
マドリードの5つのエリアのみどころと、この街の楽しみ方を紹介。目玉はなんといってもピカソの名画!プラド美術館やスペイン王家の歴史をたどる王宮も見逃せない。ひと足のばして古都トレドも楽しもう。



♦スペインの首都 ♦マドリード州の州都
人口:約341万人
面積:約605㎢

街歩きの起点はプエルタ・デル・ソルで、観光客が集まるマヨール広場や王宮は徒歩圏内。高級ショッピングエリアのセラーノ通り周辺、世界遺産に登録されたプラド通り周辺など、各エリアの特徴をつかんで歩いてみよう。マドリード近郊にはトレドをはじめ歴史ある街が点在しているので、鉄道やバスで訪ねてみるのもおすすめ。


【登録年】2021年
ATOCHA駅からシベレス広場までを結ぶプラド通りは、ヨーロッパの都市で初めて並木道が整備され、マドリード発展の中心となった場所。


【登録年】1986年
6世紀に西ゴート王国の首都となり、中世には城塞都市として発展。三方をぐるりとタホ川に囲まれた美しい町並みが訪れる人を魅了する。




Calle Gran Vía


グラン・ビアは20世紀に造られたマドリード中心部の大通り。北側にはカフェやショップが集まるマドリードのおしゃれエリアがある。


Museo Nacional del Prado


プラド美術館を筆頭に多くの美術館、博物館が集まるエリア。並木道が気持ちのよいプラド通りや広大なレティーロ公園など、水と緑に囲まれた場所も多い。


Puerta del Sol


地下鉄の駅が交差するマドリードで最も賑やかなエリア。近くにあるマヨール広場を囲むようにカフェやバルが立ち並び、昔ながらのグルメスポットも多い。


Palacio Real


地下鉄のÓPERA駅が最寄り駅。王宮前にあるオリエンテ広場の周りには歴史あるカフェも多く、朝食や休憩に利用する人が多い。


Calle de Serrano


19世紀に計画的に開発された、サラマンカ地区とよばれるエリアにある。ファッションや芸術関連の店が多く、スペインブランドをはじめ、世界の高級ブランド店も軒を連ねる。



ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコといった中世を代表する画家たちの名画を鑑賞できるプラド美術館。なかでもベラスケス作『ラス・メニーナス』は見逃せない。



ソフィア王妃芸術センターに収蔵されている、戦争への怒りと悲しみを描いたピカソの傑作『ゲルニカ』は必見。彼のデッサンも展示されているので併せて鑑賞しよう。



スペイン王家の歴史をたどる王宮は豪華な造りや装飾が特徴。赤いビロードで覆われた「玉座の間」、白御影石を使った主階段、調度品の数々に注目しよう。



プエルタ・デル・ソルやシベレス広場、マヨール広場など、マドリードには街を象徴する歴史ある広場が点在。周囲にはカフェやレストランも集まっているので、見学後はほっとひと息つこう。



お店を数軒ハシゴして多彩なタパ(小皿料理)を食べ歩く“タペオ”は、マドリードの楽しみの一つ。サン・ミゲル市場にはさまざまなお店が集結しており、一度に食べ比べができる。



豪快な肉料理が名物のマドリード。仔豚を丸ごと焼いたコチニーリョ、陶器の壺に豚肉や豆などを入れて煮込んだコシード、牛の胃袋をトマトなどと煮込んだカジョスなど。




マドリードの旅の記念に買いたいのが、ロエベやリヤドロなどスペイン発のブランド。特にセラーノ通りは、ハイブランドのショップが集まるショッピングストリート。
