京の食卓を支えてきた、調味料を中心とする伝統の味たち。素材にこだわり丁寧に作られる逸品は、グルメなあの人へのおみやげにぴったり。おうちに帰ってからも、旅を思い出しつつ京の味を楽しもう。
烏丸御池
やおさん
江戸時代に料理店として出していた柚味噌が評判になり、昭和から柚子味噌の専門店に。気軽に試せる曲物入り130g1080円もある。
東山
むらやまぞうす
江戸時代創業の酢屋。米と熟成した酒粕から作った酢は、有名料理店や寿司店でも使われている。小さいサイズのCoChidori(こちどり)561円も販売。
祇園
やよいほんてん
名物のちりめん山椒は、元料理人である初代店主が作り上げたもの。東大寺の長老だった故・清水公照師が食し、「おじゃこ」と名付けた。
西陣
やまなかあぶらてん
200年の歴史を持つ油専門店。臼と玉石を使い、ゴマを押し搾って作った胡麻油が評判。最近は輸入品の貴重なオリーブオイルなども扱う。
御所西
ほんだみそほんてん
宮中に味噌を献上していた老舗で、約200年の歴史を持つ。明治以降は一般向けにも商売を広げ、西京味噌を庶民に広めた。
西陣
いつつじのこんぶ
明治35年(1902)創業、店名の通り五辻通に店を構える。料理人も使用するだし昆布のほか、佃煮昆布やおやつ昆布など、種類豊富に取りそろえる。
寺町
いっぽどうちゃほ
享保2年(1717)創業、京都屈指の老舗茶舗。抹茶、玉露、煎茶、番茶を約30銘柄取りそろえる。お茶の楽しみを教えてくれる喫茶室も人気。
祇園
はらりょうかく
貞享2年(1685)創業。古くは宮中や諸藩に香煎を納めていた老舗。店の代名詞である黒七味は、京都の多くの料理店で愛用されている。