
スリランカが誇る宮殿の遺跡、シギリヤ・ロック。ジャングルの中に突如として現る巨大な岩の世界遺産で、旅行者を魅了し続けている。その迫力を、見て、登って、体感しよう!

Sigiriya Rock
5世紀後半、王位継承争いの後に即位したカーシャパ王が理想の楽園として建設を命じた宮殿。高さ180mの花崗岩の頂上に7年の歳月をかけて築かれたが、弟が率いる大軍に攻められ10年余りで歴史の幕を閉じた。再び世に知られ始めたのは1853年から。イギリス人による岩山の発掘がきっかけだ。

入場口から内堀を渡り、庭園跡を抜けた先に姿を見せるシギリヤ・ロック。岩山の宮殿へとまっすぐ導く一本の道は絶好の写真スポット。道の両脇には左右対称のウォーターガーデンがあり、沐浴場や噴水が配されている。

入口と出口が違うため、この風景の写真は必ず行きに撮っておこう

多くの遺構が残っており、当時の様子を想像できる

中腹の岩肌に描かれたフレスコ画。スリランカの女性のほか、アフリカやモンゴルの女性も描かれているといわれ、古くから他国と交易があったことを物語っている。色の美しさや繊細な筆使いにも注目しよう。2025年7月現在、実物の写真撮影は不可。シギリヤ博物館のレプリカなら撮影OKだ。

上半身のみなのは彼女たちが雲に乗っているからという説も(博物館にて撮影)

女性の表情の描き方はひとりひとり異なる

「獅子の岩」を意味するシギリヤ。当時はこのテラスの中腹に獅子の頭部が造られており、口の中から階段が伸びていたと考えられている。現在も残る足と爪は、その形状から他の動物なのではという学者もいる。

人の大きさと比べると、岩の大きさが一目瞭然!

今でも残るライオンの爪。かなり大きい尖った爪にびっくり

1200段以上の階段を登りきると、頂上の宮殿跡に到着。岩山に広がる1万5000㎡もの土地に、かつては王宮、妃たちの部屋などが置かれていた。視界を遮るものが何もない、まさに天空の要塞。1500年以上前の土台がしっかり残っており、建築技術の高さをうかがわせる。

岩山の頂上でスケールの大きな絶景に感動!

雄大な景色を眺めたという玉座




険しい岩場を登りきった人だけが見られる、ピドゥランガラ・ロックからの絶景。朝日や夕日の時間帯もおすすめ

涅槃像まで石段を約15分登る

岩場の様子。下りも合わせて少なくとも1時間30分はみておきたい
シギリヤ
Pidurangara Cave & Rock Temple
シギリヤ・ロックの隣にあるピドゥランガラ・ロックの頂上は、シギリヤ・ロックを一望できる場所として密かに話題。入り口は寺院になっており、中腹には大きな涅槃像が横たわっている。頂上までの道のりはハードなので体力に自信がある人のみ挑戦を。

頂上までは約1時間の道のり。水分補給は忘れずに!

前半は石段、後半は未整備の岩場が続く。両手が空くリュックや動きやすい服装・靴が◎。

雨が降ったあとなどはすべりやすいので、避けたほうが無難。