所沢は日本で初めて飛行場ができた記念すべきまち。その跡地となる所沢航空記念公園には当時の名残が点在し、本物の航空機を間近にしながら、その歴史を学ぶことができる。空を飛ぶことへ懸けた人々の想いと高い技術力を体感しよう。
所沢は日本の航空の歴史の出発点。航空公園駅に着いた瞬間からアンリ・ファルマンという名が目や耳に入ってくる。所沢に飛行場が開設されたのは明治44年(1911)のこと。アンリ・ファルマンは日本において最初の動力飛行を行った航空機の機体名とその開発者の名前だ。この初飛行によって日本の航空時代は幕を開けた。大正期に入るとフランス航空教育団のフォール大佐が来日し、日本の航空技術が飛躍的に進化。陸軍航空部の補給部支部が設置されるなど、第二次世界大戦終結まで所沢は日本の航空の最先端を歩んだ。
飛行場跡地を利用して昭和53年(1978)に開園したのが所沢航空記念公園だ。敷地面積は50.2万㎡。池や林がある自然豊かな公園で、飛行場時代の滑走路は、記念館と彩翔亭の間の窪みとして刻まれている。戦後初の国産旅客機YS-11や中型輸送機C-46など貴重な飛行機の展示も見られる。そのほか各種運動施設、野外ステージ、野球場が整備され、スポーツ・文化の交流の拠点としても親しまれている。
ところざわこうくうきねんこうえん
建物は航空機のエンジンを模したものといわれ、中に入ると現役を引退した飛行機やヘリコプターなどが展示されている。なかでも重要航空遺産・近代化産業遺産として保管されている「九一式戦闘機(胴体)」は一見の価値あり。再塗装や補修を行っていないことから、当時の技術力が伝わってくる。そのほか映像とリンクした低重力体験装置スペースウォーカーや実験工作を行うワークショップ、縦15m、横20mの巨大スクリーンを備える大型映像館での迫力映像も楽しみたい。
レーダーをはじめ、実際に使われていた管制装置の展示や航空管制の役割を紹介。各種装置はすべて実物大。航空機の航法をわかりやすく解説している。
操縦席が動くと前方の画面が動き、飛行機の操縦が体験できる。初級、中級、上級コースがあり、中級は沖縄の那覇空港に着陸するコース。
操縦桿とスロットルレバーを操縦して、ヘリコプターや水陸両用機などを操縦できる。東京スカイツリー® やサンフランシスコなどの観光フライトがある。
航空のすべてがわかる文化施設
ところざわこうくうはっしょうきねんかん
西武新宿線航空公園駅から徒歩8分
所沢航空記念公園内
展示館520円、(大型映像館は630円/展示館・映像館のセットは840円)
9時30分~17時(最終入館は16時30分)
月曜(祝日の場合は翌平日)
日本庭園と抹茶を堪能
さいしょうてい
所沢航空記念公園内にある茶室。茶室内の立礼席では、狭山産の抹茶と、季節の和菓子を味わうことができる。四季の移ろいが感じられる日本庭園の眺めも見事。抹茶と和菓子のセット(狭山抹茶「松明」)600円。
西武新宿線航空公園駅から徒歩8分
所沢航空記念公園内
10~16時(15時45分LO)
月・火曜(祝日の場合は翌平日)、令和6年12月1日~令和7年3月31日は空調機工事のため休業