シンガポール旅行には欠かせない基礎的な情報をご紹介。出発前に必ず一度は目を通して覚えておきたい。
通貨はシンガポール・ドル
S$1=116円(2024年11月現在)
※本書ではS$と表記。補助単位はシンガポール・セント(S¢)。
日本国籍で3カ月以内の観光・商用目的の滞在ならビザの手配をする必要はない。パスポートはシンガポール入国時に6カ月以上の残存有効期間が必要。また、入国前に電子入国カード(SG ArrivalCard)の提出が義務付けられている。
シンガポールと日本との時差はマイナス1時間。日本時間の正午は、シンガポールでは午前11時。サマータイム制度は採用していない。
日本からシンガポールへのフライトは日本航空、ANA、シンガポール航空のほか、ZIPAIR、スクート、エアージャパンなどのLCCからも選べる。就航都市やフライトスケジュール、予算などで選ぼう。空港から中心部までのアクセスも多彩!
レストランでの飲食や買い物は、総じて日本より割高。ただし、地元客が多く利用する屋台(ホーカース)やスーパーでは同等~割安に済む場合も。コンビニの水は1本S$3~4。
ポーターやハウスキーピングなど、特別なサービスを受けたときに少額渡す程度で、欧米諸国のように渡す習慣はない。会計に10%のサービス料が加算される場合は原則不要。タクシーは端数を切り上げる程度。
現金が必要なのはホーカースや小さな露店くらいで、ほとんどクレジットカードで払える。しかも非接触のタッチ決済に対応したクレジットカードが主流だ。自動販売機もタッチ決済可能!
シンガポールでは一律9%のGST(消費税)が課されているが、一定条件を満たした旅行者は還付手続きができる制度がある。
人口の約74%は中国系だが、マレー系、インド系、ユーラシアン(欧州とアジア人の混血)、プラナカンなど多様な文化と人種が共存。信仰する宗教もさまざまだ。駅名の表記は英語、中国語、タミル語の3つ!
ガムの持ち込みやあらゆるもののポイ捨てなど、とにかく禁止事項が多い国でも知られるシンガポール。その甲斐あって、街全体がとても清潔だ。街なかにゴミ箱が多く、エコ意識も高い。
シンガポールはWHO(世界保健機構)が定める飲料水の水質基準を満たし、飲み水としても問題はない。気になる人はミネラルウォーターを買って飲もう。
公用語は英語、中国語(北京語)、マレー語、タミル語。大半のシンガポール人は英語を話し、街なかの看板も英語表記が見られる。
シンガポールは年中高温多湿で、最高気温は30℃を上回る日が多い。一年中にわか雨や雷雨があるので、雨具は必携アイテムだ。
地図やMRTのルート検索、車の呼び出しにチケット購入など、快適な旅にはスマホが欠かせない。eSIMやルーターなど、常時快適に接続できるよう準備をしよう。飲食店も次元コードのメニューが増加中。
治安は極めて安全。女性同士や子連れの夜の街歩きも問題ない。ただし海外であることをわきまえ、良識ある行動は求められる。人が集まるところではスリ、置き引きに注意。マーライオンは夜も観光客で賑わう。
シンガポールには「知らなかった!」では済まされない細かいルールがいっぱい。なかには高額の罰金刑もあるので注意!
横断歩道や歩道橋、地下道から50m以内の場所で道路を横断するのは法律違反となる。初犯はS$50の罰金だが、再犯はS$1000と3カ月の禁固刑!道路は必ず横断歩道で渡ろう。
喫煙は21歳から可能で、定められた場所以外での喫煙は法律違反。また、シンガポールで販売されているタバコには納税済(SDPC)のマークが押印されており、これがないものは罰金の対象。つまり日本からは持ち込めないので注意!
MRTの駅構内および車内マナーは日本より厳しく、特にあめを含む飲食は罰金の対象(罰金最大S$500)。バスやタクシーも同様のルールが適用されるので、水分補給は前もって済まそう。
ゴミのポイ捨てやたんを吐き捨てる行為など、街の景観を損ねる行為は罰金の対象。初犯でも最大S$1000と非常に重たいペナルティだ。路上にはゴミ箱が多く設置されているので、必ず所定の場所に分別して捨てること。
酒類の購入や飲酒は18歳から(違反すると罰金S$1000~)。シンガポールでは22時30分~翌7時の公共の場での酒類の販売、飲酒が禁止されている。スーパーやコンビニでも買えないので注意。
ホーカースを含むフードコートでは、食器の片づけが法律で義務付けられている。マレー系などイスラム教徒が食べる料理は「ハラル料理」と呼ばれ、皿やカトラリーは分けて洗浄するため、返却口も分かれている。返却する際は混在させないよう要注意。
年中開催される多彩なイベントもシンガポールの魅力。昨今の気象傾向も確認して、旅の準備を整えよう。
1月1日
ニューイヤーズ・デー
1月29・30日
チャイニーズ・ニューイヤー(旧正月)※
1月13~16日
ポンガル(ヒンズー教の収穫祭)
1月17~26日
シンガポール・アート・ウィーク
1月27日~2月8日
リバー・ホンバオ(旧正月のお祝い)
2月11日
タイプーサム(ヒンズー教のお祭り)
3月31日
ハリ・ラヤ・プアサ(イスラム教の断食明けの祭)※
4月18日
グッドフライデー※
5月1日
レイバー・デー
5月12日
ベサク・デー(釈迦の生誕・成道・入滅記念日)※
5月31日
ドラゴンボート・フェスティバル
6月7日
ハリ・ラヤ・ハジ(イスラム教の犠牲祭)※
6~8月
グレート・シンガポール・セール
8月9日
ナショナルデー(独立記念日)
8月下旬
シンガポール・ナイト・フェスティバル
10月20日
ディパバリ(ヒンズー教の「光の祭り」)※
10月3~5日
F1シンガポールGP
10月6~8日
中秋節
①10月のリトル・インディアにはディパバリの装飾が!
②中秋節の時期は街のあちこちがライトアップ!
11~12月
クリスマス・オン・ア・グレート・ストリート
12月25日
クリスマス
12月31日
マリーナ・ベイ・シンガポール・カウントダウン
カレンダー内記載の祝日・イベントの日程は、2024年12月~2025年11月のものです。 ※印は年によって日付が変わります。移動祝祭日。日曜が祝日と重なった場合、翌平日が振替休日になる。
●出典/平均気温と降水量は1991~2020年の平均値(「理科年表」による)
●12月~1月上旬は「モンスーン・サージ」の影響で一日中強い雨風に見舞われやすい
●午後から夕方にかけてにわか雨
●1月下旬~3月は風が強まり、湿度が比較的低め
●午後と夕方早くに雷雨(ときに激しい)
●日中はおおむね暑い(最高気温32℃以上)
●突風を伴う激しい雷雨「スマトラ・スコール」が夜明け前と日中に起こりやすい
●局地的に、にわか雨や雷雨が午後に起こりやすい
●午後と夕方早くに雷雨(ときに激しい)
●前半のモンスーン間期に比べて湿度は高め