
別府は大きく8つの温泉地からなり、総称して「別府八湯」とよぶ。数値でみる別府のすごさから、別府八湯別の楽しみ方まで、温泉大国・別府のすべてをご紹介。

源泉数は2832。この数値はなんと日本の源泉数の約10分の1に相当するという。日本に約3000カ所の温泉地が存在するなかで、一つの温泉地でこれだけの割合を占めるのだからスゴイ。もちろん日本第1位。
別府市の温泉総湧出量は毎分10万1910ℓ※。と、聞いてもイマイチ実感がわかないが、1分間で東京ドームの75%を満たす量といえばそのスゴさがわかるはず。世界的には第2位。
南北14㎞、東西13㎞ほどのエリアに広がる別府。さほど大きいとはいえないこの街に湧く泉質は7種。泥湯やむし湯など、“浸かる”だけではない個性派温泉があるのも特筆すべき点。
※ 大分県発表(令和5年度)

白濁の硫黄泉が湧く名湯密集地帯
みょうばんおんせん
山あいの温泉地で、別府のなかでも特に濃厚なお湯が湧いている。江戸時代から続く湯の花を製造する藁葺き屋根の 湯の花小屋が並ぶ風景がシンボル。美白やニキビなどに効果的といわれる効能豊かな硫黄泉が湧く。

天然の入浴剤として人気の湯の花を製造する小屋が立ち並ぶ
地獄めぐり&街歩きが楽しい湯治場
かんなわおんせん
湯けむりが立ち上る温泉地風情たっぷりの鉄輪温泉。地獄や共同浴場、みやげ店が密集し、街歩きが楽しめる。保湿力に優れる美肌湯が湧く地としても知られる人気エリア。

国の重要文化的景観にも選定されている湯けむり風景
秘湯ムード漂う山あいの温泉地
しばせきおんせん
立ち寄り湯と地獄がそれぞれ2カ所あるのみの、別府八湯で一番小さい温泉地。歴史は古く、寛平7年(895)に醍醐天皇が、長久5年(1044)に後冷泉天皇が湯治に訪れたといわれている。

渓流が流れる自然豊かな温泉地
海を見ながら砂湯を体験
かめがわおんせん
江戸時代の『豊国紀行』にもその名が記された歴史ある温泉地。温泉を活用した病院や保養所も数多くある。

地元民御用達の亀陽泉
別府IC近くでアクセスが抜群
ほりたおんせん
古くから湯布院・日田に通じる交通の要衝であったため、江戸時代から湯治場として栄えた地。別府IC近くに市営温泉や貸切温泉がある。秘湯感たっぷりの穴場の温泉も。

自然豊かな地に湯けむりが上る
別府八湯の中心地
べっぷおんせん
別府を代表する温泉地。宿や飲食店などが立てこむ繁華街ながら、狭い路地が縦横に走り、昔ながらの風情が残る。入浴料100~200円で楽しめる共同浴場の密集地帯でもある。

明治時代から続く竹瓦温泉は別府共同浴場の代表格
別府湾を見渡す絶景温泉
かんかいじおんせん
朝見川上流の山の斜面に広がる温泉地で、別府湾まで望める眺望が魅力。鎌倉以降に湯治場として栄え、現在は近代的なホテルが立ち並ぶリゾート温泉地帯になっている。

高台の立地を生かした絶景温泉が多い
別府温泉の発祥の地
はまわきおんせん
砂浜に温泉が湧いていたことからその名が付いたといわれる歴史ある温泉地。明治~大正時代には花街として栄えたが、現在は温泉街を形成しておらず共同浴場があるのみ。

花街の名残をとどめる一角


機能温泉浴とは、特定の泉質の2湯を連続して楽しむことで、単独で入浴するより温泉効能が上がるというもの。1湯目と2湯目は30分以内を目安に。

肌の汚れを落として、しっとり潤いを与えてくれるコース。クレンジング効果を発揮してくれるのは硫黄泉。天然の保湿成分といわれるナトリウム-塩化物泉が湧くのは鉄輪温泉。
1湯目:硫黄泉
みょうばんゆのさと
別府一の高さを誇る標高350mの地で楽しめるのは、余分な皮脂や汚れを落とすという硫黄泉。温泉蒸しや買い物も楽しめるほか、天然の入浴剤といわれる湯の花を製造する藁葺き小屋があり、一部を見学用に公開。

2湯目:ナトリウム-塩化物泉
ひょうたんおんせん
天然の保湿成分といわれるメタケイ酸を多量に含む湯が湧く鉄輪温泉。そのなかでもこちらの含有量は断トツのトップで、温泉法基準の約10倍。バラエティ豊かな湯船で楽しめる。


中性硫黄泉は皮膚トラブルによいとされる。アルカリ性の湯は皮脂を溶かし、湯上がりにうるおいのベールをまとったような手ざわりになるのが特徴で「美人の湯」と称されることも。
1湯目:中性硫黄泉
ゆやえびす
創業150年を超える老舗旅館が手がける日帰り温泉施設。男女日替わり利用となる2つの浴場に多彩な湯船が備わる。白濁した中性硫黄泉とともに無色透明の単純温泉も楽しめる。

2湯目:ナトリウム・塩化物泉
いちのいでかいかん
大浴場「景観の湯」と家族風呂があり、湯は加水や加温、循環ろ過をしていない純温泉。メタケイ酸の性質から、湯の色が時間経過によって透明~青~白と変化するのが特徴。


驚きの発汗力を発揮する個性的な温泉、むし湯をダブルで楽しむよくばりコース。代謝がアップすることでダイエット効果は大きく期待できそう。汗だく覚悟でどうぞ。
1湯目:むし湯
かんなわむしゆ
和風サウナともいうべき、鎌倉時代から続く伝統スタイル。石室の床に敷き詰められた石しょうとよばれる薬草がポイント。温泉蒸気で温められることでさわやかな香りを放つ。

2湯目:単純温泉、塩化物泉
しばせきおんせん
床の下に源泉が流れる昔ながらのスタイルで室温約50℃のむし湯と、あつ湯と普通湯の2浴槽に分かれた内湯がある。両方体験してデトックス効果を高めよう。

88湯を制覇せよ!
べっぷはっとうおんせんどう
加盟約150の温泉施設のうち88湯をめぐるスタンプラリー。入浴した数に応じて、「初級」から「温泉道名人」までの認定を受ける資格をゲットできる。
2つで初級、8つで初段認定。その後も8湯ごとに段位が上がり、それぞれ認定タオルと認定状を取得できる。申請料は初級500円、各段位800円、名人のみ2200円、超名人は3000円。黒地に金の刺繍は「名人」の証し。

別府駅東口の観光案内所などでスパポート110円を購入して、各温泉施設に設置されたスタンプを押していく。パスポートは手帳サイズ。

GPSで温泉を探す、ブラウザ型スタンプラリー「温泉ハンター」。詳しくは「温泉ハンター始まります」で検索を。

【問合先】0977-24-2828(別府八湯温泉道事務局/別府市観光協会内)