約400年の伝統を誇る人形作りは、江戸時代初期に京都の人形師が移り住み、土人形を作ったことが始まりといわれる。日本有数の花の産地であること、市内を流れる荒川が川幅日本一になることでも知られ、四季を通じた花のイベントや、川幅にちなんだグルメや名産品が数多く存在する。
鴻巣市の地名の由来の一つとされる「こうのとり伝説」のこうのとりのヒナをモチーフにしたキャラクター。生まれは2004年の8月。鴻巣を花と人形でいっぱいにするのが夢。
鉄道の場合はJR鴻巣駅が起点。朝日バスや市内循環のフラワー号などバスを利用。車の場合は関越自動車道東松山IC、東北自動車道加須ICなどを利用。
マリーゴールドやプリムラ、サルビアは出荷量日本一を誇る。こうのす花まつりやコスモスフェスティバルなど花にちなんだイベントが豊富で四季折々の花を楽しめる。
市内には老舗の人形店も多く、製造から卸売・小売りと幅広い。また鴻巣びっくりひなまつりは高さ約7mにもおよぶピラミッドひな壇が見る者を圧倒する。
市内の荒川の川幅は2537mあり、日本一である。河川敷が花火大会の会場にも使われるほか、広い川幅をイメージした「川幅うどん」も名物だ。
昭和23年(1948)に花の生産が始まり、今やまちのシンボルとして「花」が根付いている鴻巣。そんな「花のまち」で多彩な花の楽しみ方をご紹介!
「花のまち」をアピールする2大フラワーイベント。河川敷への不法投棄防止対策として、ポピ ーの栽培が始まった「こうのす花まつり」は、日本一広いポピー畑が名物。約3000万本が咲き誇る風景は圧巻だ。「コスモスフェスティバル」は、日本一長い水管橋の赤とコスモスのピンクが織りなすコントラストが人気。どちらも期間中の土・日曜は無料シャトルバスが運行する。
こすもすふぇすてぃばる
こうのすはなまつり
①養液栽培される食用花 ②️季節のクレープ 540円(季節変動あり) ③使用しきれなかった食用花はキーホルダーに
株式会社チャレジョブは、多様性ある雇用の創出と交流の拠点として「Bista 花のまちこうのす」を運営している。2階はエディブルフラワー(食用花)の植物工場で、その花を使用したクレープなどを1階のテイクアウト専門店で提供。鴻巣市の花・パンジーを主に生産しており、あっさりとして食べやすく、ビタミンやミネラルなどの栄養も豊富。自家焙煎珈琲も人気だ。
びすたかふぇ
電子掲示板の上場、セリ、マリなどせり用語は見学時説明してくれる
平成14年に2つの花市場が統合され、最新鋭設備が整った市場に生まれ変わった。”花のまち”鴻巣産はもちろん全国から花が集まってくる東日本屈指の規模で、鉢物が中心の市場だ。せりは見学ができ、その見どころをスタッフは「せりを素早く行うために『下げぜり』という徐々に 値段を下げていく方式で行われます。 電子掲示板上で繰り広げられる一瞬の駆け引きは目が離せません」と語る。
こうのすふらわーせんたー
鴻巣市の花はパンジーと定められている。これはかつて、米や野菜などの農作物が中心だった寺谷地区で、昭和23年(1948)に竹内武之助氏が当地の気候風土に適したパンジーを栽培開始すると、数軒の農家もそれに続いたことが花生産の始まりとされるため。今日の鴻巣を彩る花の歴史は、1軒の農家とパンジーから始まった。
市制施行20周年を記念して昭和49年(1974)にパンジーを市の花に指定した