日本屈指の広さを誇る秋芳洞では、長い年月をかけて生み出された自然の造形美を目の前に楽しめる。解説付きで観光コースを歩こう!
あきよしどう
美祢市秋芳町秋吉
(美祢市観光協会)
バス停秋芳洞から徒歩7分
入洞1300円
8時30分~16時30分(3〜11月は秋芳洞正面案内所のみ17時30分)
無休
市営駐車場550台(1日500円)
サンゴ礁や生物の死骸などが積み重なってできた岩のこと。
地下水の石灰分が壁や床にくっついてできたもの。温泉に見られる湯の花もこの一種。
天井から落下する水滴内の炭酸カルシウムが積み重なり、タケノコ状になった鍾乳石。
天井からつららのように垂れ下がった鍾乳石。石筍とつながったものを石柱とよぶ。
つらら石と同様に垂れ下がった管。直径3~5㎜のストロー状で、中に水が流れる。
いりぐち
鍾乳洞をつくり出した地下水が勢いよく流れ出る穴が秋芳洞案内所側の入口。そのほか秋吉台案内所と黒谷案内所の近くにも入洞口があり、3つのうちどの入口からでも出入りできる。
ひゃくまいざら
皿状の平たい鍾乳石が段々畑のように重なる、洞内一のみどころ。皿の数は500枚以上にのぼり、これほど大規模のものは国内では珍しいといわれている。
ひろにわ
百枚皿の先は、ドーム状に開けた大空間。中央には石灰分を含んだ水が堆積した高さ約8mの「洞内富士(どうないふじ)」がそびえ、記念撮影スポットとして人気。
ちまちだ
百枚皿と同じようなでき方をした鍾乳石で、皿1枚あたりの面積が大きいのが特徴。水中には目が退化したヨコエビが生息している。
かさづくし
天井に傘をぶら下げていた昔の傘屋のように、つらら石が伸びる景観から名付けられたスポット。LED照明で照らし出される姿は、少し不気味な雰囲気。
こがねばしら
岩壁を流れる水により成長した、フローストーンとよばれる鍾乳石。高さ15m、幅4mの巨大な岩が黄金に照らし出され、秋芳洞の大黒柱のようにそびえ立つ。
くろたにしどう
黄金柱から先は、出口の黒谷案内所に向かって支洞の道へ入る。ここは秋芳洞が形成された初期のころの地下水路といわれ、さまざまな形の鍾乳石を見ることができる。
さんおくねんのたいむとんねる
ビジュアルアートが描かれた全長187mの人工トンネル。地球誕生から現代までの秋吉台をイメージした絵を照明・音楽が彩るフォトスポット。この先はもうすぐ出口。ここからUターンして入口へ戻ることも可能。
所要:約1時間20分
一般の入洞が終了した19時(12〜2月は18時)から行われる。洞内の照明は消え、懐中電灯1本と先導者の声を頼りに鍾乳洞を探検。暗闇に浮かぶ鍾乳石はいっそう神秘的に。真っ暗闇で静まり返った洞内を行くスリリングなコース。
入洞1300円 ※10名以上(4〜11月の土曜は4名以上)で催行。1週間前までに要予約
所要:約15分
秋芳洞入口近くの「青天井」から岩肌を登り、石灰岩の間をくぐり抜ける。探検家気分を味わえるコース。参加料は青天井付近に設けてある料金箱へ。はしごを上ったり穴をくぐったり、アクティブな体験が楽しい。
参加300円(入洞料別途)
秋吉台には、秋芳洞以外にも鍾乳洞が。それぞれ個性的な景観が楽しめるので、ぜひ足を延ばしてみて。
多層に分かれた複雑な洞を探検
たいしょうどう
戦乱の折に牛を隠したことから「牛隠しの洞」ともよばれた。携帯用説明機(無料)で案内を聞きながら散策できる。「獅子岩」「あみだ棚」など鍾乳石や石筍が点在する。
落武者伝説にちなんだ鍾乳洞
かげきよどう
川の流れで壁が浸食されてできた、水平天井やうろこ模様が美しい。入口から約700mまでは車いすでも入れる。天井や壁に刻まれた模様は、まるで芸術作品のよう。