10万年前の活発な火山活動を発端に現在の阿蘇の地形が完成。信仰の対象や神話の舞台となった阿蘇の山々の魅力を徹底解剖。
最高峰の高岳をはじめ、根子岳、中岳、杵島岳、烏帽子岳の総称が阿蘇五岳。阿蘇山は単独の山を指すのではなく、阿蘇五岳を中心にした東西にわたる連山の呼称で、広くは外輪山や火口原も含む。現在の五岳は3万〜5万年前に噴出したといわれている。
1592m
たかだけ
全体が丸みを帯びた円錐形をした阿蘇の最高峰。北側は広々とした牧草地で山頂部には旧噴火口がある。
1506m
なかだけ
中岳では火口の見物ができる。現在も噴煙を噴き上げ、ダイナミックな景色が広がる。
1433m
ねこだけ
山頂部がギザギザと尖っている一番東側の山。全体が灌木に覆われ、四季折々の美しさを見せてくれる。
1337m
えぼしだけ
山頂部が狭く、尖った形の山。草千里ヶ浜から登山道で向かう山頂は、展望がよいことから国見山ともよばれている。
1321m
きしまだけ
一番西側に位置する成層火山。山頂に旧火山口、西に爆裂火口、東斜面に楕円形の旧噴火口がある。裾野は牛馬の放牧された草原が広がる。
雄大な阿蘇の風景を走り抜ける九州屈指のドライブコース。外せない王道3コースを紹介。
中岳へ続くカルデラ内を走る観光登山道。ルートが3つあり、北にある坊中線をたどるコースが最もスタンダード。
大分県の別府から阿蘇をつなぐ人気のドライブルート。峠道も多いが絶景のビュースポットも点在する。
外輪山上を走る県道の愛称。絶景展望所が数カ所あり、阿蘇山を眺望しながら草原を走る快適なドライブコース。
ユネスコ世界ジオパークとは「地球・大地」と「公園」を合わせた言葉で地球(ジオ)を学び楽しめる場所。日本では阿蘇を含めた10地域が認定されている。阿蘇ジオパークのテーマは「阿蘇火山の大地と人間生活」。
火山活動が活発な阿蘇エリア。火山火口情報はHPに掲載されるほか、現地では火山ガス情報を4色のパトライトで表示。安全対策を講じているので必ず確認しよう。
A
なかだけだいいちかこう
中岳に7つある火口のうち、ここだけ現在も活動を続ける。巨大な噴火口からは絶えず白い噴煙が。
九州自動車道熊本ICから約46㎞
阿蘇市阿蘇山上
無料
8時30分~17時30分ゲート閉門(11月は〜17時、12月~3月19日は〜16時30分)
火山ガスの状況次第で規制あり
76台
B
あそじんじゃ
全国に約500ある阿蘇神社の総本社、宮司職は阿蘇氏が世襲。
C
だいかんぼう
ここから阿蘇五岳を望むと横になったお釈迦様に見えることから「涅槃像」とよばれるパノラマビュースポット。
D
あそかざんはくぶつかん
火山やカルデラの成り立ちを学べる博物館。
E
くさせんりがはま
中岳から噴煙が上がる景色をバックに草原が広がる、牧歌的な風景が見られる阿蘇の代表的景勝地。
F
しんあそおおはし
震災で崩落した阿蘇大橋が生まれ変わって開通。たもとに展望所も。