日本屈指の名刹・成田山新勝寺は幅広いご利益で知られ、みどころが満載。ボランティアガイドに必見ポイントを教えてもらうのもいい。
なりたさんしんしょうじ
1080年以上の歴史をもつ真言宗智山派の大本山で、開山は平安時代の天慶3年(940)。平将門の乱の平定を祈願し、寛朝大僧正によって開かれた。境内には5つの重要文化財があり、江戸時代の貴重な仏像や奉納品が納められている。年間1000万人以上が参拝し、良縁成就から出世祈願まで、多彩なご利益があるとされ、それぞれの願い事に合う祈祷やお守りを受けられる。
成田山の歴史を熟知した専門のスタッフが、みどころを解説しながらガイドしてくれる無料のサービス。見学時間の都合に合わせてコースを選んでくれるので利用しやすい。
【受付場所】成田山新勝寺大本堂前案内所【料】参加無料【時】10~15時【休】無休 ※予約不要(団体の場合は要予約)
「大般若経」600巻を転読し、世界平和や五穀豊穣を祈祷する。
国土安穏・万民豊楽・転禍為福などを祈願し、関取や俳優が豆をまく。
奥之院に奉安される大日如来の祭礼。御輿の渡御や山車の巡行が行われる。
不動明王の御加護に感謝し、御護摩札やお守りを炎の中にお返しする。
そうもん
精巧な彫刻が目を引く総門は、寺の内と外を区切る総結界の入口となる、高さ15mの総欅造りの門。周囲には16体の獅子頭が飾られ、楼上には生まれ歳守り本尊八体仏が奉安されている。
におうもん
江戸時代に再建された国の重要文化財。大本堂正面、門の左右には密迹金剛(みっしゃくこんごう)と那羅延金剛(ならえんこんごう)が奉安され、門裏には仏心を起こさせる広目天と福徳を授ける多聞天が安置される。
さんじゅうのとう
現在の豪華絢爛な彩色は、享和3年(1803)の古文書に記された漆塗・彩色の仕様をもとに復元されたもの。塔内には五智如来(ごちにょらい)を奉安。壁づたいに施された十六羅漢の彫刻も見逃せない。垂木部分に張られた極彩色の板軒が特徴。通称「一枚垂木」とよばれている。
だいほんどう
ご本尊の不動明王をはじめ、四大明王や平成大曼荼羅(だいまんだら)が奉安されている。成田山新勝寺で重要な、御護摩祈祷(おごまきとう)を行う中心道場でもある。現在の大本堂は、国内外で建築賞を受賞した吉田五十八(いそや)の設計によるもので、昭和43年(1968)に建立された。
へいわだいとう
境内東側、真言密教の教えを象徴する、総高58mの塔。1階には成田山の歴史展示や写経道場、上階には大塔のご本尊の不動明王などが奉安される。
いおうでん
健康長寿と病気平癒の祈願所。伝統的な屋根形状の一つ・一重宝形造のお堂には、薬師瑠璃光如来や日光菩薩、月光菩薩、十二神将を奉安。
こうみょうどう
釈迦堂が本堂だった時代の前の本堂。元禄14年(1701)建立で、江戸時代中期の貴重な建物だ。ご本尊は大日如来で、堂内には縁結びを司る愛染明王(あいぜんみょうおう)や不動明王を奉安。
がくどう
信徒から奉納された額や絵馬などをかける建物で、江戸時代に奉納された貴重な絵馬も現存。壁や扉のない全面吹き放しの造りが特徴。七代目市川團十郎の石像にも注目。
しゃかどう
安政5年(1858)に建立された、前の本堂。釈迦如来をはじめ、千手観音などの四菩薩が奉安されている開運厄除けの道場。
不動明王の分身として有名なお守り。不動明王が災いから守ってくれるといわれる
【取扱場所】各御守受場
縁結びの仏様、愛染明王が描かれた絵馬。夫婦には子宝祈願の力もあるそう
【取扱場所】光明堂・各御守受場
毎日写経会を開催。写経道具は用意されているので気軽に参加できる。詳細は成田山新勝寺の公式WEBサイトで確認を。