大陸からの玄関口として、いち早く近代化が進んだ敦賀は神社仏閣と近代建築が多く残る港町。たくさんの文化が行き交った敦賀のレトロ空間を自転車で巡りながら探しに行こう。
「ぐるっと敦賀周遊バス」は各線敦賀駅を起点とし、市内の主要観光地へアクセスするバス。10時10分~16時30分まで約30分間隔で運行。1乗車200円、1日フリー券500円(「ぐるっと敦賀周遊バス」の車内または敦賀駅交流施設オルパークにて販売)
敦賀駅を起点にシェアサイクルで出発!
つるがえきこうりゅうしせつおるぱーくない つるがしぇあさいくるじむきょく
敦賀駅をはじめ、敦賀市内に設置されたサイクルポートのどこからでも借りられ、返却可能。電動アシスト自転車なのでラクラク散策できるのがうれしい。
昭和の大造営で再建された現在の外拝殿
けひじんぐう
大宝2年(702)に創建され、本殿に伊奢沙別命(いざさわけのみこと)をはじめ7柱を祀る古社。「けいさん」の愛称で親しまれ、無病息災、交通安全など生活全般のご利益があると伝わる。
近年整備された石畳は自転車でも走りやすい
つるがはくぶつかんどおり
敦賀市立博物館の前を通る石畳のノスタルジックな路地。明治から戦前にかけて銀行や郵便局、百貨店などが立ち並び賑わっていたそう。現在は町家を改装したカフェや雑貨店、資料館などが並ぶ。
①3年に及ぶ復元工事で、銀行のころの姿を取り戻した
②建築家・永瀬狂三氏と吉田克氏による設計
つるがしりつはくぶつかん
昭和2年(1927)に建てられた旧大和田銀行本店の建物を活用した博物館。港の趨勢(すうせい)とともに歩んだ敦賀の歴史を語る資料を展示するほか、所蔵の美術品の展示もしている。
朝市で入手した敦賀の新鮮な海鮮がたっぷり乗った大満足の海鮮丼
かいせんみなとや
港町に佇む海鮮みなと家。座敷、テーブル、カウンターがある広々とした空間でゆったりと海鮮丼を味わえる。敦賀の地の魚を中心に使った海鮮丼は、目移りしてしまうほどメニューが豊富。広々と落ち着きのある空間。
各線敦賀駅からぐるっと敦賀周遊バスで21分、お魚通り下車、徒歩4分
敦賀市蓬莱町16-3
10~15時(金・土曜は17~21時も営業、日曜10~17時)
木曜
16台
館内では鉄道の歴史を紹介したパネルや貴重な鉄道資料を展示
つるがてつどうしりょうかん(きゅうつるがみなとえきしゃ)
明治45年(1912)6月に欧亜国際連絡列車の運行が始まり、新橋(東京)~金ケ崎(敦賀)間を直通列車が走っていた。とんがり屋根が印象的なこの建物は、列車の発着駅である敦賀港駅舎を再現したもの。
①外国人技師の設計で建てられたレトロな倉庫
②オープンガーデンは誰もが自由に立ち寄り休憩できる
③ジオラマ館には日本最大級のジオラマを展示
④麦芽100%のオリジナル地ビールも大好評(全3種類)
つるがあかれんがそうこ
明治38年(1905)に建てられた県内有数のレンガ建造物。北棟は明治から昭和初期の街並みを再現した「ノスタルジオラマ」を展示するジオラマ館がある。
(赤レンガ倉庫事務所)
JR敦賀駅からぐるっと敦賀周遊バスで11分、赤レンガ倉庫下車すぐ
敦賀市金ケ崎町4-1
ジオラマ館400円
ジオラマ館9時30分~17時30分(最終入館17時)、レストラン館は各店舗により異なる
水曜
あり
レストラン館には敦賀の魅力が味わえるお店が3種類ある。「赤れんがcafe」は浜焼鯖のsabaティーヤなど、テイクアウト&イートインのショップ。「海鮮Dining 生け簀の甲羅」は海鮮丼や刺身定食など、地元の魚が味わえる。「Sogno-Poli」は旬の素材を使用した料理が味わえるイタリアンレストラン。
①ムゼウムはポーランド語で資料館の意味
②受話器を耳に当てて説明を聞いてみよう
③常設展示室のほか、企画展示室もある
じんどうのみなと つるがむぜうむ
敦賀港は、1920年代にポーランド孤児、1940年代に「命のビザ」を携えたユダヤ難民が上陸した日本で唯一の港。敦賀ムゼウムでは、孤児や難民が上陸した史実や敦賀の人々が彼らを迎え入れたエピソードを紹介。
バス停金ヶ崎緑地(敦賀ムゼウム)から徒歩3分
敦賀市金ケ崎町23-1
入館500円
9~17時(最終入館は16時30分)
水曜
128台(金ヶ崎緑地駐車場利用)
①石段の上にある、菊の紋が刻まれた本殿
②境内からは敦賀湾や街並みを一望できる
かねがさきぐう
後醍醐天皇の皇子である尊良(たかなが)親王と恒良(つねなが)親王を祀る社。縁結びのご利益がある「恋の宮」としても人気がある。眺めのよい海沿いの高台にあり、春には境内にある約400本の桜が咲き誇る桜の名所。
敦賀駅内