多治見は古くから窯業が盛んで、美濃焼の里として知られている。本町オリベストリートには古い蔵や商家を再利用したショップやギャラリー、カフェが点在。美濃焼を日常に取り入れ、さまざまな楽しみ方を提案している。
明治〜昭和初期まで美濃焼の陶磁器問屋町として栄えた。現在は古い建物を生かし、カフェやショップなどレトロとモダンが融合した新しいストリートとして注目されている。
交通:JR多治見駅から徒歩10分
おりべうつわてい
築約130年の米問屋を利用した風情あふれる店には、美濃の作家や窯元を中心に全国の人気作家の器が並ぶ。目の前に庭園が広がる喫茶スペースでは、好みの抹茶茶碗で抹茶と和菓子900円が味わえる。気に入った抹茶茶碗は購入することも可能。
みのとうげいのみせ いづつ
「いいものをお値打ちに」をテーマに、幅広い商品が揃う。1階には地元作家の作品が、2階には普段使いに最適な器がズラリと展示。木製食器や箸などの小物も充実する。隣接する系列店「丸五 いづつ」では、作家の一点ものなど貴重な作品を販売。
かねよとうじかん
本町オリベストリートから1本奥に入った場所にたたずむ、知る人ぞ知る店。老舗卸売商が15年ほど前から小売りを開始し、店内にはプロユースの器からオリジナル商品まで、所狭しと並ぶ。倉庫風の店内では、掘り出し物を見つけるワクワク感がたまらない。毎年4月第3土・日曜に「たじみ陶器まつり」を開催。
うつわのみせ やままつ
創業明治9年(1876)の老舗卸問屋「山松加藤松治郎商店」が手がけるだけあって、店内にはさまざまな美濃焼がズラリ。「土ものの器は、表情の変化も楽しんでくださいね」と話す器好きな店主夫妻。靴を脱いで上がった店内で、時間をかけて選ぶのも楽しい。