
「万国建築博覧群」ともいわれるほど、各国さまざまな様式で建てられた租界建築がその姿を今にとどめる外灘。外側から見るだけではなく、建築の中から楽しめるスポットをピックアップ。南から北に向かってご紹介します!


“外灘3号”“外灘5号”といった名称は、建物の住所から(※現在の住所と番号がずれるものもある)。いつしか慣用的に住所でよばれるようになったビルも多い。リノベーションの際、正式名称を変更したものもある。




優美なシルエットの外観
Mercat イタリア料理
ジャン・ジョルジュ フランス料理
三号黄浦会 広東料理
ポップ レストランバー など
ワイタンサンハオ
尖塔が印象的なネオ・バロック様式の建物は、1916年に竣工された旧ユニオン・アシュアランス・ビル。歴史ある建築物を蘇らせる外灘の再開発プロジェクトの先駆けとして、2004年にオープンした。2~7階にレストランが入っている。(写真下)香港の鬼才、アラン・チャンのデザインによる5階レストラン、黄浦会のエントランス。

地下鉄2・10号線 南京東路駅から徒歩15分
中山东一路3号



入口は広東路沿いにある
外灘会 上海料理
蟹仙画宴 蟹料理
九儲堂 広東料理
老乾杯 焼肉 など
ワイタンウーハオ
かつて日清汽船の支店だった旧日清大楼。上層階のレストランは、居並ぶ外灘の建築群や、真向いに浦東を望む絶好のビュースポットに。外灘4号に建物は存在せず、外灘3号とは道を挟んで隣になる。
地下鉄2・10号線 南京東路駅から徒歩15分
广东路20号



外灘の建築群のなかでも最も古い建物の一つ
KYOKY ステーキ
浦江私宴 広東料理
カサノバ イタリア料理 など
ワイタンリウハオ
1897年に竣工し、中国通商銀行として利用された。童話の世界を思わせる外観だが、館内は抑えめのライトで照らされたシックな雰囲気。上層階までフロアを貫く煌びやかなシャンデリアが迫力だ。
地下鉄2・10号線 南京東路駅から徒歩15分
中山东一路6号



緻密な天井のモザイク画
シャンハイプウドンファーヂャンインハン
旧香港上海銀行。住所から外灘12号ともよばれる。外灘でもひときわ重厚な建築で、かつて「スエズ運河からベーリング海の間で最も洗練された建造物」と称された。中央ドーム天井に施された東京、ロンドン、NYなど建設当時の金融センターを描いたモザイク画が見事。



外観は新古典主義、内観は近年改装されアール・デコ様式に
ミスター&ミセス・バンド フランス料理
Ginza Onodera 日本料理
ハッカサン 広東料理
KEV バー など
ワイタンシーバーハオ
足を踏み入れると、頭上に大きな赤いシャンデリア。イギリス政府特許の植民地銀行、旧チャータード銀行として1923年に建造され、現在は優雅な吹き抜けの空間に世界のハイブランドが並ぶ商業ビルに。ヴェネチアの建築家の手で改装された。
地下鉄2・10号線 南京東路駅から徒歩6分
中山东一路18号



アール・デコの意匠が随所に施されている
龍鳳庁 上海料理
ザ・キャセイ・ルーム 西洋料理
オールド・ジャズ・バー バー
ジャスミン・ラウンジ ラウンジ など
シャンハイフェイアルモンフーピンファンディエン
旧サッスーン・ハウス。外灘20号ともよばれる。和平飯店北楼として長く営業してきたが、2010年からフェアモントホテルの系列となった。重厚感ある館内の趣は20世紀初頭に建てられた往時のままで、アール・デコ調の意匠がすばらしい。1階のジャズ・バーはオールド上海ジャズバンドの演奏で有名。不動産王サッスーン卿によって1929年に建てられた上海初の高層建築。とんがり屋根のシルエットは外灘のシンボルの一つ。

地下鉄2・10号線 南京東路駅から徒歩7分
南京东路20号



9階スカイ・バーのテラス席からは浦東がまるで黄浦江に浮かぶ島のように見える
福玺薈 蘇浙料理
スカイ・バー バー
久事美術館 美術館 など
ワイタンアルシーチーハオ
またの名を「House of Roosevelt(羅斯福)」。アメリカの名家・ルーズベルト家がプロデュースしている。1922年、英貿易会社のジャーディン・マセソン商会によって建てられた堂々たる風格の建築内には、レストランや美術館やブライダル用の宴会場、中医学の診療所なども入っている。威風堂々たるエントランス。

地下鉄2・10号線 南京東路駅から徒歩8分
中山东一路27号