熊野川の河口に位置する新宮の街には2つの古社が鎮座する。山上の巨石に神々が降臨したという神倉神社が「元宮」、のちに現在地である山麓に遷された熊野速玉大社が「新宮」とよばれ、街の名の由来になったと伝えられる。
くまのはやたまたいしゃ
熊野速玉大神(別名イザナギノミコト)と熊野夫須美大神(別名イザナミノミコト)を主祭神に、熊野の神々を祀る。南北朝時代を中心に、天皇・幕府・諸国大名より奉納された国宝御神宝類1044点を所蔵。その一部を熊野神宝館で展示している。
かみくらじんじゃ
538段の急峻な石段を上った神倉山の中腹に鎮座する巨石を祀る神社。熊野の神々が最初に降臨した聖地とされ、熊野速玉大社の元宮。毎年2月6日には勇壮な御燈祭りが行われる。
くまのがわふなくだり
世界遺産の「川の参詣道」熊野川を川舟で下る体験。熊野本宮と新宮のほぼ中間にある乗り場から熊野速玉大社近くの権現河原へ向かう約90分の船旅を楽しもう。
新宮市熊野川町田長54-8(道の駅 瀞峡街道熊野川内)
(熊野川川舟センター)
JR新宮駅から熊野御坊南海バス本宮方面行きで30分、道の駅 熊野川下車すぐ
乗船4300円
10時、14時30分出航(完全予約制)
荒天時、年末年始
10台