別府は大きく8つの温泉地からなり、総称して「別府八湯」とよぶ。数値でみる別府のすごさから、別府八湯別の楽しみ方まで、温泉大国・別府のすべてをご紹介。
源泉数は2847。この数値はなんと日本の源泉数の約10分の1に相当するという。日本に約3000カ所の温泉地が存在するなかで、一つの温泉地でこれだけの割合を占めるのだからスゴイ。もちろん日本第1位。
別府市の温泉総湧出量は毎分10万2671ℓ※。と、聞いてもイマイチ実感がわかないが、1分間で東京ドームの75%を満たす量といえばそのスゴさがわかるはず。世界的には第2位。
南北14㎞、東西13㎞ほどのエリアに広がる別府。さほど大きいとはいえないこの街に湧く泉質は7種。泥湯やむし湯など、“浸かる”だけではない個性派温泉があるのも特筆すべき点。
※ 大分県発表(令和3年度)
山あいの温泉地で、別府のなかでも特に濃厚なお湯が湧いている。江戸時代から続く湯の花を製造する藁葺き屋根の 湯の花小屋が並ぶ風景がシンボル。美白やニキビなどに効果的といわれる効能豊かな硫黄泉が湧く。
湯けむりが立ち上る温泉地風情たっぷりの鉄輪温泉。地獄や共同浴場、みやげ店が密集し、街歩きが楽しめる。保湿力に優れる美肌湯が湧く地としても知られる人気エリア。
立ち寄り湯と地獄がそれぞれ2カ所あるのみの、別府八湯で一番小さい温泉地。歴史は古く、寛平7年(895)に醍醐天皇が、長久5年(1044)に後冷泉天皇が湯治に訪れたといわれている。
江戸時代の『豊国紀行』にもその名が記された歴史ある温泉地。温泉を活用した病院や保養所も数多くある。
古くから湯布院・日田に通じる交通の要衝であったため、江戸時代から湯治場として栄えた地。別府IC近くに市営温泉や貸切温泉がある。秘湯感たっぷりの穴場の温泉も。
別府を代表する温泉地。宿や飲食店などが立てこむ繁華街ながら、狭い路地が縦横に走り、昔ながらの風情が残る。入浴料100~300円で楽しめる共同浴場の密集地帯でもある。
朝見川上流の山の斜面に広がる温泉地で、別府湾まで望める眺望が魅力。鎌倉以降に湯治場として栄え、現在は近代的なホテルが立ち並ぶリゾート温泉地帯になっている。
砂浜に温泉が湧いていたことからその名が付いたといわれる歴史ある温泉地。明治~大正時代には花街として栄えたが、現在は温泉街を形成しておらず共同浴場があるのみ。
88湯を制覇せよ!
べっぷはっとうおんせんどう
加盟約150の温泉施設のうち88湯をめぐるスタンプラリー。入浴した数に応じて、「初級」から「温泉道名人」までの認定を受ける資格をゲットできる。
(別府八湯温泉道事務局/別府市観光協会内)