伝統的な技を継承する「あこがれ窯元」はもちろん、現代風のアレンジを加えて発信する「モダンな窯元・商社」も多い有田。美しく華やかな鑑賞用から〝一生モノ〟の逸品。そして普段使いしたくなる〝お気に入り〟まで、好みの器を探しにいこう!
ふかがわせいじほんてん
明治期よりヨーロッパに輸出され、海外でも人気の窯元。明治27年(1894)の創業以来、生み出される作品は、工芸的なものからモダンでユニークなものまで洗練された魅力がある。
こうらんしゃ
創業330年以上続く有田焼の老舗メーカー。有田焼独特の白い生地に優雅な染付と華麗な赤絵を配した上品な文様は、「香蘭社スタイル」や「香蘭社調」とよばれている。
とうそりさんぺいがま
当主窯主の十四代目は、17世紀に磁器を国内で初めて手がけたとされる有田焼の陶祖李参平の子孫。初代が発見した泉山磁石場の陶石を使うなど「初期伊万里」の技と初代の想いをつなぐ。
ありた ぽーせりん らぼ ありたきかんてん
200年以上続く弥左ヱ門窯(やざえもんがま)の伝統的技法と現代感覚を融合した商品を展開する。伝統の色彩を現代の色合いにアレンジしたり、プラチナの上絵を施すなど斬新で洗練された色合いが特徴。
きはら
古典とモダンを融合させ、見て使って楽しい器をプロデュース。20~30代をターゲットにした現代的モチーフの商品を中心に、さまざまなテイストの商品がお手ごろ価格で揃う。
ももたとうえん
毎日の食事が楽しくなる器、若手作家のオリジナリティあふれる器など、“使える食器”を中心に販売。世界的なデザイン賞を獲得した新しい1616シリーズはシンプルで使いやすいと評判。
ありたせら
有田焼卸団地協同組合が営む有田焼の巨大モール。22店舗の陶磁器の専門店が軒を連ね、日用食器から美術品まで幅広く揃う。食事処や、カフェレストランを併設したホテルもある。