比較的コンパクトなエリアのなかに、みどころが豊富な尾道の街。レトロな風情あふれる坂道と、美しい瀬戸内海の風景を望む絶景スポットが、歩けばあちらこちらに点在する。千光寺山の頂上からゆっくりと下る王道コースを歩いてみよう。
標高約144mの千光寺山の頂上まで千光寺山ロープウェイで一気に上り、ゆっくりと下りながら尾道観光をするルートがおすすめだ。
山頂駅すぐの頂上展望台
途中にはいくつもの坂道カフェがあるので、疲れたらひと息入れよう。絶景を眺めながらスイーツやドリンクを味わえる店も多い。
帆雨亭から尾道水道を望む
尾道本通り商店街や海岸通りでショッピングや食事を楽しむのもいい。素敵な店がいっぱいなので、時間に余裕をもって!
尾道本通り商店街
せんこうじやまろーぷうぇい
麓と山頂を結ぶロープウェイに乗って、千光寺公園へ向かおう。約3分の空中散歩の間には、同乗するガイドさんが見える景色などを解説してくれる。
JR尾道駅から千光寺山ロープウェイ山麓駅まで徒歩15分
尾道市長江1-3-3
片道500円、往復700円
9時~17時15分(15分ごとに運行)
無休(荒天時、臨時休あり)
なし
展望台からはしまなみ海道を一望
設計テーマは「尾道市の景観に調和したシンボル空間の形成」
せんこうじちょうじょうてんぼうだい ぴーく
千光寺山の頂上から中腹にかけて広がる公園にある展望台で、県内に4カ所ある“恋人の聖地”の一つ。標高約144mの高さから、向島をはじめとしたしまなみ海道の島々まで見渡せる。
館内にはカフェやミュージアムショップもある
おのみちしりつびじゅつかん
国内外の美術品を所蔵し、年間を通じて企画展を開催。安藤忠雄氏設計の建物は、全面ガラス張りのロビーなどそれ自体がアート。
千光寺山ロープウェイ山頂駅から徒歩5分
尾道市西土堂町17-19(千光寺公園内)
展示により異なる
9~17時(最終入館16時30分)
月曜(祝日の場合は翌日)、ほか臨時休あり
千光寺公園駐車場利用70台(1日800円、土・日曜、祝日1000円)
正岡子規が日本新聞の従軍記者として尾道を通過したときに詠んだ句を刻む碑も
ぶんがくのこみち
ロープウェイの山頂駅から約1㎞にわたって続く遊歩道。道沿いには尾道ゆかりの作家や詩人などの作品の一節が刻まれた文学碑が25基立っている。
千光寺山ロープウェイ山頂駅からすぐ
本堂には本尊である千手観世音菩薩が安置されている
かわいいペア縁結びお守り各1000円
せんこうじ
大同元年(806)創建と伝わる尾道屈指の歴史を誇る古刹。朱塗りの美しい本堂は山の斜面からせり出すような舞台造で、ここから眺める景色は圧巻だ。
●ぽんぽんいわ(つづみいわ)
千光寺から徒歩すぐの場所にある巨岩で、設置されているゴムのハンマーで叩くと「ポンポン」と不思議な音がする。街を見下ろす絶景スポットとしても人気。
【交通】千光寺山ロープウェイ山頂駅から徒歩7分
国の重要文化財にも指定される美しい建造物
山門から境内方向をかがんでのぞき込んだときの構図も、絶好の撮影スポット
てんねいじかいうんとう
海雲塔越しに見る街並みは、尾道を代表する風景として有名。もともとは嘉慶2年(1388)に五重塔として建立されたが、三重塔として改築され現在の姿に。
路地沿いでは作家・園山春二氏作の『福石猫』も見られる
ねこのほそみち
坂道や港町など多くの顔をもつ尾道のもう一つの顔が“猫”の街。艮(うしとら)神社の東側から天寧寺海雲塔にかけて続く約200mの細い路地には多くの猫が暮らしている。
JR尾道駅から徒歩15分
尾道市東土堂町
境内に鎮座する御神木の大楠
うしとらじんじゃ
旧尾道市内最古といわれる神社。境内に立つ樹齢900年の大楠は、幹の周囲が約7mもある巨木で、広島県の天然記念物に指定されている。
にぎり仏体験は予約なしで気軽に体験できる(10名以上は要予約)
仏さま作りにチャレンジ!
じこうじ
長寿のご利益があるといわれる国宝の絹本著色普賢延命像(けんぽんちゃくしょくふげんえんみょうぞう)を所蔵する古刹。粘土を握って作るにぎり仏体験1500円(送料別)が人気。
5mもの一本石が連なった55段の石段は圧巻!
映画のロケ地としても有名
みそでてんまんぐう
学問の神様・菅原道真公を祀る神社で、尾道出身の大林宣彦監督が手がけた映画『転校生』のロケ地としても有名。