南北に長く、地域によって変化に富んだ魅力をもつタイ王国。めまぐるしく進化する首都バンコクをはじめ、古都チェンマイなど緑豊かな山村が広がる北部、アジア随一のビーチリゾートが点在する南部など、さまざまな楽しみが待っている!
・国名
タイ王国
・首都
バンコク
・人口
約6605万人(2023年)
・面積
51万3115㎢
多彩な魅力にあふれるタイ観光の拠点
Bangkok
タイ王国の首都であり、東南アジア有数の大都市。高層ビルが林立する中心部には、タイを代表する寺院やマーケットが点在。ショッピングにグルメ、スパ、エンタメなど楽しみ方は無限大。
王朝文化の面影を残す世界遺産の街
Ayutthaya
バンコクから北約70kmに位置し、日帰りでも行ける人気観光地。チャオプラヤー川の豊かな水利に恵まれ、かつてはアユタヤ王朝の都が置かれていた。遺跡は現在、ユネスコの世界遺産に登録されている。
気軽に行けるビーチリゾート
Pattaya
バンコクから車で約2時間30分程度。海沿いにショップやレストラン、カフェ、ホテルが数多く立ち並ぶにぎやかなシティ派ビーチリゾート。バーやエンタメなどナイトライフも充実。
タイ北部観光のゲートタウン
Chiang Mai
バンコクに次ぐタイ第2の都市。13世紀にはラーンナータイ王国の都として繁栄した。現在は寺院が並ぶ街並みにおしゃれな雑貨店が点在するなど、新旧の魅力が共存する。
タイを代表するリゾートアイランド
Phuket
“アンダマン海の真珠”と称される美しいビーチが点在するプーケット島。西海岸のパトン・ビーチ周辺は、朝から夜遅くまで世界中の観光客でにぎわう一大繁華街。マリンアクティビティはもちろん、アイランドホッピングや大自然を生かしたレジャーなども充実。
タイ旅の計画を立てる前に、まずは確認しておきたい基本情報。旅の情報と合わせてしっかり予習しておこう。
สกุลเงิน
(2024年11月現在)
タイの通貨は「タイバーツ」。紙幣は全5種類、硬貨は全6種類ある。「THB」や「B」と表記される(本書ではBと表記)。
ความแตกต่า
งของเวลา
日本よりもタイの方が2時間遅く、日本の正午はタイの午前10時。サマータイムは採用していない。
ภาษา
国内の主要観光地のホテルやレストランなどでは基本的に英語も通じる。一部地方では独自の言語が使用されている。
วีซ่า
60日以内の観光目的の滞在はビザ不要。パスポートの残存有効期限は入国時から6カ月以上が必要。
ฤดูกาล
タイは1年を通して高温多湿で、乾季・暑季・雨季がある。おすすめは11~2月ごろの乾季。6~10月ごろの雨季は、激しい雨やスコールが頻発するので服装や持ち物に気を付けよう。
การคิดเงิน
レストランではテーブル会計が基本。テーブルか手のひらの上で指をクルクルと回せば「お勘定」の合図。飲食代に10%のサービス料と7%の消費税が加算されるのが一般的だ。
ทิป
ホテルではルームキーパーやポーターにB20~40を目安に渡すのがよい。レストランでは会計伝票にサービス料の記載があればチップは不要。サービス料を含まない場合は料金の10%が目安。
น้ำ
生水はもちろん、水道水も飲まないこと。コンビニやスーパーでミネラルウォーターを購入しよう。ペットボトル500㎖でおよそB10~20程度。
วิธีกิน
基本的にスプーンで食べて、フォークは食べ物をスプーンにのせるなど補助的に使う。お皿を手に持って食べたり、口をつけるのはNG。また音をたてて麺類をすするのもNG。
มารยาท
タイの寺院はあくまでも信仰の場。ノースリーブや短パンなど露出度の高い服装は控えること。参拝中は大声を出すのもマナー違反。足の裏は不浄なものとされているので、仏像に向けてはならない。また、女性は僧侶の体や衣類、持ち物に直接手でふれてはいけないので注意しよう。
แอลกอฮอล์
タイではアルコール販売に規制がある。コンビニやスーパー、飲食店などでの販売は11~14時、17~24時が基本。選挙前日~当日や王室行事、仏教行事の際はアルコール類の販売・飲酒が禁止される。
ห้องน้ำ
ホテル、レストラン、ショッピングセンターはほとんどが洋式トイレ。食堂や寺院などはローカル式のトイレのところも多く、トイレットペーパーがないことも多いので、ティッシュを携帯し、備え付けのゴミ箱に捨てること。
อาหารไทย
やや油分が多くマイルドな味が特徴。国境を接するミャンマーやラオスの影響も。ゲーン・ハンレー(ミャンマー風ポークカレー)、サイウア(ハーブソーセージ)などが有名。
辛みと塩味が強いのが特徴で、イサーン料理ともよばれる。料理に野菜やハーブの盛り合わせが付く。ラープ(ひき肉サラダ)、チムチュム(イサーン風しゃぶしゃぶ)など。
タイ各地の食文化の影響を受けていて、比較的マイルドで「辛・酸・甘・塩」のバランスがよいものが多い。ラーマ5世時代に発展した王宮料理も中部料理の特徴。
辛みが強い料理が多く、海に面しているので魚介類が豊富。マレーシアの影響も色濃い。マッサマンカレー、パットサトークン(サトー豆とエビの炒め物)などが代表格。
「辛・酸・甘・塩」の味が融合したタイ料理に香りを添える存在がハーブと香味野菜。味に深みもプラスされる。
トムヤムクンやカレーペーストに必須。茎から根の白い部分を香りづけに使う。
柑橘系の強い香り。香りづけとして使うほか、刻んで炒め物に入れることも。
ギザギザした葉が特徴で、肉との相性◎。ガパオライスに欠かせないハーブ。
直径2~3㎝の小さな紫色の玉ねぎ。さわやかな香りと軽い辛みが料理のアクセントに。
葉はトッピング、根は香りづけに使う。香りが強く、苦手な人も多い。
ショウガの一種で強い香りと辛み、苦みがある。スープによく用いる。