
鉄輪エリアに古くから伝わる調理法、地獄蒸し。自分で楽しめる体験施設もでき、週末のランチどきともなれば観光客であふれかえるほどの人気スポット。その魅惑の全貌をご紹介。

温泉蒸気が噴出する「地獄釜」で食材を蒸す、鉄輪温泉に伝わる調理法のこと。約100℃の高温で一気に蒸すため、食材のアクが抜けてうま味が増すうえ、余分な脂が落ちてヘルシーに仕上がるのが魅力。

じごくむしこうぼう かんなわ
かつては湯治宿でしか楽しめなかった地獄蒸しが、誰でも気軽に体験できる施設。年間10万人を超える利用者が訪れる人気ぶり。スタッフが食材の購入法や、地獄釜の使い方を教えてくれるので初めてでも安心だ。食材メニューは約47種と豊富。鉄輪の観光案内所を併設する。

JR別府駅西口から亀の井バスAPU方面行きで約16分、鉄輪下車、徒歩1分
別府市風呂本5組
入館無料、地獄蒸し釜基本使用料(15分以内)400円、延長10分ごと200円
10~19時(受付は~18時)※変更の場合あり
第3水曜(祝日の場合は翌日)
26台

地獄蒸し釜基本使用料と食材セットのチケットを券売機で購入。食材持込みの場合は、食材受け渡しカウンターへ。

受付カウンターにチケットを提出し、食材セットを受け取ったら蒸し場へ。釜への入れ方や蒸し時間などはスタッフが教えてくれる。
スタッフが教えてくれる蒸し上がり時間をタイマーにセットしてしばし待つ。食材ごとに時間は異なるのでタイマーは随時チェック。

テラス席や館内テーブル席など、好みの席で食べよう。調味料はセルフサービスコーナーを利用。皿、箸などは食材受け渡し時にもらえる。写真上:豚肉ちまき(左)2個650円、鉄輪とりめし(右)500円。大分の郷土料理・とりめしも蒸すとおいしさUP!ちまきはもち米のもっちり感が増す。写真下:地獄蒸し玉手箱2300円。大分県産鶏肉や卵、季節の野菜、豚まんが盛り込まれた工房イチの人気メニュー。

自分たちが使った蒸しザルや皿は、釜コーナーにある炊事場に返却を。マナーは最後まで守って楽しもう。

釜は大小合わせて15個あるものの、週末に多くの人が訪れる。予約不可のため、早めに行って順番札を取っておこう。

平日も人気の地獄蒸し。ゆっくり楽しむなら16時以降を狙おう。19時まで営業しているので晩ごはんにもいい。ただし飲酒は禁止。

工房の隣にある全天候型のポケットパーク内にある広々とした足湯。車いすに乗ったままでも楽しめる。

鬼の面から湧き出る源泉100%のナトリウム-塩化物泉。飲めば便秘などに効果を発揮するとか。


足湯をしながらいただきます!
ちねつかんこうらぼえんま
地獄蒸しなどが行える施設。館内では佐伯直送の新鮮魚介なども販売。海鮮蒸しピザなど、ここでしか味わえない蒸しグルメも充実。足湯付きのテーブルもあり、体の内外から温泉を楽しめる。写真は右上から時計回りに、海鮮蒸しピザ1500円、えんま海鮮盛2000円、地獄豆腐750円。


チェックインから夕食までなどの空き時間を使って、路地裏や共同浴場などを地元の人たちが案内してくれる、鉄輪温泉名物の街歩き。
温泉の蒸気で温まった石に足を乗せる、珍しい「足岩盤浴」が楽しめる公園。地元の人の利用がほとんどの穴場でもある。無料なので休憩にも◎。


地獄蒸しを活用したレストランも人気。食材を蒸すだけではなく、だしをとるのにも活用するなど、プロならではの技が光る!

食材のうま味が増す地獄蒸し釜をフル活用

ランチ4500円のメインの一例。地獄釜で蒸した魚はふっくら
「地獄蒸し」×「イタリアン」
おっと え せって おおいた
敏腕シェフの梯氏が手がける唯一無二の地獄イタリアン。自ら訪ね歩いて見つけた食材のみならず、調理法にまで大分にこだわる。キッチンに設けた地獄蒸し釜は、だしとりや煮込みにも活用。コース料理のみで前日までの完全予約制。宿泊者以外も利用できる。

バス停鉄輪から徒歩5分
別府市井田2組「サリーガーデンの宿 湯治柳屋」
ランチコース4500円~、ディナーコース6000円~
12~14時LO、18~21時LO
火・水曜(祝日の場合は振り替え)
13台

薬膳スープなどが付くランチコースは3000円~

地獄釜で蒸す薬膳スープは優しい味わい
「地獄蒸し」×「薬膳中華」
ていおんすちーむやくぜんれすとらん むしちゃろう
各地のホテル料理長を歴任したオーナーシェフが手がける。薬膳スープは68℃で下処理した鶏ガラを地獄釜で5時間蒸すなど、1℃、1分単位で生み出す。絶品薬膳料理は驚くほどさっぱり!
