ヨーロッパの北部に位置するフィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク。各国の基本情報をここでチェックしよう。
日本からの直行便がある首都ヘルシンキの街並み
国名 フィンランド共和国
首都 ヘルシンキ/Helsinki
面積 約33.8万㎢(日本よりやや小さい)
人口 約555万人(2022年)
言語 フィンランド語、スウェーデン語
ムーミンにマリメッコ…… デザイン性に長けた「森と湖の国」
Finland Suomi
東にロシア、西にスウェーデン、北にノルウェーと3国に囲まれたフィンランド。スカンジナビア半島の対岸に位置し、南北に長く、さらに1/3は北極圏内になる。国土の8割程度が森と湖・河川に囲まれており、サンタクロースやムーミンのふるさととしてもおなじみ。
オスロフィヨルドの奥に位置する首都オスロの街を一望
国名 ノルウェー王国
首都 オスロ/Oslo
面積 約38.6万㎢(日本とほぼ同じ)
人口 約525万人(2022年)
言語 ノルウェー語、サーミ語
ダイナミックな自然の景観美と芸術・文化が花開く
Norway Norge
ノルウェーはスカンジナビア半島の西側、南北1750㎞にわたる細長い国土を有する。氷河によって侵食されたフィヨルドの絶景を見に、世界中から多くの観光客が訪れる。首都オスロは北欧屈指の芸術の都で、ムンクをはじめとする美術館巡りが楽しい。
13世紀の歴史的建造物が残るガムラ・スタン
国名 スウェーデン王国
首都 ストックホルム/Stockholm
面積 約45万㎢(日本の約1.2倍)
人口 約1052万人(2022年)
言語 スウェーデン語
洗練された街と自然が共存する北欧最大の王国
Sweden Sverige
スカンジナビア半島の東側に位置し、西はノルウェー、東はボスニア湾を挟んでフィンランド、南はオーレスン海峡を挟んでデンマークがある。国土の半分を占める豊かな自然とともに、音楽やファッションなどのポップカルチャーも世界的に注目を浴びる。
絵本から飛び出てきたようなニューハウンの街並み
国名 デンマーク王国
首都 コペンハーゲン/Copenhagen/København
面積 約4.3万㎢(九州とほぼ同じ。フェロー諸島およびグリーンランドを除く)
人口 約596万人(2023年)
言語 デンマーク語
まるでおとぎ話!アンデルセン童話の世界が広がる
Denmark Danmark
ドイツと国境を接する、北欧諸国の中では最も南に位置する国。ユトランド半島と大小400もの島々から成る。なだらかな国土の多くは農業地帯で、ヨーロッパでも指折りの酪農大国。北欧らしいデザイン家具や照明など、すぐれたデザイナーも輩出している。
夏と冬とで印象がガラリと変わる北欧の国々。服装の目安もチェックして、旅の備えは万全に!
無印 … 4カ国共通
(F)… フィンランド
(N)… ノルウェー
(S)… スウェーデン
(D)… デンマーク
★ … イベント
※ … 移動祝祭日
1日:元日
6日:公現祭(F)(S)
29日:棕櫚の主日※(N)
4月上旬でも雪が降るから油断は禁物!
2日:洗足木曜日※(N)(D)
3日:聖金曜日※
5日:イースター※
6日:イースターマンデー※
1日:メーデー
17日:憲法記念日(N)
21日:キリスト昇天祭※
24日:聖霊降臨祭※
25日:ウィットマンデー※(N)(D)
5日:憲法記念日 (D)
6日:ナショナルデー(S)
20日:夏至祭イブ(F)(S)
夏至祭イブから3日間は、多くの店舗が休業(または営業時間短縮)となるので注意!
21日:夏至祭(F)(S)
ベルゲン観光は7・8月がベスト
1日:万聖節※(F)(S)
クリスマスのライトアップも楽しみ
11月下旬~12月下旬:クリスマスマーケット★
6日:独立記念日(F)
10日:ノーベル賞授賞式★(ストックホルム。平和賞のみオスロ)
13日:聖ルチア祭★
24日:クリスマスイブ
25日:クリスマス
26日:ボクシングデー
朝8時でも暗く、寒さが厳しい時期。丈の長いダウンや帽子、手袋やマフラーは必須。室内との寒暖差を考慮して、重ね着できる服装がおすすめ。足元は厚手の靴下+ブーツで。
日が長くなってくるもののまだまだ寒い日が多い。日本の初冬くらいのイメージで防寒対策を。4月に入ってからも雪が降ることがあるので、ソールが滑りにくい靴が必須。
日照時間が長くなり、6月は21時を過ぎてもまだ明るい。緑が増えて観光にも気持ちのいい時期だが、朝晩や天気の悪い日は冷えるので、上に一枚羽織れるものは必携だ。
日本の初夏のイメージで、旅のベストシーズン。日差しが強く感じられても、日陰に入れば涼しく過ごしやすい。8月後半から秋が近づいてくるので、服装には注意。
短い秋の到来。10月には日没時間が17~18時ごろになる。寒暖差が大きく、日中も気温がグッと下がることがあるので、重ね着で温度調節を。厚手のコートも準備しよう。
長い冬の始まり。日照時間が短くなり、寒さも本格的に。重ね着で温度調節ができる服装を準備しよう。9~11月には雪が降ることもあるので、雨・雪用の靴(ブーツ)があると安心。
どの季節に、何を目的にするかによって旅のスタイルはいろいろ。体力や旅の予算なども考慮して計画を立てよう。
多くのパッケージツアーは8日間(現地6泊)~。各都市の観光に割けるのは1~1.5日で、かなり足早に回ることになる。そこへフィヨルド観光が入ると、ますますタイトになるので、ツアー選びは慎重に行いたい。
ヘルシンキ⇔ストックホルム間のシリヤライン、コペンハーゲン⇔オスロ間のDFDSなど、定期運航する大型船も周遊旅行の醍醐味。ホテルのような船内をゆったり楽しみながら移動できるので、体への負担も少ない。
オスロからフィヨルドの玄関口ベルゲンまでは飛行機で約1時間。鉄道なら約6時間半かかる距離なので、ベルゲンなどで最低1泊は必要だ。ベストシーズンの夏は世界中から予約が殺到するので、早めに計画を立てたい。
北欧のオーロラシーズンは年間200日以上といわれる。とはいえ、さまざまな条件が揃わないと見られない現象なので、現地には3日以上滞在したいところ。慌てずじっくり時間をかけて待つのが成功の近道といえそう。