魅力いっぱいの箱根へはドライブがおすすめだが、渋滞しやすいのが悩みのタネ。それを回避するのがターンパイク箱根を経由する方法。混雑を避けつつ、芦ノ湖や富士山の絶景とともに箱根の奥深さを体感できるスポットを巡ってみよう。意外と近い三島エリアまで足を延ばして、富士山の異なる表情も楽しむ1泊2日のドライブプランをご紹介。
冬の富士山と芦ノ湖
春には桜のトンネルが(左)/夏の箱根ターンパイク(右)
紅葉シーズンも人気(左)/箱根大観山にある箱根ぶらんこ(右)
東京方面からアクセスする場合、小田原駅までは鉄道で向かい、小田原から車を借りて行くのがオススメ。有料道路ということもあり、交通量は少なめで渋滞知らず。道中では四季の風景を楽しめるほか、ところどころに展望スポットがあり、太平洋の絶景を眺められるのも魅力。大観山展望台からの写真撮影はマストで。
箱根に向かう前にライブカメラで天気や交通の状況をチェックするのがおすすめ。箱根町観光協会による「箱根全山」のサイトでは、箱根の主要スポットのライブ映像を視聴できる。
[URL] https://www.hakone.or.jp/7273
箱根観光に欠かせないのが富士山の眺望。箱根ナビでは箱根周辺の富士山が見える絶景スポットを紹介している。箱根に行く際にはぜひチェックしておきたい。
ターンパイク箱根の白銀展望駐車場から伊豆七島を望む(左)/ ターンパイク箱根の終点にある箱根大観山(右)
大観山にある「箱根のぶらんこ」と富士山(左)/ アネスト岩田スカイラウンジでは絶景を眺めながら食事を楽しめる(右)
大観山からの眺望
2人乗りの「箱根のぶらんこ」で絶景を独り占め(左)/アネスト岩田スカイラウンジでは食事やおみやげの購入が楽しめる(右)
あねすといわたたーんぱいくはこね
小田原と箱根を結ぶ山岳道路。小田原~大観山間の箱根小田原本線と箱根伊豆連絡線、西湘接続線の3路線からなる。箱根小田原本線は約14kmで標高差約1000m。沿線にはいくつもの展望台が設けられており眺望も楽しめる。
JR小田原駅から車で10分
神奈川県小田原市早川2-22-1(小田原料金所)
900円(箱根小田原本線)
5時30分~22時30分(最終入場22時)
無休
約200台(アネスト岩田スカイラウンジ)
甘酒500円、力餅(うぐいす)2個600円
あまさけちゃや
江戸時代から続く茶屋で、現在の店主は13代目。昔ながらの風情の萱葺きの建物で、名物の甘酒や力餅、味噌おでんなどを楽しめる。
江戸時代の風情が残る石畳の道が続く
はこねきゅうかいどういしだたみ
箱根旧街道は江戸時代の箱根越えの道。急坂が多く「箱根八里」で知られる天下の難所だった。それを改善するため江戸時代に石畳を整備した。現在でも随所で石畳を見ることができ、往時を偲びながら散策を楽しめる。
Bakery&table箱根の「米粉のカレードーナツ」と「箱ね」(左)/芦ノ湖を望むイタリアンレストラン、ラ・テラッツァ芦ノ湖では、薪窯で焼いた約30種類のナポリピッツァや、地元食材を使ったパスタなどが楽しめる(右)
箱根バターサンド SUN SAN D(サンサンド)のバターサンド(左)/ 箱根チーズテラスのカップ入りバスクチーズケーキ(右)
芦ノ湖の周囲を散策するのも気持ちいい
富士山ビューデラックスツイン
チェックイン後はラウンジでひと休み(左)/四季折々の花を楽しめる庭園散策も(右)
やまのほてる
芦ノ湖の湖畔に佇む絶景リゾートホテル。四季折々の花や芦ノ湖と富士山の眺望を楽しめる。夕食は芦ノ湖の絶景を眺めながらフレンチや日本料理を。自家源泉を引く芦ノ湖温泉「つつじの湯」も人気。
元箱根港から車で5分
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80
1泊素泊まり1万1000円~(2名1室利用時)
IN15時/OUT12時(プランにより異なる)
89室
約100台
箱根の絶景が楽しめる山頂展望広場は2025年4月中旬以降に「箱根駒ヶ岳 芦ノソラ」としてリニューアルオープン
山頂には箱根神社の奥宮、箱根元宮がある(左)/ ロープウェー乗り場のふもとにある箱根園の水族館(右)
はこね こまがたけろーぷうぇー
箱根園と駒ケ岳山頂までを約7分で結ぶ。山頂の「箱根駒ヶ岳 芦ノソラ」には展望デッキや箱根元宮などがあり、散策を楽しめる。晴れた日には富士山はもちろん駿河湾や南アルプス、相模湾などを一望できる。下山後は箱根園でのおみやげ探しや、水族館を訪れるのもおすすめ。
元箱根港から車で8分
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
往復2200円
9時~16時50分(上り最終は16時30分)
無休(悪天候時等運休あり)※2025年1月14日(火)~ 2025年3月4日(火)は、工事のため営業休止
箱根園駐車場312台(1000円~)
森のキッチンの「あしたか牛ステーキカレー」は風味豊かで柔らかい肉質のステーキをぜいたくに味わえる(左)/カフェダイニング えびの木の「ビーフシチュー」(右)
日本最長400mの人道吊橋「三島スカイウォーク」
みしますかいうぉーく
伊豆と箱根の中間にある日本最長の歩行者専用吊橋。富士山を眺めながら渡った先ではロングジップスライドやセグウェイガイドツアー、ゴーゴーバギーなどのアクティビティを楽しめる。
伊豆縦貫自動車道三島塚原ICから10分
静岡県三島市笹原新田313
吊橋入場料1100円~(変動価格制、イベントや時期により異なる。アクティビティは別途有料)
9~17時
無休(イベントや天候により変更の場合あり)
400台
山中城跡の障子堀
やまなかじょうあとこうえん
小田原に本城をおいた後北条氏が、戦国時代末期に築城した山中城の城跡。石を使わない土だけの山城で400年前の遺構がそのまま復元されている。堀のなかに障害物を掘り残した障子堀で名高い。日本百名城にも選定されている。
人気の自然薯棒、魚河岸揚げ、チーズ竹輪がセットになった「かまぼこ通り巾着」2800円はおみやげに人気
うろこき
創業天明元年、小田原かまぼこ発祥の店。昔ながらの石臼作りにこだわった無添加のかまぼこは、噛むほどに口の中にうま味が広がる。小田原板かまのほか、伊達巻やさつま揚げなども人気。売店の隣にはかまぼことお酒を楽しめる「囲炉裏」がある。