「充電旅」で登場する、上空からの圧倒的な映像は、実はドローンカメラマン髙本さんによるもの。髙本さんが撮影したドローンショットの中から、特に自慢のショットをセレクトしていただきました!
2014年8月に特番としてスタートした、テレビ東京の人気旅バラエティ番組。「電動バイクでニッポンを縦断する人情すがり旅!」がキャッチフレーズ。放映時間や同時放送局、配信情報は以下の公式サイトで確認を。
五能線は運行本数が少ないので、タイミングを捉えるのが大変でした。電車にはあまり近づいてはいけないのと、スピードも速いので、ドローンの性能がよくないとなかなか撮影できないショットですね。
秋田県・青森県
日本海と白神山地 雄大な自然を望むローカル線
ごのうせん
秋田県東能代駅と青森県の川部駅を繋ぐ五能線。白神山地や日本海の海岸線沿いを走る、風光明媚な路線として知られている。「リゾートしらかみ」は人気の観光列車。
秋田県能代市~青森県田舎館村
滝の上の橋からずっと下の滝を目がけてドローンを飛ばしているので、ドローンがあまり見えない状況。山肌をよけながら、細いくねくねしたところを抜けて滝の前までたどり着いて撮ったのがこのショットです。
①哲朗いわく「クリームソーダみたい」
②ひとしきり感動した後、以前来たことを思い出しバツが悪そうな哲朗
北海道
岩間から落ちる地下水が コバルトブルーの川に注ぐ
しらひげのたき
番組でも訪れた白金青い池と並ぶ美瑛町の観光名所の一つ。温泉成分が含まれた独特な青さの美瑛川に、地下水がいく筋も流れ落ちる様子が、ヒゲのように見えることからこの名が付けられた。
北海道美瑛町白金
3.5 ㎞離れたところからドローンの映像を見ながら撮影しました。このエリアは霧が多いのですが、飛ばしたときだけ霧が晴れていいショットが撮れたんです。「ナラワラ」は人が入れないエリアなので、ドローンだからこそ見える風景ですね。
①半島の中ほどにある「ナラワラ」は、ミズナラが立ち枯れた場所
②水面上昇で消失する可能性もあるといわれる
北海道
荒涼とした風景が 独特な魅力を発する
のつけはんとう
海流によって運ばれた砂が長年にわたって堆積してつくられた砂嘴(さし)と呼ばれる地形で、知床半島と根室半島の中間に位置する。全長約26㎞あり、その規模は日本最大。観光船で海からの見学も可能。
北海道標津町・別海町
初夏だったので、ちょうど田んぼが青々としていて、すがすがしい大好きなショットです。冬から春は、田んぼの土が多く見えてしまいますが、この時期はドローンで撮影することでキレイな一面の緑が撮れてよかったですね。
宮崎県
新緑の季節は爽快!
みやざきのたんぼみち
宮崎から鹿児島・霧島神宮を目指す旅で、都城市の田んぼが広がるエリアを通過。市の名勝・関之尾滝に近く、自然豊かな地域だけあって哲朗一行も気持ちよさそうだった。
宮崎県都城市
桜はどこも同じように見えてしまうので、どうしたら河津桜の特徴が伝わるか考えて、なるべく全体を見せてスケール感が伝わるように撮影しました。早朝に撮影したので、人が少なかったのもよかったです。
途中で出会った男の子に案内してもらい、穴場スポットで河津桜を楽しんだ哲朗たち
静岡県
河津川沿いを一面ピンクに染める
かわづざくら(かわづがわぞい)
河津町で発見され、2月から開花し始める早咲きの桜。川沿いに約850本が咲き誇り、人々にひと足早い春の到来を告げる。開花中に開催される河津桜まつりには、毎年多くの観光客が訪れる。
静岡県河津町
ドローン空撮を行う株式会社Sky Shot World の副社長。ドローンが製品化された2010 年頃からドローン操縦を行うベテランドローンパイロット。本番組では8年ほど前から空撮を担当。
担当編集ディレクターによって、走行シーンを多めに見せたいとか、行く先の風景を上空から早めに見せたいなど要望が違うので、そのディレクターの意向に合わせて番組が求める映像を撮影するように心がけています。
ほかの番組では、あらかじめ撮影するカットを決めておくのですが、「充電旅」は撮影する場所がスタートとゴール以外決まってないので、状況に応じて瞬時に求められる映像を撮影するのが難しいですね。出川さんたちがそろそろ来るなと思って上空で待機していると、寸前で話し込んでいて30分来ないこともよくあります(笑)。
電線や竹林の葉など障害物がないかどうかをまず確かめますね。葉っぱはドローンが巻き込こんでしまうので、細心の注意を払っています。また、法律がどんどん変わっていきますし、ドローンを飛ばせない場所も多いので、その制約のなかで最大限にいい動画を撮れるようにしています。
※ドローン撮影には許可が必要なので、自分で操縦したいという場合は法律を確認しましょう。