城下町らしい建物や通りが残る人吉。ぶらりと歩きながら、受け継がれてきた技が生みだす、味噌・醤油、焼酎といった逸品も手に入れよう。
本殿の手前。社のシンボル・龍の彫刻が圧巻
あおいあそじんじゃ
桃山様式の豪華かつ繊細な装飾や彫刻がみどころ。現存する五棟一連の社殿は慶長15年(1610)から4年かけて造営されたもので、社殿すべてが同時期のものは全国的にも貴重。2024年9月現在文化苑は休苑中。
うな重中3600円(写真)、大5500円
ふわふわのウナギを味わいにぜひ訪れよう
うえむらうなぎや
明治末期の創業以来受け継ぐタレを使用し、炭火で焼き上げる。使用するウナギは国産のみ。しかも5〜10日ほど真水の中で泳がせて身を引き締め、注文を受けてからさばいている。
売店では、もろみ漬けなどの試食ができる
左から 蔵一番みそ(麦みそ)1kg980円、御膳醤油 300㎖760円、木くらげとわかめの佃煮 760円
みそ・しょうゆぐら
昭和6年(1931)の創業時から伝わる天然もろみで造る醤油のほか、味噌や佃煮などを製造販売。製造工程を間近に見学でき、売店ではお茶や試食のサービスもある。
清流・球磨川と支流・胸川に面し、川を天然の堀とした
1.城内には回遊式庭園の人吉城御館跡庭園も 2.「日本百名城」にも選出された国指定の史跡
ひとよしじょうあと
戦国時代に相良氏によって改修され、以後、明治維新まで代々の当主の居城とした城跡。城内から三日月の模様の石が出土したため「繊月城(せんげつじょう)」ともよばれる。現在は石垣と復元された多門櫓や長塀がかつての姿を思わせ、珍しい西洋式はね出し石垣も見られる。
左から 代表銘柄の繊月720㎖ 1130円、日本有数の清流である熊本県・川辺川の水とその流域の米で造られた川辺720㎖ 1800円
1.蔵で製造する約30銘柄の焼酎が試飲できる 2.仕込みの様子を間近で見られ、蒸米や発酵の香りも楽しむことができる
せんげつしゅぞう
平成25年(2013)にロサンゼルスで行われた「インターナショナル スピリッツ アワード」の焼酎部門で最高金賞を受賞した純米焼酎・川辺の蔵元。焼酎蔵見学のほか焼酎の試飲ができ、蔵限定品も購入できる。
風情ある日本家屋が目印
1.人気メニューのぜんざい御膳750円でほっとひと息 2.木材をふんだんに使った和室はリラックスできる空間
まちやぎゃらりーたてやま
明治10年(1877)創業の製茶店が経営するギャラリー。築80年を超える町家を活用し、お茶や雑貨などのみやげ品を展示販売している。併設のカフェでお茶や和スイーツを楽しんで。