
高さ約6m、総延長約10kmの城壁が街を囲む旧市街とその周辺は、観光客や地元の買物客でいつも賑わうエリア。歴史が息づく名所を巡りながら、ピンクシティの魅力にふれよう。

風の宮殿の向かいにはテラス併設のカフェが複数あり、撮影スポットに◎

内部は多色ガラスのステンドグラスがはめ込まれている

通りに面したファサードの裏側。宮殿正面の左右にある塔からは360度の眺望が開ける

宮殿の正面には小さな窓の付いた小部屋が連なる。風通しをよくするため、ややせり出している

宮殿内部では不定期で所蔵品の展示なども行っている

ファサード最上部のテラスからは碁盤目状の街を一望にできる
The Palace of Winds(Hawa Mahal)
姿を見られることを禁じられていた宮中女性のために、1799年にマハラジャ、サワーイー・プラタップ・スィンが建てた宮殿。5階建ての正面部分は奥行きのない小部屋に区切られていて、どの方角からでも風が入るよう工夫されている。女性たちはここから祝祭の行列や、日常の活気ある街の様子を眺めたという。入口は建物裏手の細い路地沿いにある。


写真奥に見えるのがマハラジャの住居であるチャンドラ・マハール。日によって、内部は別料金(Rs.4000)で見学可能。専属ガイドが案内してくれる

壁のない開放的な造りで、列柱とアーチが美しいディワニ・カース。マハラジャが英国を訪問した際、沐浴用にガンジス河の水を入れて持参した銀の壺(高さ160cm、容量900ℓ)もみどころ

ディワニ・カースの一角にはサワーイ・ジャイ・スィン2世の肖像画が飾られている

チャンドラ・マハールのクジャクやハスをモチーフにした4つの門は必見。クジャクの絵は踊る女性を象徴している

ムバラク・マハールから中庭へと続くラジェンドラ門は、緻密な装飾が見事。大理石の2体の象が守っている

ムバラク・マハールはイスラム、ラジャスタン、ヨーロッパの建築様式が融合。現在はテキスタイル博物館
The City Palac
アンベールからジャイプールへの遷都を行ったマハラジャ、サワーイ・ジャイ・スィン2世によって1729年に建設された王宮。現在もマハラジャ一家が居住しており、その一部を博物館として公開している。繊細で優美な建築をはじめ、歴代マハラジャが使用した車や衣装など、ゆかりの品々を見学することができる。

宮殿内にはマハラジャが認定したジャイプールの伝統工芸師を集め、実演と販売を行うギャラリーがある。テキスタイルや細密画、銅細工など本物の手工芸品が適正価格で購入できるのでのぞいてみよう。
細密画は紙の種類や絵の細かさで値段が異なる。1 点Rs.1000~。

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マハラジャが住むシティ・パレス一帯はかつての政庁舎が集まり、壮麗な門が幾重にも連なる

シティ・パレスでは衛兵姿のスタッフとの記念撮影が人気

街には寺院が各所にあり門前ではお供え用の花が売られる

伝統劇のカラフルな人形や細密画がみやげに人気

通りではゾウの姿もよく見かける

街にはヘナアートの露店も多数

天文学者でもあったマハラジャ、サワーイ・ジャイ・スィン2世が1728年に建造した天文観測所「ジャンタル・マルタル」