
上高地を代表する絶景ポイントを巡る、王道のハイキングコース。春から秋、表情豊かな上高地の自然に癒やされながら散策しよう。
幻想的な雰囲気の大正池から上高地の中心部、河童橋まで歩く代表的なトレッキングコース。随所に木道が設けられ高低差も少ないので、初心者向き。途中、梓川コース(現在通行止め)と林間コースに分かれるが距離はほぼ同じ。
【電話】0263-95-2433(上高地インフォメーションセンター)

環境保全のため入山期間や交通規制がある上高地。事前にシーズンとアクセスを確認しよう。
上高地の観光シーズンは開山期間の4月下旬〜11月15日。登山者で賑わう夏はもちろん、残雪や草花が美しい春、紅葉が鮮やかな秋と、季節ごとに魅力がある。

10月中旬から紅葉を迎える
上高地は環境保全のためマイカーが規制されている。松本側からは沢渡(さわんど)や新島々、岐阜県側からは平湯温泉のあかんだな駐車場でシャトルバスに乗り換えてアクセスする。


JR松本駅➡バス停大正池:アルピコ交通上高地線で新島々駅まで約40分710円、新島々バスターミナルからアルピコ交通バスに乗り換えて約1時間2800円(往復)、バス停大正池下車すぐ
松本IC➡バス停大正池:上高地では道路開通期間中(4月中旬~11月15日)の一般車両乗り入れは禁止。沢渡(さわんど)の駐車場(1日700円)に車を停め、シャトルバスを利用

鏡面のように美しい水面に、山々の姿が映る大正池
たいしょういけ
大正4年(1915)の焼岳の大噴火によって、泥流が梓川をせき止め、一夜にして生まれたといわれるせき止め湖。周囲から流れ込む土砂によって、現在は徐々に埋まり続けている。靄が立ち込める朝夕や、立ち枯れの木々が幻想的な情景を醸し出す。

霞沢岳や六百山の伏流水をたたえる田代池
たしろいけ
正面の霞沢岳や六百山を通って湧き出してくる伏流水をたたえる。以前はもっと大きかったが、大雨による土砂の流入などで小さく、浅くなってきている。

さまざまな湿性植物が生育する田代湿原
たしろしつげん
田代池の横に広がる、上高地では代表的な湿原の一つ。穂高連峰を背後に、初夏には一面にサギスゲの白い果穂が揺れることで知られる。

穂高連峰をバックに、上高地温泉の2軒のホテルが見えてくる
たしろばし
梓川の左岸から中州まで架けられた橋。平成11年(1999)に現在の木製に改修されている。上流方向、梓川の向こうの穂高連峰の眺めに、しばし足を止める人も多い。

穂高橋からは思いのほか穂高岳が迫って見える
ほだかばし
中州から右岸に架かるのが穂高橋。田代橋で穂高連峰の眺めを楽しんだら、下流にそびえる焼岳にも目を向けてみよう。

“趣味としての登山”という、近代登山の概念を日本に広めたウェストン
著書『日本アルプスの登山と探検』 で上高地周辺の風土や北アルプスの魅力を世界に紹介したイギリス人宣教師、ウォルター・ウェストンのレリーフ。毎年6月にはこの碑の前でウェストン祭が開かれる。

上高地の自然に映える木製の吊橋。穂高連峰と梓川が織りなす構図は見飽きることがない
かっぱばし
梓川に架かる全長36.6m、カラマツ製の吊橋。明治43年(1910)に河童橋「初代吊り橋」が架設建造され、現在の橋は平成9年(1997)に架け替えられた5代目。橋の上は穂高連峰の眺めがよく、絶好の記念撮影のポイントとして賑わう。


(写真左)信州完熟りんごのアップルパイ630円
(写真右)河童橋近くにあるカフェ
とわさんくかみこうち
20cmのホールの中に6玉もの信州産ふじりんごを使用したリンゴ本来の味わいを堪能できるアップルパイが人気。
0263-95-2221(THE PARKLODGE)
アルピコ交通新島々駅から車で47分
松本市安曇上高地4468
9~16時(土・日曜、祝日は8時~)
ホテル営業期間中無休(冬期休業11月16日~4月下旬)
なし