『女神のカフェテラス』の生みの親である原作者・瀬尾公治先生にインタビュー!制作秘話やロケーションなど、原作者だからこそ知る作品の魅力を一問一答形式で答えていただきました。
7月26日生まれ、広島県出身の漫画家。1996年に週刊少年マガジン増刊号( 講談社)にて「HALF & HALF」でデビュー。以降「涼風」、「君のいる町」など数多くのラブコメディ作品を手がけている。2021年より「女神のカフェテラス」を連載中。
最初はレストランをイメージしていたんです。女神5人が料理を振る舞って主人公を助けてくれるといった感じで。ただ、それだとラブコメディらしさに欠けるかな?と思って悩んだあげく、設定をカフェにしてみました。
ロケーションは最初から「海」と決めていたので、そこからキャラクター、ストーリーを詰めていきました。大まかなストーリー展開は決めているので、そこにどうつなげていくかを考えながら描いています。
決まってないです。今のところ誰が優勢とかもなくて、流れとか人気とかどんどん状況も変化していきますし。誰が選ばれるんでしょうね(笑)。
隼は当初、ナヨナヨした主人公の設定だったんです。でも過去作に似たようなキャラがいたことに気付き、今回は真逆のキャラにしよう!ということで今の隼が誕生しました。ちなみに隼の名字は花札の「カス」からとって「粕壁」です(笑)。
バランスですかね…?あとはちょうどヒロインが5人いる作品が人気だったのもあります(笑)ちなみに最初に誕生したヒロインは秋水で、そこからそれぞれのキャラクター設定やビジュアルを決めていきました。
今回は全開にギャグを入れたいと思っていたので、やっぱり秋水が一番描いていて楽しいですね。この子なら人気の下がりそうな回でも盛り上げてくれるんじゃないかなと思っています。
僕が東京に出てきて初めて見た海が三浦海岸だったので、初めから三浦海岸を舞台にした話にしたいと思っていたんです。当時はあまり海に行く機会もなかったので印象に残っていたんですよね。
昭和レトロな喫茶店を思い描いていたので、担当編集さんに喫茶店の候補を探してもらいました。その後、直接お店にも伺ったんですけど、ぽえむさんは本当にイメージにぴったりだったので、モデルのOKをもらえてうれしかったです。
アニメの最終話でも登場した「県立城ケ島公園」はよかったですね。とくにピクニック広場は景色も良くて。あとは、入っちゃいけないんだろうけど…隼の釣りスポットである「防波堤」も大好きな場所です。
「おしゃれなアニメだ」って思いました。想像していた以上の仕上がりで、声優さんもイメージ通りの人たちを選んでいただいて、とても良かったですし、何というか…感慨深いです。
第9話で流星が号泣するシーンは印象に残っていますね。このシーン、最初はギャグ寄りで描いていたんですよ。でもアニメだと感動的なシーンになっていて。意外だったんですけど「こっちが正解だったんだ」と感じました(笑)。
第2期は、新キャラ登場やいろいろな人との関わりも増え、どんどん盛り上がっていくので楽しみにしていてください。いい意味で第1期に比べてひどくなっていきますよ(笑)
特に苦労や失敗っていうのは無いんですが、やろうと思っていた設定がボツになったりとかはありますね…(涙)。思っていた方向と違う風に展開が変わったりすることもあるので、描いているうちに「これはいらないな」ってなるんです。
服装は、ファッション誌を見ながらそれぞれのキャラに合ったものを参考にして描いています。キャラの描き分けは…もう気合ですね(笑)微妙な目の角度とか表情とかで違いを出しています。
ちゃんとツッコまれる要素を入れて、主人公が優位に立ちすぎないこと。隼で言うと、ちょっと中二病的なところがバカにされちゃう感じとか。偉そうになりすぎないのも大事なんですよ。
う~ん…。自分で描いていてアレですが、桜花とかはちょっとめんどくさそうだからなぁ…(笑)。悩みますが、白菊ですかね。白菊はおいしいお弁当作ってくれそうで楽しそうですよね。