砥部町内を中心に約100軒の窯元があり、伝統を守りながらも、新たな色彩や染付によって窯元独自の斬新な作品も誕生している。お気に入りの砥部焼を探して窯元めぐりを楽しもう。
昭和51年(1976)に国の伝統的工芸品に指定された焼き物。町内でとれる陶石を使った磁器で、白磁に呉須(藍色の顔料)で染付されたものが定番。若手や女性の陶工も増え、モダンで色鮮やかな作品も登場している。
❶KAORIシリーズ「バレリーナ」7寸皿 4180円 ❷KAORIシリーズ「傘」くらわんか茶碗(大)3080円 ❸青い鳥マグカップ 3080円
もりとうぼう
やさしい絵付けが人気のKAORIシリーズや独自配合の土を使用した素朴な風合いの青い鳥シリーズなど、さまざまな趣の作品を作り出す。ギャラリーは雑貨店のような佇まい。
❶口反りミルクカップ 赤太陽(左)3080円、呉須太陽(右)2750円 ❷6寸玉縁鉢 内外唐草 3520円
ばいざんがま(うめのせいとうしょ)
白磁に伝統的な絵付けを施した器が揃う。砥部焼といえばここの作品を想像する人が多く、年月を経ても同じ紋様の器が揃うため、リピーターも多い。歴史価値の高い町内最大の登り窯の見学も可能。
❶そば猪口・大(上絵、赤小紋)1980円 ❷サラダボウル(ピンクフワラー) 3410円 ❸しかく皿大mix 青小紋 2420円
すこしや まつだがま
窯元独自のマット調のうわぐすりは手にしっとりとなじみ、使い心地も抜群。小紋など日本古来の柄をアレンジした絵柄が人気。かわいい絵柄は若い女性を中心に人気。
❶ミモザマグカップ 3520円 ❷ミモザ サラダボウル(S) 2750円 ❸P.S.ブルー だ円皿(小) 3850円
ひがしがま
自然や自然が育む命をテーマにした作品が多い。白磁の器をひとつのキャンパスに見立て、花々や生き物を散りばめた大胆な構図が魅力。緑あふれるギャラリーに作品が溶け込む。
❶彩り花シリーズ スクエアプレート 1万1000円 ❷彩り花シリーズ 茶碗 3850円 ❸カトレア 角皿 5500円
きよしがま
ブラシで叩いて絵付けを施すブラッシング技法や、和紙染めなど技法を作品ごとに使い分けるため、雰囲気の全く異なる器に出合える。ギャラリーのほか、工房の見学も可能。
オリジナル砥部焼づくりにチャレンジ
とべちょうとうげいそうさくかん
ロクロ、手びねり、絵付け体験ができる砥部焼体験の専門施設。完成品は郵送(有料)も可能。ロクロ、手びねり体験は事前予約が必要。
❶絵付け体験は所要時間30分程度。好きな器をセレクトできる ❷ロクロ、手びねり体験は、スタッフの指導があるので安心
見学、体験など砥部焼のすべてを堪能できる
とべやきかんこうせんたーえんのさと
併設する窯元・千山窯の製造工程の見学、絵付けなどの砥部焼づくり体験、町内外約70軒の窯元の作品の販売と、砥部焼をたっぷり楽しめる大型施設。
❶食卓を彩るさまざまな趣の砥部焼を販売中 ❷絵付けと手びねり(要事前予約)の2 つの体験メニューあり
ここを起点に窯元めぐりを始めよう
とべやきでんとうさんぎょうかいかん
砥部焼の歴史的資料や貴重な作品を収蔵。約80軒の窯元作品も展示即売。お気に入りをみつけたら窯元も訪ねてみよう。
❶窯元が集まるエリアの入り口にある ❷館内は大小さまざまな砥部焼がずらりと並ぶ
かふぇれすとらん じゅたろう
地元野菜を使った手作りランチ1650円~、季節のフルーツがたっぷり詰まったフルーツパフェ1000円~が人気。ランチは終日注文可能。
❶ランチの器は砥部焼観光センター炎の里で購入できる窯元のものを使用 ❷落ち着いた雰囲気の店内でランチやカフェを楽しめる