室町時代から休山までの約400年間銀の採掘が行われていた石見銀山。世界遺産として評価された鉱山遺跡の魅力や歴史を肌で感じよう。
江戸時代に掘られた銀鉱山の坑道。冒険気分で坑内を見学しよう。
日本が世界有数の銀産国となったのは、石見銀山 の銀製錬技術が国内各地の鉱山に伝えられたため。16〜20世紀の建物跡や坑道跡などが残る石見銀山は日本鉱業史上で特に重要な鉱山跡。
龍源寺間歩を含め、900以上の間歩(坑道)が発見されている
銀を求めてポルトガルがアジアに進出し、経済・文化の交流が進んだ16世紀。「銀の島」とよばれた日本で銀生産の先駆的役割を石見銀山が果たした。
日本の地図上に「Minas de plata」(銀鉱山)の記載がある『韃靼図(だったんず)』。島根県立古代出雲歴史博物館所蔵
「世界遺産石見銀山」とは、坑道跡だけではなく、銀を運んだ街道や鉱山の町といった銀生産の総体をいい、これらが周囲の自然とともによくとどめられている。
鉱山で栄えた町並みが残る大森地区。カフェや雑貨店も点在
まずは、龍源寺間歩をはじめとした坑道跡のほか、製錬所跡や神社などが点在する銀山地区へ。伝統的な町並みが残る大森地区や、世界遺産登録範囲に含まれる温泉津温泉もぜひ。
江戸時代の面影を残すノスタルジックな町並み。石見銀山を統括した代官所跡や武家屋敷、商家などが並び、旧家を利用したカフェやショップも点在。
大森地区
情報はココでGET!
おおもりまちなみこうりゅうせんたー (きゅうおおもりくさいばんしょあと)
館内では、大森地区の町並みの歴史や文化、人々の暮らしの様子を紹介。
銀の採掘・製錬が行われていた石見銀山の中心地。緑豊かな山麓から山腹にかけて坑道跡(間歩)や寺社が点在。坑内を歩いて見学できるほか、巨大遺跡の清水谷製錬所跡もみどころの一つ。
銀山地区
情報はココでGET!
いわみぎんざんせかいいさんせんたー
石見銀山の歴史や製錬技術などを、ジオラマや映像でわかりやすく解説。散策前に立ち寄るのがおすすめ。
大田市大森町イ1597-3
バス停石見銀山世界遺産センターからすぐ
入館無料(有料展示室は400円)
8時30分~18時(展示室9時~17時30分)※12~2月は~17時30分(展示室は~17時)最終受付30分前
毎月最終火曜
約400台
石見銀山ではパーク&ライドを実施中。徒歩で移動するのが基本だが、銀山地区はエリアが広いのでレンタサイクルも組み合わせるのが◎。
れんたさいくるかわむら
山道が続く銀山地区は、自転車移動がスタンダード。アップダウンが激しいので、電動自転車がおすすめ。
大田市大森町ハ48-1
バス停大森代官所跡からすぐ
3時間500円(延長30分ごと100円)、電動2時間700円(延長30分ごと200円)
8時30分~17時
不定休、荒天時
10台
ぎんざんかーと
時速20km未満の電動ゴルフカートが大森代官所跡~龍源寺間歩間を走行。広大な石見銀山をのんびり巡ろう。
(レンタサイクル河村)
片道最大500円(大森代官所跡~龍源寺間歩)
大森代官所跡始発8時40分、高橋家住宅(龍源寺間歩)終発17時18分(要確認)約30分間隔で運行
水曜(荒天時休業あり)※定員4~6名
ガイドツアーでは石見銀山を知り尽くした地元ガイドスタッフによる魅力や醍醐味、より深い歴史をわかりやすい説明で聞くことができる。
所要2時間5分
おおくぼまぶ いっぱんこうかいげんていつあー
石見銀山最大級の坑道跡である、大久保間歩。平成29年(2017)より、坑内の見学区域を延長し、巨大空間の福石場の見学もできる。
【開催】2024年3~11月の金~日曜、祝日、ゴールデンウィーク、お盆期間(8月13~15日)に1日4回※12~2月は休坑のため休止
【予約】参加の5日前までにホームページまたは電話にて要予約(各回20人限定の予約制。空きがある場合のみ当日大久保間歩ツアーデスクにて予約可)
大人4500円、小・中学生3500円(入坑料、石見銀山ガイド料、バス代含む) ※小学生未満参加不可
(大久保間歩ツアーデスク)
9~16時
所要1時間30分
りゅうげんじまぶこーす
地元のガイドから石見銀山の歴史などについて聞きながら、石見銀山公園から龍源寺間歩まで歩く。
参加500円(龍源寺間歩入坑410円別途)
10時30分~、13時~(12~2月は10時30分~の1回のみ)
無休
所要1時間30分
おおもりのまちなみこーす
代官所前広場から石見銀山公園まで、江戸時代の面影を残す町並みを散策。
参加500円
10時30分~
無休 ※前日までに要予約。定時以外も時間・予算の希望に応じてのガイドも可
0854-89-0120
8時30分~16時受付
無休