温泉街の中心にある石段街には、明治から昭和初期にかけて避暑地として一世を風靡した伊香保の面影が今も残る。懐かしさを感じさせる店や遊技場など石段街のみどころをチェックしよう。
長篠の戦いで負傷した武士の療養地として、天正4年(1576)に武田勝頼が真田昌幸に命じて石段を造らせた。長い歴史のなかで、何度も改修されたが、基礎は当時のまま。現在は365段あり、石段の下を流れる「黄金の湯」が周辺の宿に分湯されている。
伊香保の温泉街は人が通るのがやっとの細い路地が多いため、車が入れない道が多い。石段街を下から上まで歩くと20分ほど。宿泊する宿が遠ければ石段街や伊香保温泉バスターミナルまで送迎してくれることも。
石段街下周辺には公営の駐車場が点在していて、有料(一部無料)で利用できる。
A
なつかしやほんぽ
昔ながらの温泉街の遊びといえば射的や輪投げ。昭和の雰囲気漂う懐かしさあふれる空間で童心に返って遊んでみよう。
B
いかほおんせん いしだんのゆ
石段の下を流れる黄金の湯に入浴できる立ち寄り温泉施設。広々とした内湯では黄金の湯がかけ流しされている。2階には無料の休憩室があり、飲食の持込みOK。タオルの販売もあり、手ぶらで温泉を楽しめる。
C
しょうげつどう
明治43年(1910)に、温泉の茶色い湯の花をイメージし、黒糖を使った茶色い皮の「湯乃花まんじゅう」を考案。これが温泉まんじゅうとして全国に広まったといわれている。
D
いかほじんじゃ
365段の石段を上った先に鎮座する神社で、祭神は温泉と医療の神である大己貴命と少彦名命。縁結びや子宝のご利益があるパワースポットとしても知られている。
E
あしゆ きしごんたつのゆ
石段街の中間ほどに位置する老舗・岸権旅館が無料で開放している。
石段街散策のお供にテイクアウトグルメを。定番の玉こんにゃくやクレープなどを片手に伊香保温泉の雰囲気を楽しもう。
すとろべりー ぼむ
地元のイチゴと牛乳を使った濃厚なイチゴミルク専門店。ほかには、イチゴ紅茶や甘口イチゴビールなどもある。
いしだんたまこんにゃく よろづや いかほしてん
石段の入口付近にあり、だし醤油のシンプルな味付けが人気。
くりーむ
じっくり味わいたいハンドドリップのコーヒーとクレープの専門店。