江戸時代の希少な町並みを住民が守ってきた妻籠宿。街道沿いには伝統建築家屋が連なり、古民家を利用した趣のある店舗が点在している。
出梁造りや格子戸の家が立ち並び、昔の旅籠の雰囲気が漂う
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てらしたのまちなみ
寺下地区は日本で最初に宿場保存事業が行われた地域。妻籠宿の原点でもあり、今も人々が暮らしながら、江戸時代の町並みを守り続けている。復元された木賃宿や庶民の長屋など、往時の生活がわかる建物も見られる。
脇本陣奥谷では秋から春の午前中、美しい斜光が見られることも。囲炉裏の煙は虫除けにもなっているという
脇本陣奥谷の趣のある坪庭も見られる
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なぎそまちはくぶつかん
明治10年(1877)建造の脇本陣奥谷と、江戸時代後期の間取り図をもとに平成7年(1995)に復元された本陣、歴史資料館の3館からなる。脇本陣奥谷は囲炉裏の間や上段の間などがあり、案内人の話を聞ける。
長野県南木曽町吾妻2190
バス停妻籠から徒歩4分
入館700円(脇本陣奥谷、妻籠宿本陣、歴史資料館の3館共通)
9〜17時(入館は〜16時45分)
第2・4木曜
なし
目を引くポストは明治4年(1871)から現代まで10個を展示
(左)全国で唯一の復元された黒いポストも現役 (右)風景印ははがきか切手に押印してもらえる
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ゆうびんしりょうかん
妻籠郵便局の一角にある小さな資料館。日本最初の切手や歴代ポストのミニチュアなど興味深い郵便資料を展示している。妻籠郵便局には妻籠宿の町並みが描かれた風景印(消印)もあるので記念にどうぞ。
季節の野菜やキノコがたっぷり入ったそば粉を使ったガレット。半熟卵を絡めて
(左)アップルソーダ530円。果肉たっぷりで甘さ控えめ(右) アフォガード630円。ソフトクリームにエスプレッソをかけたスイーツ
木のぬくもりのある店内。テラス席もおすすめ
カフェ
こうじつこーひー
宿として使われていた古民家を改装したカフェ。自慢のコーヒーは注文を受けてから挽き、エスプレッソマシンで抽出。1枚ずつ丁寧に焼き上げたそば粉100%のガレットは、香ばしく食べごたえがある。
フルーツたっぷりのクリームあんみつ750円は餡や寒天も手作り
カフェ
さぼうえびや
古民家を利用した和風情緒あふれる茶房。店内は座敷が2間あり、妻籠の町並みを見ながらゆっくりくつろげる。中津川の老舗「松葉」から仕入れる栗きんとんと抹茶のセット700円もおすすめ。
それぞれ違う味のおやきを楽しめる
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どうちゅうおやきほんぽ つまごじゅくてん わちのや
保存料を使わず作るおやきは素朴な味わい。具材は野沢菜やクルミなど5種類あり、1個250円。自家製の中華まん1個300円も人気。