シドニー湾に突き出た岬の立地を最大限に生かし、セイル形の屋根が美しいオペラ・ハウスは、建築以来シドニー観光の目玉。シドニー湾からの遠景も間近で眺めても絵になる。
1.オペラ・ハウスのあるシドニー湾沿いから見える街の様子/2.屋根には日光の反射を防ぐため白と黄色のタイルが交互に貼られている/3.完成以来一度も張り替えていないガラス
海辺に輝く白い帆は港町シドニーのシンボル
Sydney Opera House
1973年に完成した世界を代表するオペラ・ハウスの一つ。貝殻をモチーフに、球形を分解して並び替えたセイル形の屋根デザインは、建設史上最も困難な組立作業だったとか。6つの劇場があり、年間2500回以上のパフォーマンスやイベントが行われる。
Joan Sutherland Theatre
オーケストラピットが舞台手前の地下にある。舞台袖がない代わりに、舞台奥でセットの入れ替えをする。舞台が映えるように床と天井が黒く塗られている。
Concert Hall
オーケストラの演奏会などが行われる座席数2679席のオペラ・ハウス最大のホール。完成までに10年を要した豪華なパイプオルガンがある。
Box Office
世界トップクラスのオペラやコンサート、ミュージカル、バレエなどを毎日上演。キッズやファミリー向けのプログラムもあり。
1.外壁完成後に内部が建てられた特殊構造/2.階段が多いツアーなので歩きやすい靴で
The Sydney Opera House Tour Japanese
A$33
11時、12時、13時30分、14時30分、15時30分(水・土曜は9時、10時、11時)に開催 ※時期により変動あり
なし
1階のウエルカムセンター、ボックスオフィスでも可。
サーキュラー・キーから出航するフェリーに乗って海上から。横だけでなく正面など別角度から見られる。高層ビルが並ぶシティとオペラ・ハウスを一枚に。
湾の対岸に位置する橋の上から、オペラ・ハウスを中心にシドニー湾とその向こうに広がるシティを一望。遊歩道やパイロン展望台から眺めよう。
光り輝くシティの手前に真っ白なオペラ・ハウスの屋根がくっきり。シドニー湾の水面に映る様子も幻想的。夜景を眺めながらのディナーもおすすめ。
シドニーに大劇場を造るという設計国際コンペで、当時無名だった38歳のデンマーク人建築家、ヨーン・ウッツォンのデザインが抜擢された。だが、予算超過などのトラブルから、建設途中の1966年に責任者の座を降りた。
コンピュータがまだ活用されていない時代に、高い支柱を使わずにアーチ形のコンクリート壁をいくつも建てることは、予算面でも技術面でも至難の技だったが、14年の歳月を経て1973年に完成。英国女王が開館式を催した。
20世紀を代表するユニークなデザインの建築物として、ユネスコ世界文化遺産に登録された。内装の改築デザインのために1999年に再起用されたウッツォン氏もその功績を讃えられた。