都心からのアクセスもよく、登山初心者でも挑戦しやすい高尾山。だからこそ知っておきたい、基本情報をピックアップ! あくまで「山」ということを忘れずに、思いっきり自然を満喫しよう!
A:東京都八王子市の郊外、神奈川県との境に広がるのが高尾の山並み。高尾山自体は八王子市にある標高599mの山。そこから都県境に沿って陣馬山まで続く山並みを高尾山エリアと考えてもよい。
陣馬山山頂。高尾山山頂から縦走することもできる
A:高尾山へ登るだけなら普段着でも楽しめる。スニーカーを履き、動きやすい服装で行けば十分。ただし、1号路以外はお店もないので飲み物は持って行くようにしよう。奥高尾や南高尾、陣馬山までハイキングするなら、しっかりとした靴と装備が必要(下記参照)。
A:過ごし方によるが、ケーブルカーや2人乗り観光リフトを使うなら往復950円、茶店の食事は1500円もあれば十分楽しめる。さる園の入園料、お寺のお賽銭、おみやげの購入などを考えて計画を。
高尾山ケーブルカーは日本一の急勾配
A:高尾山山頂を目指すなら、京王高尾線の終点・高尾山口駅に向かおう。新宿駅から特急でアクセスでき、土・日曜、祝日はMt.TAKAO号が運行している(全席指定、別途410円、運行日は要確認)。JR利用で新宿駅から向かう場合は、中央線で高尾駅まで行き、京王高尾線に乗り換えよう。
杉材を内外装に使用した高尾山口駅
A:高尾山は一年を通じていつでも楽しめる。春は花、夏は緑とビアガーデン、秋は紅葉、冬は雪が降ることもある。ただし、冬は日が暮れるのが早いので出発は早めに。奥高尾や陣馬山に登山するなら、雪が積もっていることもあるので、服装・装備はしっかりと準備して臨むようにしよう。
A:選ぶコースによって変わるが、ふもとから高尾山の中腹までケーブルカーを使えば山頂には1時間もあれば着いてしまう。その間で、いろいろと寄り道しても半日あれば十分。昼過ぎに出発しても楽しめる。ただし、奥高尾のハイキングは、朝から歩くように計画を立てよう。
豊かな自然や都心のビル群など多彩な景色が広がる
A:週末は混むことが多い。冬季を除けば、平日でも朝から多くの観光客が訪れる。静かに登山を楽しみたいなら朝早く出発し、午前中のうちに下山してしまうのがベスト。
A:いたるポイントで眺望が楽しめる。霞台からは相模原や横浜方面の景色が、1号路の金比羅台園地や小仏城山からは八王子や東京都心が見える。富士山は高尾山、小仏城山、一丁平、陣馬山などから見られる。空気が澄んでいれば江の島が見えることも。
コース途中や山頂など眺望抜群のスポットがいっぱい
A:1号路から6号路までと稲荷山コースが基本。だが2号路はケーブルカー高尾山駅周辺、5号路は山頂周辺の周回コースなので、山麓から山頂を目指す際は、1号路か6号路、稲荷山コースのいずれかを利用。そのほか蛇滝コースやいろはの森コースもある。
3・4号路は浄心門からの分岐コース
A:難しいマナーは特にないが、登り優先で山側を歩く、ゴミはすべて持ち帰る、挨拶は元気よく返す、これくらいはしたいところ。あとは、高尾山は自然公園なので、花を折ったり石を持って帰ったりしてはいけないので注意しよう。
森林浴しながらハイキングを満喫
A:高尾山口駅改札隣の観光案内所で、高尾山周辺のハイキングコースやみどころ、奥高尾のことまで幅広く情報を提供している。ぜひ立ち寄ろう。
たかおさんぐちかんこうあんないじょ(むささびはうす)
ここへり たかお
山岳遭難対策制度「ココヘリ」が、山の安心について考えるためのギャラリーをオープン。イベントの開催や補給拠点としての役割も目指している。
ケーブルカーでは日本最大勾配を体感でき、2人乗り観光リフトでは美しい樹林を眺めながらの空中散歩が楽しい。
京王線高尾山口駅から徒歩5分ほどの清滝駅と高尾山駅間を6分ほどで結ぶ。高低差は271mで、途中には31度18分(1000m進んでおよそ600m登る坂)という、ケーブルカーのなかでは日本で最も急な坂がある。高尾山駅の手前にある最急坂に差しかかると直立できないほど。手すりにつかまっておくと安心だ。
リフトは、清滝駅脇の山麓駅と山上駅間の全長872mを結んでいる。昭和39年(1964)に1人乗りリフトとして開設されたが、昭和46年(1971)から2人乗りに改められた。リフトの場合、上りより下りのほうが景色を楽しめる。眼下に広がる八王子などの街並みもすばらしいが、足元に続く北山台杉の森が見事だ。また、早春の椿に始まり、季節が進むとヤマザクラやヤマボウシなどの花も楽しめる。樹々を上から見下ろすことで、新しい発見もあるはずだ。
【大人】片道:490円 往復:950円
【子供】片道:250円 往復:470円
●中学生以上は、大人料金。
●ケーブルカーと2人乗り観光リフトは、同じ料金。
●2人乗り観光リフトは、満3歳以上から子供料金が必要。
●団体割引などあり。
京王電鉄の高尾山口駅までの往復乗車券とケーブルカーまたは2人乗り観光リフトの乗車券(片道または往復)がセットになった「高尾山きっぷ」もある。高尾山口駅以外の京王電鉄各駅などで発売、ただし12月31日〜1月3日は発売なし。
【ケーブルカー】8時始発〜15分間隔で運転、終発は季節や曜日によって異なる。
【2人乗り観光リフト】平日は9時〜16時30分(12〜4月は〜16時)。土・日曜、祝日は変更あり。
高尾登山電鉄 【電話】042-661-4151