九龍半島と香港島、そして260以上の島々からなる香港。九龍半島南端と香港島の北側が街の中心で、最新のものが集う繁華街やレトロな下町、ビジネス街が併存している。
ヴィクトリア・ハーバー沿いに摩天楼が立ち並ぶ
Hong Kong Island ホンコン・アイランド
香港経済の中心地・中環をはじめ、東西へはトラムでも行き来できる。2016年にMTR南港島線が開通し、オーシャンパークなど島の南部へもアクセスしやすくなった。
歴史とトレンド、両方を併せ持つ
Sai Wan サイワン
2015年、MTRが開業し、近年急速に発展している西營盤・香港大學・堅尼地城からなるエリア。老舗と新店が立ち並び、訪れる人を飽きさせない。
新旧の香港文化が集う、香港随一の人気エリア
Sheung Wan, Central ションワン・チュンワン(セントラル)
上環は、昔からの骨董街や乾物街が残り、安くておいしい庶民派レストランの宝庫。中環は、100万ドルの夜景で知られる高層ビル群をなす摩天楼で、香港経済とビジネスの中心エリア。
高層ビルが林立する、グルメも満足の繁華街
Admiralty, Wan Chai アドミラルティ・ワンチャイ
オフィスビルや大型商業施設など、高層ビルが立ち並ぶビジネスの中心地・金鐘。灣仔はローカルな露店やレストランと、近代的な建物がひしめく賑やかなエリア。
「香港の渋谷」でお買い物三昧
Tung Lo Wa(Causeway Bay) トンローワン(コーズウェイ・ベイ)
香港島サイドを代表する繁華街。ショッピングセンターやデパート、映画館、ホテルなどが集まり、人気のレストランなどグルメも充実。
九龍駅周辺には香港一高いタワー「ICCビル」がある
Kow Loon カオルーン
中国本土と陸続きの半島部分で、ハーバーに面した尖沙咀が観光や商業の中心エリア。ネイザン・ロードを北上すると下町エリアに入り、ローカルな雰囲気に。
昼夜問わず賑わう一大商業街
Tsim Sha Tsui チムサアチョイ
香港の目抜き通り、ネイザン・ロードを中心としたエリア。再開発によって高層ビルや大型複合施設も次々に登場。ハーバー沿いからは美しい夜景を楽しめる。
ユニークな専門店が並ぶ通りを散策
Jordan, Yau Ma Tei, Mong Kok ジョーダン・ヤウマティ・モンコック
香港ローカルの繁華街。特に若者の姿が多く賑やか。金魚街や女人街などの個性派ストリート、手頃でおいしい飲食店も多く、ゆっくり散策したいエリア。美しい夜景が楽しめる。
下町風情あふれる街
Sham Shui Po シャムスイポー
ものづくりの街として有名。ローカル色満載の下町散策へ出かけよう。
アートで賑わう話題の地
Sai Kow Loon サイカオルーン
近年エムプラス、香港故宮文化博物館などが、アート感満載のエリアに。
新駅開通&再開発で注目される
Tuen Ma line チュンマー・ライン
2021年に全線開業したMRT屯馬線。再開発が進む啟德駅などに注目。
\はじめに知っておきたいルールや情報をチェック/
楽しい旅行のために、事前に知っておきたい基本情報から、知っておくと役に立つ得ワザまで丸わかり!
(2024年10月現在)
通貨単位は香港ドル(HK$)。補助単位は香港セント(HK¢)で、HK$1=HK¢100。両替は、日本出発前なら空港内の銀行などでできるほか、香港でも空港や市内各所の両替所で可能。
香港のほうが日本より1時間遅れている。日本が正午のとき、香港は午前11時となる。時差が少ないので、昼夜逆転や時差ボケをあまり気にすることなく過ごすことができる。サマータイムはない。
パスポートの残存有効期間は、滞在が1カ月以内なら入境時1カ月+滞在日数以上。
香港の玄関口は香港国際空港。日本からの直行便は、成田国際空港、羽田空港、関西国際空港のほか、名古屋、福岡、札幌(新千歳)、沖縄などからも運航している。
亜熱帯に属する香港は暑い時期が多く、秋から冬が過ごしやすい。特に乾季に入る10月後半~12月は温暖で湿度も低く、日本の春~初夏のような快適さ。5~9月ごろは雨季。6~8月の夏場はサウナ状態!冷房も強いので薄手の上着を用意したい。
チップの習慣はほとんどない。サービス料を取らない場合は10%が目安。また、多くのレストランでは10%のサービス料が加算されているので不要。イギリス文化の名残もあり、ホテルのポーターには荷物1個につきHK$10、高級スパでは料金の10%程度を渡すとスマート。
日常的に会話で使われるのは広東語。主なホテルやショッピングセンター、レストランなどは英語が通じる。標識などは中国語と英語の両方で書かれていることが多い。タクシーや小さな店では英語が通じないことも多いので、広東語(漢字)で店名や住所、料理名などを書いたメモを見せるのが確実。中国の標準語(普通話)も通じることが多い。
香港の治安は世界的にみてもよいといえる。街ではパトロールを行う警官の姿もよく見かける。ただし、観光客を狙ったスリや置き引きなどには注意。特に賑わっている観光地など、多くの人が集まる場所での油断は禁物。また、賭博や投資の詐欺話もあるので気をつけよう。
\気候やイベント、祝祭日をcheck!/
日本とは気候や祝祭日が異なり、行く時期によって楽しめるイベントはさまざま。タイミングが合えば旅のプランにプラスしてイベントに参加しよう。
※祝祭日、イベントは2025年の日程。黒色の文字はイベント、オレンジ色の文字は祝祭日。★印は年によって日にちが変わるもの。イベントは日時が変更になることがあります。おでかけ前に必ずご確認ください。
1月1日 元日
1月1日 香港ドラゴン&ライオンダンス祭(香港龍獅節)
尖沙咀の香港文化中心前などで、新しい年の幕開けを祝う、中国式のカラフルな龍&獅子舞の大会が催される。
1月29〜31日 春節★
赤や金色の装飾や干支の飾りが街中に。花火も上がる。
2月12日 元宵節★
旧暦のバレンタインデー、提燈節(ランタン・フェスティバル)。街にはランタンが飾られ、恋人探しゲームも開催。
4月4日 清明節★
4月18日 キリスト受難日★
4月19日 キリスト受難日の翌日★
4月20・21日 キリスト復活節★
5月1日 メーデー
5月5日 仏祖誕★
釈迦の生誕を祝う祭りで、世界最大級の仏像があるランタオ島の寶蓮禪寺の祭事が有名。
5月31日 端午節★
6月10日 ドラゴン・ボート・フェスティバル★
中国の国民的英雄、屈原の死を弔う端午節に開催。龍の頭と尾が特徴の伝統的なボート(龍舟)が速さを競う。
7月1日 香港特別行政区成立記念日
灣仔の香港コンベンション&エキシビジョンセンター前の返還記念碑では、区旗掲揚などのセレモニーが行われる記念式典が開催される。
10月1日 国慶節
10月6日 中秋節★
月餅を食べ、紙のランタンを飾って月を愛でる。
10月7日 中秋節翌日★
10月29日 重陽節★
10月31日 ハロウィン
街やショッピングセンターにカボチャの装飾が施されるほか、パレードなども開催。
下旬〜春節前 香港ウインター・フェスティバル★
街がイルミネーションに彩られ、華やかさを増す。同時に、毎年恒例のバーゲンシーズンが到来。
12月25・26日 クリスマス
香港ではクリスマスは祝日。ショッピングセンターや公園にはツリーが飾られ、家族や恋人と過ごす日。
12月31日 年越しカウントダウン
尖沙咀、中環の蘭桂坊、銅鑼灣のタイムズ・スクエアなどでカウントダウンや花火を実施。朝まで賑やか!
2月ごろまでは香港の冬。天気のいい日は過ごしやすく、快適。10℃以下になる場合もあるので、薄手のセーターやコートなどを持って行こう。
3月~5月中旬は香港の春。日を追うごとに気温、湿度ともに上昇していく。暑い日もあるが、夜は冷え込む場合もあるので、薄手のジャケットを用意しよう。
5月になると雨が多くなるので、雨具の用意を。5月下旬~9月中旬は香港の夏。気温・湿度ともに高く酷暑。通気・吸水性のよい服装や帽子、サングラスは必携。
7~9月は台風の季節で、交通機関や商店が休業になる場合もある。屋内では冷房で寒いほどなので、ストールや薄手の上着の用意を。
9月下旬~12月上旬は香港の秋。11月には雨の日も少なくなり、カラッと晴れた日が多く、一年のうちで最も過ごしやすいベストシーズンとなる。
12月に入ると冬の始まり。晴天が多く、湿度も低く過ごしやすいが、肌寒い日も多くなる。