
日本を旅立つ前に、サクッと上海のことを知っておきたい。時を重ねてきた建造物が多く残る街では、歴史を知っていれば旅がもっと楽しくなる!服装や日程に関わる、気候や祝日もまとめて確認。

中国有数の貿易港として、特異な歴史を重ねてきた上海。その歩みを知ることで、街の魅力がより見えてくるはず。4つのキーワードをチェック!

かつては沼、湿地などが多い漁村だったが、黄浦江の物資輸送の中心地として最適だったため、唐時代以降、港町として発展した。南宋時代には、上海県の県都として市街地が整備され、元時代には綿栽培が始まり、のちに綿織物業は上海の主要な産業となった。豫園の周辺、現在の人民路が城壁があったところで、円形に囲まれたエリアがかつての県城にあたる。


1840年から麻薬のアヘンの貿易をめぐって、清とイギリスの戦争が起きる。戦争後の南京条約により開港すると、それまで中国の一都市に過ぎなかった上海が、世界でも有数の貿易都市に。近代上海の歴史はここに端を発する。その後英国租界の建設が始まる。



アヘン戦争後の南京条約の締結から英国租界、フランス租界と設けられるなか、日本からも夢を求め多くの人が訪れた。特に虹口は日本人の居住者が多かったことから「日本租界」といわれていた。芥川龍之介、谷崎潤一郎などの文化人も上海を訪れ、その地を舞台とした作品を残している。



1980年代の改革開放政策によって外資が流入。1990年代には農村だった浦東地区を開放、現代の上海を象徴する摩天楼の建設が始まった。2010年には上海万博の開催にあたって都市整備やインフラ建設が大規模に行われるなど、発展は続いている。



※祝日の日程は2025年7月〜2026年6月の予定(★は移動祝祭日)。2025年5月現在、2026年の祝日の日程は未発表。例年年末までに翌年の祝日の日程が発表される。最新情報を要確認

1月1日 元旦

2月17日 春節 ★
旧暦正月。中国では新年の始まりを告げる日

4月5日 清明節 ★
祖先の霊を祭り、お墓参りをする風習がある

5月1日 労働節
メーデー。労働者と社会への貢献を称えるための日

6月19日 端午節 ★
春節・中秋節とならぶ三大節句の一つ。ちまきが食べられ、ドラゴンボートのレースが行われる

10月1日 国慶節
中国の建国記念日。7連休になる。中秋節と重なると8連休に
10月6日 中秋節 ★
家族で月餅を食べる習慣がある。


【気候】
春節中は連休をとる店もあるので確認を。3月中旬から暖かくなるが、突然冷えこむ日もあるので注意。花粉症の心配があまりない。
【服装】
コートやジャンパーなどの防寒具は必需品。リバーサイドに行くなら、手袋や帽子も忘れずに持っていこう。

【気候】
中国の沿岸部では日本と同様に梅雨があるので、雨具の用意があると安心。フルーツなどの生もの、海鮮類などには慎重に。
【服装】
4月は長袖が必要。夜はまだ冷え込むので、夜景見物や遊覧船クルーズの際には上着をお忘れなく。梅雨には雨具の用意があると安心。

【気候】
9月下旬まで残暑が続く。上海蟹が出回り始めたら秋の始まりで、晴天の日が多くなり、観光しやすい気候に。
【服装】
日本の夏と同様の服装でOK。盛夏は40℃近くになる日もある。都市部でも日差しが強いので日焼け対策を万全に。

【気候】
11月から冷え込んでくる。12月にはクリスマス&新年飾りで賑やかに。気温は東京に比べるとやや低いが、雪はほとんど降らない。
【服装】
10月は爽やかだが、長袖の上着は必要。11月にはセーターやパーカーなどがあると便利。12月には防寒具をしっかりと用意したい。


中国の通貨単位は、人民元(RMB)で、為替ルートは変動相場制。元の10分の1が角、100分の1が分。口頭では元を块(クアイ)、角を毛(マオ)とよぶのが一般的。


30日以内で、観光、商用、親族訪問が目的ならビザなしで入国可能(2025年12月31日まで)。それ以外の場合はビザが必要。ビザは管轄地域の中国ビザ申請センターか、大使館、総領事館で申請する。

日本と中国の時差は1時間で、日本のほうが進んでいる。日本が正午のとき、中国は11時となる。サマータイムはない。到着したら時計を1時間戻すのを忘れないようにしよう。


公用語は北京語をベースにした「普通話」とよばれるもの。英語は高級ホテル内では問題なく通じるが、その他の場所ではあまり通じない。日本語は日本人観光客の多いホテルなどで通用するのみ。

日本と同じく四季がはっきりしている。おすすめは春と秋、特に上海蟹が旬を迎える9月下旬〜11月が◎。気候も過ごしやすく、青空の下で観光できる日が多い。


市街のみどころを巡るなら、3泊4日あれば十分。近郊の蘇州や杭州などへ足を延ばすならば、プラス1〜2日を見ておこう。深夜便を使えば、弾丸プランも可能。

治安は中国の中でも一、二を争うよさで、比較的安全。しかし、観光地や電車の中など人が多く集まる場所では、スリや引ったくりの被害が多く発生している。十分に気をつけよう。


支付宝(Alipay)と微信支付(WeChat pay)での支払いが一般的。クレジットカードに紐付けて使用することができる。あらゆる支払い、予約などに対応。両方使えるように準備しておこう。




支付宝 Alipay
さまざまな支払いに利用できる。アプリ内には「滴滴」(配車)、「餓了嚒」(デリバリー)、「淘票票」(イベントチケット予約)など旅に欠かせないミニプログラムが入っている。


微信支付 WeChat pay
支払いや予約のほか、割り勘など友人間で金銭のやり取りをするときにも便利。チャット、SNS、通話機能もあるのでグループでの旅行、現地に友人がいる場合、出張時などにも役立つ。

中国ではGoogleドメインはブロックされている。Androidのスマートフォンを使用している人はGoogle Playストアも使用できないので、注意。代替アプリは渡航前にダウンロードして準備をしておこう。LINE、Instagram、X、YouTubeなどを利用したい場合は渡航前にVPNの申し込みを。ただ、Google Mapは正確ではないので、移動する際の地図は百度地図、高徳地図など現地アプリの方が便利。VPNに長時間繋いでいると現地アプリ(決済、地図など)が開きにくくなることもある。



チャットツール




マップアプリ




モバイルバッテリーは必ず手荷物のなかに入れて機内に持ち込む。搭乗前の荷物検査時にチェックされるので、出しやすいところに入れておこう。持ち込めるものは、wh数が明記されているもの、100wh以下のものなら機内持ち込みでOK。100wh超〜160wh以下のものは航空会社に要確認で1人2個までの個数制限がある。160wh以上のものは持ち込み不可なので注意。wh数が明記されていないものは没収されることもある。


自分が散策したいエリアや、市中心部の繁華街、観光地の近くに滞在するのがおすすめ。日本では主要駅に近いホテルが人気だが、上海駅、上海虹橋駅などの鉄道の駅は市街地から離れており、観光や移動、食事に不便。朝早く鉄道に乗ってほかの都市に行くなどの予定がない限り、駅近のホテルはおすすめできない。
