江戸時代に城が築かれた唐津には、今なお城下町としての風情が残る。唐津城や旧高取邸など歴史的建造物が多く、みどころいっぱい。散策を楽しもう。
1 桜やツツジ、樹齢100年を超える藤など花の名所としても有名 2 城内橋越しに見る唐津城 3 春には唐津城の周りに桜が咲く
1 天守閣内には唐津藩の産業を紹介した『肥前国産物図考』や武具、唐津焼などが展示されている 2 現在の天守閣は昭和41年(1966)に建築。唐津湾や宝当神社で名高い高島も見える。
からつじょう
唐津藩の初代藩主•寺沢広高が7年の歳月をかけて慶長13年(1608)に築城。天守閣を頭、左右に広がる砂浜を翼に見立てると、鶴が翼を広げた姿に見えることから別名「舞鶴城(まいづるじょう)」ともよばれる。天守閣最上階の展望室から望める唐津市内や虹の松原など360度の大パノラマは必見。
1 能を好み、自ら舞台で謡い舞ったという伊好が設けた能舞台 2 国指定重要文化財。ボランティアガイドの案内で楽しむのがおすすめ
きゅうたかとりてい
炭鉱王•高取伊好(これよし)の邸宅。約2300坪の広大な敷地に、大正7年(1918)築の居室棟と明治38年(1905)築の大広間棟が立つ。意匠を凝らした杉戸絵や欄間、能舞台などは見ごたえ十分。
JR唐津駅から徒歩15分
唐津市北城内5-40
入館520円
9時30分~17時(最終入館16時30分)
月曜(祝日の場合は翌日)
88台(入館者は60分無料)
1 明治45年(1912)建造。銅板葺きの尖塔やアーチ窓など辰野スタイルが息づく 2 復原された銀行の木製カウンターと飾り格子が美しい
たつのきんごきねんかん きゅうからつぎんこう
唐津出身の建築家、辰野金吾(たつのきんご)が監修した建物。平成9年(1997)に銀行としての役目を終えた名建築物を創建当時の姿に復原し、一般公開している。
1 ざる豆腐は300g503円〜で販売 2 カウンター8席のみの完全予約制 3 朝食の豆腐料理コースは2200円〜。ざる豆腐や厚揚げはお代わり自由
とうふりょうりかわしま
江戸時代創業の豆腐店が始めた料理処。名工•中里隆氏の器で食事ができる。なめらかでコクのある九州産の減農薬大豆と天然にがりで作る名物のざる豆腐は、大豆の素材感を感じる芳醇な味わいだ。
JR唐津駅から徒歩3分
唐津市京町1775
1日2回の予約制(8・12時~)。12時はおまかせ会席、18時30分~は、地元の素材を生かした日本料理会席(1万4300円~、要予約)
水・日曜
なし
からえ
唐津の町の中心にある複合商業施設。1階には唐津の町に約30年ぶりに復活した映画館をはじめ、カフェレストラン、コンセプトショップ、やきものギャラリーなどがある。2階はオフィスやレンタルスペース、3階はホテルになっている。
からえ しょっぷ
唐津、佐賀、九州の魅力の詰まったKARAEのコンセプトショップ。菓子や雑貨、アクセサリー、トラベルグッズなどを展開。 KARAEオリジナルグッズも販売
ぎゃらりーからえ
唐津・佐賀・長崎の「肥前窯業圏」を中心に、作家や窯元から器をセレクトし展示。施設インフォメーションも併設。 レンタサイクルなどの申込みもここで受付を