
新潟県十日町市・津南町の里山を舞台に開催される「大地の芸術祭」は、2000年から開始した世界最大級の国際芸術祭。3年に一度の開催だが、通年楽しめるプログラムも豊富。国内外のアートファンから注目されている人気の展示をダイジェストでご紹介。

マ・ヤンソン / MAD アーキテクツ『Tunnel of Light』(清津峡渓谷トンネル)

MVRDV『まつだい雪国農耕文化村センター』
2026ねんのえちごつまり
アートをきっかけに地域の魅力や人々の交流を広げる現代アートの祭典。北川フラム氏のディレクションのもと2000年に始まり、国内外から注目を集めている。東京23区とほぼ同じ広さの約760㎢を、十日町・川西・中里・松代・松之山・津南の6エリアに分け、約200点のアート作品を公開。越後妻有の魅力を日常的に体験できる。田植え体験や里山散策、企画展やワークショップ、ツアーなども順次開催されるので、季節ごとに表情を変える里山とアートを楽しめる。すべてを巡るには数日かかるため、主要施設を拠点にエリアを絞って車を利用するか、オフィシャルバスツアーがおすすめ。
【会期】 2026年4月25日(土)~11月8日(日)
【会場】越後妻有地域(十日町市・津南町)
025-761-7767(「大地の芸術祭」の里 総合案内所)
共通チケット:一般2500円、小中学生1000円、未就学児無料 ※各施設の個別鑑賞券もあり
10~17時(10月以降、一部施設は16時閉館)
祝日を除く火・水曜 ※8月12日は平日開館施設は営業 ※火・水曜が祝日の場合、翌営業日は定休(5月7日、9月24日は定休)
十日町エリア
えちごつまりさとやまげんだいびじゅつかん もね
十日町駅から徒歩でアクセスできる、越後妻有を代表する主要施設。国内外の作家による常設展示作品を15点以上通年公開するほか、季節ごとに企画展を開催。

Photo by Nakamura Osamu
アントニー・ゴームリー『FILL』
2026年2月に新たに設置された作品。作家自身の身体を象った鉛彫刻で、身体と空間、光と闇、大地との関係を見つめ直し、人間が自然や宇宙のなかで占める位置を探求した、ゴームリーの思想の原点を示す重要な作品のひとつ。
JR十日町駅から徒歩10分
新潟県十日町市本町6-1-71-2
常設展一般1000円、小中500円 企画展(常設展示含む)一般1,200円、小中600円 ※期間によっては作品鑑賞パスポートや共通チケットを販売 ●団体料金(20名以上) 常設展一般800円、小中400円
10~17時(最終入館16時30分)
火・水曜
約360台

十日町エリア
はちあんどたしませいぞう えほんときのみのびじゅつかん
廃校になった真田小学校が舞台。校舎内のオブジェは、実在した最後の卒業生3人と、学校に住みつくオバケたちとの物語として構成されている。

「オレの歌をきいてくれ~水の女王が創った輪舞曲~」田島征三
田島征三とふたりの彫刻家による共同制作。巨大な鉄のオブジェと新開発の水車が、「水の流れが教えてくれた曲」を演奏する。
JR十日町駅から車で10分
新潟県十日町市真田甲2310-1
一般800円、小中400円
10~17時(10月以降は~16時)
火・水曜(祝日は営業)、11月末~4月下旬
約40台

松代エリア
ぬながわきゃんぱす
2014年3月に閉校した奴奈川小学校を活用した“子ども五感体験美術館”。「見ること」以外の要素を含んだ、全身で楽しむアートを展開。

Photo by Nakamura Osamu

Photo by Nakamura Osamu
札本彩子「Sponge to Salmon(Nunagawa)」
地域の各家庭で使い込まれたスポンジを焼鮭に見立てた作品。身近な道具に刻まれた生活の痕跡を通して、食文化を支える営みや地域の記憶に焦点をあてる。
北越急行まつだい駅から車で10分
新潟県十日町市室野576
一般800円、小中400円
10~17時(10月以降は~16時)
火・水曜(祝日は営業)、11月上旬~1月中旬
約50台
越後湯沢駅を起点にハイライトを巡る1泊2日のおすすめコース。各施設ではたっぷりと時間を取って楽しみたい。
8:30 JR越後湯沢駅
↓車で30分
9:00 清津峡渓谷トンネル(中里エリア)
↓車で10分
10:30 磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo](中里エリア)
↓車で30分
12:00 鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館(十日町エリア)
↓
13:00 美術館内のHachi Cafeでランチ ※ランチメニュー(カレー)は土・日曜、祝日のみの提供
↓車で30分
14:00 越後妻有里山現代美術館 MonET(十日町エリア)
↓
宿へ
宿
↓
10:00まつだい「農舞台」フィールドミュージアム(松代エリア)
↓
12:00 施設内の越後まつだい里山食堂でランチ
↓車で10分
13:30 奴奈川キャンパス(松代エリア)
↓車で15分
15:00 越後松之山「森の学校」キョロロ(松之山エリア)
↓車で10分
16:00『最後の教室』(松之山エリア)

マ・ヤンソン / MAD アーキテクツ『Tunnel of Light』(清津峡渓谷トンネル)

田島征三『鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館』

絵本の中に登場するカレーをアレンジした、Hachi Cafeのやさいどっさりカレー1400円(ドリンク付き)※土・日曜、祝日の限定販売

イリヤ&エミリア・カバコフ『棚田』(まつだい「農舞台」フィールドミュージアム)

松本秋則+松本倫子『惑星トラリスin 奴奈川キャンパス』(奴奈川キャンパス)

クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン『最後の教室』 Photo by T.Kuratani
2027年7月17日~11月7日開催予定
第10回は記念事業として「越後妻有 雪花火」の復活やウクライナ企画展の実施など、節目にふさわしい特別プログラムが予定されている。また2026年6月25日現在、参加アーティスト第1弾が発表されている。
越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)
【会期】2027年7月17日(土)~11月7日(日)
【アクセス】鉄道:上越新幹線越後湯沢駅、JR飯山線・北越急行ほくほく線十日町駅 飛行機:新潟空港 車:関越自動車道塩沢石打IC、六日町IC など
未定
未定
8月10日(火)、11日(水祝)、11月3日(水曜・祝)を除く火・水曜
広大なエリアで展開される芸術祭だけに、たっぷりと時間をとって巡りたい。旅の拠点としても便利な宿をご紹介。


機能的でスタイリッシュな新客室「モダン和室」

(左)越後の味覚が詰まった創作会席/(右)貸切風呂「だんらん」

周辺の作品をピックアップした花月特製のマップを作成しています。越後妻有のアート巡りにご活用ください。
越後湯沢
しょうせんかく かげつ
越後湯沢駅から徒歩5分、温泉街の中心近くにある温泉旅館。温泉は産湯にも使われるという優しい源泉を引いており、「いろはの湯」と「ほへとの湯」には、それぞれ大岩風呂と露天風呂、内湯がある。客室はスタンダードな和室のほか、気兼ねなく温泉を楽しめる露天風呂付の和洋室も。新潟の野菜や魚を使った純和風の会席料理には、旬の味を少しずつ取り入れており盛り付けも美しい。どこか懐かしいアットホームな雰囲気で、ゆったりとくつろげる宿。
JR越後湯沢駅から徒歩5分
新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢318-5
1泊2食付 2万円~(2名利用時の1名料金)
20台
28室
14時/11時
内湯:男女各1、露天:男女各2、貸切:1
なし



広々とした温泉大浴場

(左)小上がりの和室があるファミリールーム/(右)自然光が降り注ぐ開放的なプール

JR越後湯沢駅からシャトルバスで約3分、関越自動車道湯沢I.C.から約5分という好立地のアクセス拠点です。24時間対応のチェックイン手続きや荷物の預かりサービスも承っていますので、芸術祭鑑賞の滞在拠点として快適にご利用いただけます。
越後湯沢
なすぱにゅーおーたに
美しい自然に囲まれたリゾートホテル。男女各250坪という広々とした温泉大浴場には露天風呂やジャグジー、サウナも備える。源泉かけ流しの貸切風呂もあり、家族やグループでのんびりと湯に浸かることも。客室はスイートからスーペリア、コンセプトルームなど多彩。食事は洋食コースや会席料理を楽しめるレストランのほか、ビュッフェダイニングも選べる。20mの屋内プールやフィットネスルーム、全天候型アクティビティ施設「あそびガーデン」など施設も充実。
JR越後湯沢駅から宿泊者専用シャトルバスで3分
新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2117-9
1泊素泊まり 6300円~(2名利用時の1名料金)
2000台
205室
15時/10時
内湯:男女各1、露天:男女各1、貸切:2
あり



アクティビティ豊富なレイクサイドガーデン

(左)3名まで利用できるツインルーム/(右)四季折々の眺望を楽しめる露天風呂

大地の芸術祭開催年には、ホテル発着のレンタカーサービスやスタッフによるオリジナルツアーの開催、芸術祭パスポートの販売などを行っています。芸術祭に合わせて運行する「YukiMo(ユキモ)」の停留所にもなっているので、芸術祭の拠点として便利に利用いただけます。
※2027年の芸術祭でのサービス内容はご確認ください。
十日町
あてまこうげんりぞーと べるなてぃお
越後妻有の大自然を満喫できるリゾート施設。約510ヘクタールという広大な敷地には、客室やレストランを含むホテル棟のほか、ゴルフ場やテニスコート、室内プール、野鳥観察のできる散策コース、スノーアクティビティなどがあり四季を通して楽しめる。客室は本館や別館の洋室に加え、コテージタイプの客室も。食事はブッフェダイニングや日本料理、食材からカトラリーまで県内産にこだわった洋食コースのレストランなど多彩に揃う。
JR十日町駅からベルナティオシャトルバスで約25分。JR越後湯沢駅からは約40分
新潟県十日町市珠川
1泊素泊まり1万1440円~(2名利用時の1名料金)
200台
154室
15時/11時
内湯:男女各2、露天:男女各1、貸切:1
なし



弱アルカリ性の優しい湯を満喫

(左)和室は6畳~12畳まで4タイプ用意/(右)心のこもった料理に舌鼓

チェックイン時に観賞用パスポートをご提示いただくと、お1人様に1本「津南の水」をサービスしています。
※2027年の芸術祭でのサービス内容はご確認ください。
津南
はなとほたる ゆのさと ゆきぐに
信濃川沿いに佇むアットホームな一軒宿。客室は昔ながらの和室で、押し花アートなど手作りのおもてなしが随所に見られる。いつでも気兼ねなく温泉を楽しめるお風呂付客室も。料理は、素朴ながらも味わい深い津南の田舎料理をいただける。精米にこだわった自家製コシヒカリのおいしさも格別だ。田舎料理の朝食バイキングでは「おふくろの味」を堪能できる。温泉は、かりんのような黄金色をした弱アルカリ性の湯。露天風呂や源泉かけ流しの桶風呂もあり、1泊で6つの湯を楽しめる。
JR津南駅から徒歩3分
新潟県中魚沼郡津南町外丸丁2274
1泊2食付 1万7600円~(2名利用時の1名料金)
30台
17室
15時/10時
内湯:男女各1、露天:男女各1、貸切:1
なし



読書を楽しめる「ちとせ文庫」

(左)里山の食材を使った滋味豊かな夕食の一例/(右)和洋室「和の間」

温泉街にある芸術祭作品『ブラックシンボル』にちなみ、宿の向かいにある直営の「湯治BAR」ではブラックシンボルをトレードマークとするスペインのシェリー酒を4種類用意しています。
松之山温泉
まつのやまおんせん ひなのやど ちとせ
草津、有馬に並び、日本三大薬湯の一つに数えられる松之山温泉の宿。高温の源泉には基準値の15倍もの温泉成分が含まれており、よく温まることから「熱の湯」ともよばれる。旅情あふれる露天風呂「月見の湯」では、源泉をかけ流しで堪能できる。夕食では、地元の味を集めたオリジナルの前菜や、棚田の米と季節の具材を使った新名物「棚田鍋」が人気。各種取りそろえたおすすめの地酒とともに味わおう。和室や専用温泉露天風呂付など、客室タイプも豊富。
ほくほく線まつだい駅から車で20分。無料送迎バスあり
新潟県十日町市松之山湯本49-1
1泊2食付 2万1050円~(2名利用時の1名料金)
17台
24室
15時/10時
内湯:男女各1、露天:男女各1・入替1、貸切:2
なし