庶民の味として親しまれてきた横手の料理で、存在感ある目玉焼が印象的な横手やきそば。ほかにも伝統ある稲庭うどんの聖地である湯沢で、お気に入りのグルメをいただきます!
太くてまっすぐなゆで麺を使用し、ウスターソースをベースとした味付けと半熟の目玉焼をのせたスタイルが一般的。2022年までは毎年「四天王決定戦」が開かれ、上位4店が四天王の称号を得た。
毎年9月、横手やきそば四天王決定戦が行われる。予選では、麺の焼き加減やソースのバランス、食べた満足度や、店の応対などが厳しく審査される。この予選を勝ち上がった10店舗が本戦に進み、さらに投票で4店舗が四天王に選出される。この4店舗が1年間「四天王」を名乗ることがでる。掲載の4店舗はいずれも四天王に輝いたことのある実力店。2023年からは「横手やきそばフェスティバル」を開催。
ほっかいや
横手の中心街に立つ食堂。ラーメン、そばやうどん、定食なども提供するなかで、四天王決定戦に出品したプルコギやきそばは人気の創作メニュー。独自のソースで仕上げたやきそばに、ボリュームあるプルコギが添えられ大満足。赤い看板が目を引く地元の定食店。
いではや
四天王受賞の常連店。この店で人気の横手やきそばの特徴は、横手黒毛和牛をのせたガッツリ系。地元の養鶏業者から取り寄せる厳選した卵を使用している。店内には座敷とカウンター席を備えている。
くいどうらくほんてん
長年かけて開発したというオリジナルソースが特徴。横手やきそば580円のほか、牛バラやきそばなどがおすすめ。
ふじはるしょくどう
12年連続で「横手やきそば四天王」に選ばれた店。昭和20年代の創業で、店主の藤井さんの穏やかな人柄も愛される理由。特製やきそばは豚モモのスライスがのっている。客によって焼き加減を変えるという細やかな心配りもうれしい。
すてーきはうす すふぃーだ
近年、評価を集めている店。牛そぼろを取り入れ、全体の絡みがいい仕上がりに。ステーキやハンバーグなど、やきそば以外のメニューも自信作が多いので試してみたい。ぬくもりのあるログハウス風の店内。
打ち粉にでんぷんを使用した手延べ製法の干しうどんで、日本三大うどんの一つ。やや黄色がかった細く平たい麺が特徴で、コシのある上品な歯ざわりとツルツルの食感が楽しめる。
さとうようすけそうほんてん
江戸時代からの技を受け継ぐ老舗。細麺ながらしなやかなコシがあり、ツルリとしたなめらかなのど越し。冷たいつけうどんのほか温麺もある。おみやげ処も併設しており、直営店限定商品も手に入る。
長い間愛され続けるご当地の食。懐かしい味わいと、リーズナブルに楽しめるのもうれしいポイント。
東北の一部の地域で食されてきた伝統食。大曲ではすり潰した納豆に地元産の山菜やキノコをたっぷり入れ、家庭の味として食べ継がれている。
おっかさんの味を再現
すしべんてん
カツオだしの味噌汁にすり潰した納豆を入れ、まろやかで口当たりのよい納豆汁に。地元産のアミ茸などを入れてボリュームも満点。
和風ツユに中華麺、具材にはあげ玉、なると、ネギなどをのせたシンプルな料理。昭和40年(1965)ごろに地元で流行った名物料理を復刻させた懐かしいメニュー。
「道の駅 美郷」内の食事処
かまめししょくどうみさとのごはん
地場産の食材を使ったバラエティ豊かなメニューが揃う。美郷たぬ中は地元の醤油にこだわっている。
横手市の十文字地区に伝わるご当地ラーメン。手打ちちぢれ麺とあっさりとした和風だしのスープに、麩やかまぼこがのる。
昔ながらの魚介スープ
まるたま
昭和10年(1935)創業のラーメン店。かつお節や煮干しなどからだしをとった醤油味のあっさりスープは香りがよく、極細麺に合う。