくつもの支流ができ、峡谷はより複雑になっていった。

120万年前に現在のような姿になった渓谷は、浸食と風化によって削られ、さらに谷は深くなっていった。現在も浸食と風化が進んでおり、いずれはモニュメント・バレーのような姿になるといわれている。