
橋本駅を起点に宮ヶ瀬湖を経由して相模湖へ。ルートの一部は、東京2020オリンピック自転車ロードレースやツアー・オブ・ジャパン相模湖ステージのコースと重なっており軽快に走れる。ただしルート全体を通してアップダウンが連続するので、無理せず自分のペースで走ろう。


自分の自転車が前提。スタートとゴール地点が別なので輪行スタイルで臨もう。車利用ならスタート地点まで自走して戻るのもあり。
(写真)相模湖からスタート地点の橋本駅までは約20km


途中、コンビニなどの補給スポットがほとんどない区間を走る。コンビニを見かけたらトイレ休憩を兼ねて立ち寄り、ドリンクや補給食を多めに用意しておきたい。
(写真)道志みちから相模湖への区間は補給スポットが少ない


ルート上は自転車の事故に気をつけたい。交通ルールを遵守するのはもちろん、周囲に配慮して安全に走ろう。
(写真)交通量が少なくても左側走行を徹底。道幅が狭い場所では止まって後続車をやり過ごすなど譲り合いの気持ちが大切

津久井湖から宮ヶ瀬湖までは上りが続く。宮ヶ瀬湖でしっかり休憩を取り、22km先の宿泊地へ向かう。途中の道志みちは東京2020オリンピック自転車ロードレースで使われたオリンピックレガシーロードの一部。ふたつの大きな峠越えを超えた後は下り基調になる。



1.あげぱん1個150円。注文してから揚げるのでアツアツふわふわ/ 2.ビルの1階にある
おぎのぱんかふぇはしもとてん
神奈川県を中心に10店舗を構えるオギノパンのカフェ。名物のあげぱんは、県内B級グルメのフードバトルで2年連続金賞を獲得したこともあり、揚げたてを食べられるのがうれしい。そのほか、材料にこだわりぬいた丹沢あんぱんが人気。
JR・京王橋本駅から徒歩10分
相模原市緑区西橋本5-4-20
10~17時(あげぱんは16時30分まで)
サン・エールさがみはらの閉館日に準ずる
232台(緑区合同庁舎第二駐車場)
【自転車データ】駐輪スペースあり


1.工場を改装した広々とした店内/ 2.カフェラテ(ショート)580円
ぜぶらこーひーあんどくろわっさんつくいほんてん
空き工場を改装したおしゃれなリノベカフェ。厳選した生豆を自家焙煎するコーヒーは豊かな香り。シンプルなクロワッサン490円をはじめ、クロワッサンサンドなどの食事メニューも。
JR・京王橋本駅から車で20分
相模原市緑区中野1890-1
9~17時(土・日曜、祝日は~18時)
無休
約20台
【自転車データ】駐輪スペースあり、店内にバイクラックあり


1.ランチのイタリアンハンバーグセット1400円/ 2.坂を上り切ったところにあるログハウスを目印に/ 3.木のぬくもりに包まれた店内
おれんじつりー
高台に立つ大きなログハウスが目印。都心の名店で修業を重ねたオーナーシェフの料理はどれも、丁寧に手作りした絶品の味わい。4種類から選べる人気のハンバーグのほか、鶏肉のコンフィやパスタなどが揃う。落ち着いた雰囲気の店内のほか、テラス席もおすすめ。


1.三角屋根にとんがり帽子が目印/ 2.アカシアの花からとった国産はちみつ1296円。なくなり次第別の種類に変更/ 3.藤野のゆずを使ったゆず坊サイダー280円/ 4.相模原市緑区のイメージキャラクター「ミウル」が描かれたマンホールの蓋
とりいばらふれあいのいえ
宮ヶ瀬湖のほとり、宮ヶ瀬園地のなかにある交流施設。農産物や地場産品の販売などを行っており、周辺観光の拠点となっている。国際的な自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」のゴール地点になっており、敷地内のマンホールの蓋にそのことが記されている。施設の脇からは宮ヶ瀬を一望できるスポットもある。
JR・京王橋本駅からバスで約50分
相模原市緑区鳥屋1674
9~17時
火曜(祝日の場合は営業)、11月は無休
170台
【自転車データ】駐輪スペースあり、サイクルスタンドあり、バイクラックあり、空気入れ貸し出しあり、工具貸し出しあり


アップダウンはあるが走りやすい道

晴れた日に木立のなかを自転車で走ると爽快


1.国道から坂を下ったところにある/ 2.シンプルな設えの和室/ 3.キャンプ場も併設している
ふじのげいじゅつのいえ
芸術体験工房や音楽ホール、宿泊施設を兼ねそなえたアート体験施設。洋室や和室、メゾネットタイプの客室があり、全室バルコニー付き。工房体験は予約不要なので、宿泊の前後に体験してみよう。
JR藤野駅から車で5分
相模原市緑区牧野4819
1泊2食付6000円~(2名以上利用時の1名料金)
15時/10時
17室
70台
【自転車データ】駐輪スペースあり
館内のレストランは夕食と朝食は要予約。メニューのなかから選び、事前に予約しておこう。宿泊先以外で食事をする場合は、自転車で約15分のところにある「藤野倶楽部 百笑の台所」なども候補に。

走行距離は短いので、宿でゆっくりしてからでかけたい。一番のみどころは芸術の道。1周7kmほどの道路脇に並ぶアート作品を眺めながら散策を楽しもう。時間に余裕があるので相模湖でボート遊びをしてから帰るのもいい。このエリアは週末のみ営業の店舗が多いため、平日のランチや休憩にはコンビニなどを利用しよう。


「藤野芸術の家」の工房体験では、木工、陶芸、ガラスの3つの工房で体験ができる。木工クラフトや陶器の絵付けなどで、オリジナル作品を作ろう。ガラスの工房では、砂を吹き付けてガラスの表面に模様をつけるサンドブラストを体験できる。 (写真)人気のサンドブラストは1200円~



1.駐車場を囲むように個性的な店が並ぶ/ 2.ネコのオブジェがお出迎え
ふじのあーとう゛ぃれっじ
藤野エリアを中心に活躍するアーティストの工房・ギャラリーが集合する新しい形の芸術村。8つの小さなコンテナギャラリーが並び、作り手自身が展示・販売を行っている。週末は開いている店が多いので、タイミングが合えばのぞいてみよう。藤野芸術の家からは徒歩すぐ。



芸術の道は、1周約5kmほどの周回道路。道路沿いに30ほどの野外環境展示アート作品が並んでいる。道路はアップダウンがきつい箇所もあるので慎重に走ろう。 1.『雨』1996年_フェリット・オズシェン/ 2.『空を持つ柱』1991年_土屋昌義/ 3.『吠える』1989年_植草永生/ 4.『射影子午線』1988年_加藤義次/ 5.『限定と無限定』1991年_古郷秀一/ 6.『COSMOS』1990年_村上正江
昭和の終わりから平成の初めにかけて、「ふるさと芸術村構想」のなかで誕生したアート作品群。国内アーティストを中心に海外のアーティストの作品を含め、大型の作品が道路脇に点在する。大型の作品ばかりなので見逃すことはないが、一部の作品は道路から少し外れたところにある。藤野まちづくりセンター発行のガイドマップを事前に入手しておくと安心。


1.オリジナルチキンカレーとベジタブルカレーを半分ずつにしたハーフ&ハーフカレー1400円/ 2.木立の奥に店がある/ 3.ペットOKのテラス席も広々
かふぇれすとらんしゅう
木立のなかに立つ一軒家レストラン。テラス席から見える畑でとれた新鮮野菜を使ったメニューはどれも、手間暇かけた手作り料理。季節の素材を使ったその日だけのオリジナルメニューが出ることもある。カボチャのクリームケーキや自家製スモークチーズケーキ「森のイプセ」などのオリジナルスイーツもぜひ。店内にはミュージシャン・綾戸智恵さんが今でも愛用しているグランドピアノが置かれており、各種音楽イベントを不定期で開催。


深い緑に包まれた湖
けんりつさがみここうえん
相模湖は昭和22年(1947)に相模ダムの完成により誕生。1964年東京オリンピックでカヌー競技の会場になって以来、カヌー・ボート競技が盛んに行われている。そのほとりにある相模湖公園は湖の眺望が広がる癒やしのスポット。園内はレトロな雰囲気たっぷりで、天気がいい日はのんびりと過ごせる。
JR相模湖駅から徒歩10分
相模原市緑区与瀬317-1
散策自由
散策自由
138台(週末や繁忙期は有料)
【自転車データ】駐輪スペースあり、バイクラックあり、サイクルスタンドあり、空気入れ貸し出しあり(管理事務所)


公園内には遊覧船やスワン丸の乗り場がある(料金は別途)。時間が余ればボート遊びを楽しもう

スワン丸で湖上散歩するのも◎


逆走(右側走行)は大変危険で法律違反。「自転車を除く」表示がない場合には一方通行の進入禁止路も逆走になる。また、歩道走行時は歩行者を優先し、いつでも止まれる安全速度を保とう。とくに小中学校に面する道路(スクールゾーン)を走る際は、児童に配慮した安全走行を心がけよう。
「止まれ」表示のある場所では必ず道路に足を付けて一時停止を忘れずに。信号機が青になっても左右の安全確認をしてから発進を。
目立つ明るめの服装で走ろう。暗曇天でも前照灯(ライト:白色)、反射器材と合わせて尾灯(テールライト:赤色)の点灯をするとより安全。とくにトンネルや暗い道、夜間には必ず点灯(点滅は違反です)し、慎重に「ゆっくり走る」ことを心がけよう。
酒気帯び運転やブレーキ不良自転車運転、携帯電話使用運転、傘差し運転などはすべて危険運転になる。酒気帯び者への自転車の提供や運転する者へ酒類を提供した人も罰則の対象となるのでお酒を飲んだら自転車には乗らないよう徹底を。
事故や転倒時に備えて「頭部を守ること」がとても重要。できれば手袋着用がおすすめ。自転車用ヘルメットの安全性を示すマーク(SGマーク、JCF公認/推奨マーク、CEマークなど)の付いているものを選ぼう。
