スペイン旅行のプランニングに役立つ滞在中のポイントや、日本とは異なる習慣などをチェック。
日本からのアクセスは?
2025年4月現在、東京(成田空港)からマドリードへの直行便が週3便で運行している。所要時間は約16時間。経由便だと少なくとも18時間以上はかかる。
ベストシーズンはいつ?
スペインは東西南北、海岸部と内陸部で気候が著しく異なる。マドリードなど夏冬の寒暖差が激しい内陸部は、過ごしやすい春〜初夏がおすすめ。
日本との時差は?
日本よりもスペインのほうが8時間遅い。日本の正午はスペインの同日午前4時。3月末〜10月末はサマータイムが実施され、時差は−7時間になる。
一般的な旅行日数は?
1都市だけなら3泊5日も可能だが、初めてのスペイン旅行や、2都市以上巡るなら移動時間も考慮して1週間以上の日程がおすすめ。
通貨とレートは?
スペインの通貨は「ユーロ€」(補助通貨はユーロセント(Cent))で、€1=100セント。スペイン語では「エウロ」「センティモ」と発音する。
観光ではビザは必要?
直近180日のうち合計90日以内の観光はビザ不要。シェンゲン領域国出国予定日から3カ月以上のパスポート残存有効期間が必要。2025年にEES、次いでETIASが導入される予定。
公用語は?
都市部の主要な観光スポットやホテル、レストラン、ショップでは大抵英語が通じる。ただし、郊外の街ではスペイン語しか通じない場合もある。
チップは必要?
バルなどでは基本的に支払う必要はない。高級レストランでは支払いの5〜10%くらいが目安。ホテルのベルボーイやベッドメイクには€1〜2くらい。
免税は受けられる?
スペインの商品価格には付加価値税(IVA)が含まれている。旅行者は所定の条件を満たし、手続きをすると払戻しが受けられる。
治安はどう?
バルセロナなど旅行者が多く集まる街なかや地下鉄では、スリや置き引きに注意。夜間やシエスタの時間はタクシーを使ったほうが安全。日本とは異なる環境にいることを常に意識しよう。
営業時間の注意点は?
スペインでは“シエスタ”とよばれる習慣があり、レストランは15時30分〜 20時ごろ、ショップは14〜16時ごろに、長めの昼休みをとることが多い。
喫煙事情は?
禁煙法により、空港や駅などの公共交通機関や学校、病院といった公共施設、さらにレストランやバルの店内など、屋内施設は全面禁煙となっている。屋外のテラス席などの指定エリアでは喫煙できる。
トイレ事情は?
有料か無料の公衆トイレがあるが、数は少ないので、急に行きたくなった場合は、バルなどを利用しよう。利用後はその店でドリンクなどを注文するのが礼儀。ミネラルウォーターなどの購入でもOK。
ドレスコードは?
基本は気にする必要はないが、高級レストランではスマートカジュアルな服装が好ましい。教会など宗教施設は神聖な場所なので、ノースリーブなど露出の多い服装はさけたほうがよい。
電圧とプラグの注意点は?
電圧は220ボルトで周波数は50ヘルツ。プラグの形は2本のCタイプまたはSEタイプ。日本の電化製品を使用する場合は、変圧器と差込アダプターを持参しよう(220ボルトまで対応可の製品は変圧器不要)。
飲料水は?
水道水を飲むことは可能だが体に合わない場合もあるため、市販のミネラルウォーター(Aqua Mineral)を購入しよう。炭酸入り(Agua con gas)と炭酸なし(Agua sin gas)があるので、購入の際に確認を。
祝祭日やイベント開催時には、観光スポットやレストランが休業することもある。旅の計画前に把握しておこう。
※祝祭日・イベントは2025年3月~2026年2月のもの。表に記載のない州や市独自の祝祭日もあり。
★印は毎年日付が変わるイベント
2月上旬〜3月
カーニバル
3月15日〜19日
サン・ホセの火祭り(バレンシア)
5月1日
メーデー(祝日)
5月下旬〜6月上旬
ひまわりの見ごろ
8月15日
聖母被昇天の日(祝日)
11月9日
聖母アルムデナの日(マドリード)
12月26日
サン・エステバンの日(カタルーニャ州)
※気温、降水量は理科年表の平年値
内陸部はかなり冷え込むので、厚手のコートなどで防寒対策を。北部沿岸やカタルーニャ地方、アンダルシア地方は比較的温暖な気候。
全国的に穏やかな気候で、旅行のベストシーズンといえる。地域によって朝晩は冷え込むので、羽織れる上着があるとよい。
高温・晴天の日が多く、Tシャツ1枚で十分。帽子やサングラスなど紫外線対策は必須。特にアンダルシア地方は暑さが厳しい。
気温が下がり始め、朝夕は寒さが増す季節になる。内陸部は乾燥した寒さだが、北東部では降雪があることも。コートや手袋、マフラーは必須。