せっかくポルトを訪れたなら、じっくり時間をかけて街の魅力を感じてみてはいかが?
2021年、文化的な体験からグルメ、ショッピングまで楽しめるスポットが誕生。ワインにフォーカスを当てるなら半日、くまなく回ると2〜3日必要だ。
ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア
文化や歴史を五感で楽しむ
WOW
かつてのポートワイン貯蔵庫が並ぶ一帯をリノベ。ワイン、ポルト地区、コルクなど7 つの体験型ミュージアムをはじめ、レストラン、バー、カフェ、ショップやワインスクールなどがある。
ポートワインを使ったソースのフランセジーニャ€16には、フレッシュなスパークリングを。€33(ボトル)
ランプ肉のステーキ、ポスタ€24。エレガントな赤ワイン「ドン・ベラ」は肉によく合う。€10(グラス)
干しダラのオーブン焼き€24。魚にはフレッシュでライトな「カルカリオ3・ド・プリンシパル」が◎。€9(グラス)
グルメ
T&C
典型的なポルトガル料理を味わえるレストラン。どれもクラシカルなメニューながら、味も見た目も洗練された一皿に仕上がっている。それぞれの料理に合ったワインも忘れずに。(写真)大きな樽の中にもテーブルがあり、半個室のよう。
12〜22時
バラエティ豊かなポルトガルのワイン。産地の異なる3種のワインを楽しもう
テイスティング
The Wine Scool
スクールではウォークインで参加できるテイスティングも開催。3種のワインの違いや特徴を学べるコースは€25、所要時間30分。スイーツやチーズとのペアリングを楽しむコースもある。
11〜19時
イラストがかわいいワインボトルの梱包袋€5
ワインボトルを再利用したキャンドル€32
コルクにパーツを刺してキュートな鹿に。€9(コルクは含まれない)
ショッピング
The Wine Experience Shop
ミュージアムの出口にあるショップでは、ポルトガルのすべての産地から厳選されたワイン、ワインの関連グッズや書籍のほか、伝統工芸品も手に入れることができる。ポートワインも豊富に扱っている。
10〜20時
さまざまな土壌とそこで育つブドウを解説
ポートワインのコーナーでは実際に使われた大きな樽が
再現されたワイン産地の街並みの中を歩く
体験
The Wine Experience
ワインの基礎からポルトガルのワインについてまで、写真、イラスト、動画を使って紹介。ワイン初心者だけでなくすでに知識のある人でも楽しめる深い内容も多い。最後には3種のワインテイスティングも。
20€
10〜19時最終入館
ドウロ川の南岸に広がるヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアは、約60軒のセラーが集まる、ポートワインの集積地。ほとんどのセラーで内部見学やテイスティングが楽しめる。
ドウロ渓谷から運ばれた樽がずらりと並ぶ
サンデマン・ルビー・レゼルヴェ
SandemanRuby Reserve
深いルビー色と濃厚な味わいが特徴。チーズやナッツとの相性がいい
ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア
Sandeman
1790年に創始者ジョージ・サンデマンがポルトガルワインのセラーを購入したのが始まり。12種のポートワインはドウロ地域の中心、シマ・コルゴ地域にあるキンタ・ド・セイジョで生産されたブドウを使用している。(写真)建物の上には“ドン”の愛称で知られる学生マントとソンブレロ姿のマーク。
メトロJardim do Morroから徒歩12分
Largo Miguel Bombar das 47
€21〜
10時〜20時(10時〜12時30分、14〜18時※入場は12時15分、17時15分まで)
なし
英語スタッフ常駐
樽にはそれぞれ収穫年や熟成年数、品質を明記
20イヤー・オールド・トゥニー
20 Year OldTawny Port
樽熟成20年。デザートワインや食後酒として楽しむ。夏場は冷やして飲むのがおすすめ
ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア
Taylor’s
創業1692年、現在も創業一族によって経営される唯一のセラー。ヴィンテージはポルトから西に80kmのキンタ・デ・ヴァルジェラスなどで手摘みされたブドウを使い、今も20人ほどが約4時間かけて足踏みする、伝統的な製法を採用している。(写真)テイスティングルームでは2種類のワインを味わえる。
サン・ベント駅から車で5分
Rua do Choupelo 250
€20
10〜18時15分(テイスティングルーム、ショップは〜19時30分)
なし
英語スタッフ常駐
1時間ほどで川に架かる橋をめぐり、川沿いの景色を堪能することができるクルーズを体験しよう。運行会社は数社あり、発着所は川の両岸に位置している。
1
Ponte do Dom Luís I
街を観光する際にすでに目にしているであろう世界遺産の橋だが、水面から見るのはまた違った感慨がある。
2
Ponte do Infante
ドン・ルイス1世橋上層を地下鉄が走ることになり、自動車用に架けられた。白くスリムな姿が優美。
3
Ponte D. Maria Pia
1877年、ギュスターヴ・エッフェルの設計によって造られた鉄道橋。パリのエッフェル塔と同様、鉄部材の組み合わせが印象的。
4
Ponte de S. João
1991年完成の現役鉄道橋。ほかの橋と違いアーチ構造ではなく、鉄筋コンクリートの列柱構造によって造られている。
5
Ponte do Freixo
1995年完成。アラビダ橋、ドン・ルイス1世橋の交通量を減らすために造られた。
6
1963年に完成したアーチ構造の自動車専用橋
運航会社名
Douroazul
ドウロ川の自然、文化、歴史を感じられるクルーズツアーを運航する会社。ブリッジクルーズのほか、1週間ほどかけてブドウ畑とワイナリーがあるドウロ川上流をめぐるホテルシップなどもある。クルーズ船の発着所はポルト側とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア側にある。