箱根は山、空、湖を結ぶ公共交通機関が充実。これだけ各種の乗り物が集まっている場所は日本でも珍しい。5つの乗り物を上手く使えば、主要エリアのほとんど全域をめぐることができる。
小田急線の出発駅から小田原駅までの往復割引運賃と、箱根登山電車など8つの乗り物が乗り降り自由になる「箱根フリーパス」。多くのスポットで割引や優待などの特典も付く。購入は小田急線の各駅やセブンイレブンのほか、アプリ「EMot」、スマホ専用Webサイト「EMotオンラインチケット」では、「デジタル箱根フリーパス」が購入できる。
畑宿・元箱根港方面には箱根湯本駅から箱根登山バス箱根旧街道線元箱根港行きで畑宿まで15分、元箱根港まで35分。仙石・桃源台方へは箱根湯本駅から箱根登山バス桃源台線桃源台港行きで仙石まで24分、桃源台まで47分。
箱根湯本駅から伊豆箱根バス箱根園行きで、大涌谷まで34分、終点の箱根園へ60分。
※一部停車しない便もあるので、乗車前にHPなどで確認を。
GSE(70000形)には展望席もある。
時間帯により、3号車は子育て応援車として運行。
新宿駅・北千住駅~箱根湯本駅
おだきゅうロマンスカー
全席指定で快適な特急列車。4車種が運行中(2025年3月現在)で、GSE(70000形)には、追加料金なしで利用できる展望席も!いずれも予約はお早めに。
(写真上)6月中旬~ 7月中旬は沿線にたくさんのアジサイが咲く。
(写真下)スイッチバックは大平台駅のほかにも、3カ所で見られる。
一部の車両は姉妹提携を結んでいるスイスのレーティッシュ鉄道にちなんだ愛称が付けられている。
箱根湯本駅~強羅駅
はこねとざんでんしゃ
大正8年(1919)開業。急こう配や急カーブを進みながら、高低差約445mを運行する。途中で運転士と車掌が入れ替わるスイッチバックが見られる。
乗車160~460円(箱根湯本駅~強羅駅)
箱根湯本駅発6時12分~22時43分(土・日曜、祝日は~22時37分)、強羅駅発5時45分~22時16分(土・日曜、祝日は~22時11分)
荒天時
なし
バーミリオンはこね色(左)と青色(右)の車両が運行
箱根登山電車の2年後に開業し、2021年に100周年を迎えた。
強羅~早雲山
はこねとざんけーぶるかー
運行距離は約1.2kmと短いが、高低差約209mの斜面を登る貴重な交通手段だ。車内は傾斜に合わせて階段状。強羅駅方面の車窓から明星ヶ岳の大文字を望める。
ガラス張りのゴンドラから噴煙地がよく見える!
姥子駅前には初代と2代目のゴンドラが展示されている。
早雲山~桃源台
はこねろーぷうぇい
早雲山駅から大涌谷を経由し、桃源台へ向かう。18人乗りのゴンドラからは、大涌谷の噴煙地や富士山、芦ノ湖など、箱根を代表する景色を楽しめる。
全線片道1500円、往復2500円
9時~16時45分(季節により変動あり)
荒天時
県営駐車場利用109台(平日は2時間まで500円、以降30分ごとに200円、最大1300円。日曜・祝日は2時間まで1000円、以降30分ごとに400円、最大2600円)
※所要時間は混雑状況により変動あり
水戸岡鋭治氏が手がけた「クイーン芦ノ湖」。
3Dアートや伝統工芸など、船ごとに趣向を凝らした装飾も必見。
桃源台~元箱根
はこねかいぞくせん
桃源台港、箱根町港、元箱根港間を結ぶ芦ノ湖の花形。前方の特別船室(片道乗船プラス800円)には専用のデッキがある。
はこねゆうせん
日本で初めて運航した双胴遊覧船。箱根関所跡・元箱根港・箱根園港・湖尻港の4つの港を運航している・新型遊覧船の箱根遊船 SORAKZE が話題。
元箱根港付近は富士山がよく見える。