
古くから、船出に適した潮を待つ「潮待ちの港」として栄えた港町。足利義昭や坂本龍馬ゆかりの地としても有名だ。

江戸時代、船が出港に適する潮を待った「潮待ちの港」として栄え、今でも昔ながらの街並みが残る。坂本龍馬ゆかりの地としても有名。
福山市観光課 ☎084-928-1043
鞆の浦観光情報センター ☎084-982-3200



江戸時代の元禄年間に創建されたと伝わる国の史跡
たいちょうろう(ふくぜんじ)
抜群の眺望の對潮楼は、福禅寺の客殿にあたる建物。朝鮮通信使の迎賓館としての歴史をもち、美しい鞆の浦の海と島々の景色を座敷から眺められる。

平成29年(2017)に朝鮮通信使の残した資料6点がユネスコ世界記憶遺産に登録。写真は「對潮楼」と記した書で、對潮楼に所蔵されている。



じょうやとう
安政6年(1859)に建造され、小さな灯台として港町を見守り続けるシンボル的存在。映画のロケ地やアニメの背景モデルとしてよく描かれている。現存する江戸時代の常夜燈としては日本最大級の高さ。


明治に譲渡されるまで保命酒の蔵元「中村家」だった
おおたけじゅうたく
江戸時代に隆盛した保命酒(16種類の生薬を原酒に漬け込んだ鞆の浦発祥の薬味酒)の蔵元だった住宅。主屋や醸造蔵など9棟からなり、鞆の浦を代表する商家建築。


本堂から583段の階段を上がった太子殿からの景色。常夜燈がたたずむ港の様子がひと目でわかる

本堂は高台にあり、ここからの眺めもすばらしい
いおうじ
天長3年(826)、弘法大師が開いたとされる真言宗の寺院は眺望スポットとして有名。境内には本堂や御影堂などがあり、本堂に祀られている木造薬師如来立像は県の重要文化財。


坂本龍馬が隠れ潜んだという屋根裏部屋

屋根裏部屋に続く階段
りょうまのかくれべや ますやせいえもんたく
いろは丸事件の際に命を狙われていた坂本龍馬が、名前を変えて身を隠していたという屋根裏部屋などを公開。往時の調度品などが並び、幕末の雰囲気が漂う。


併設する雑貨店では、常夜燈をデザインした雑貨など、地元ならではの生活雑貨を販売。

常夜燈など鞆の浦の風景をデザインした型抜きポストカード各230円


瀬戸内の藻塩を使用。甘さのなかにほんのりと塩味がする上品な仕上がり

4つある蔵元のそれぞれの保命酒ミニボトルのセットはここでしか買えない
とものうらかんこうじょうほうせんたー
ほんのり甘い保命酒の商品のほか、鯛など地元魚介の加工品や銘菓、地酒などが多種類揃う、みやげ物店。観光情報コーナーもあるので、散策の前後に立ち寄るのもおすすめ。バス停のすぐ近くにあり、立ち寄りやすい。




せんすいじま
昭和9年(1934)に指定された日本で最初の国立公園の一部。「仙人が酔うほどに美しい島」が名前の由来という。

とものつみゅーじあむ
築約150年の蔵を再生。障がいの有無や知名度、プロアマを問わない、独学自己流の作品が中心のユニークな企画展を開催している。福祉現場発の雑貨も販売。

いろはまるてんじかん
いろは丸の沈没状況のジオラマのほか、海から引き揚げられた遺物などを展示。「いろは丸事件」を詳しく紹介。
