
16~19世紀にスペインの統治下にあったフィリピンには、バロック様式の教会やコロニアルスタイルの建物が残る。特に全長4.5kmの城壁に守られたエリアはイントラムロス(城壁都市)と呼ばれ、石畳の街は歴史散策にぴったり。
イントラムロス内は徒歩で巡れるが、それ以外の要塞や教会へは配車サービスのGrabやタクシーを使うのが一般的。タクシーが不安なら運転手付きのレンタカーをチャーターすると安心。
紹介した8カ所を巡ると移動時間も含めて4時間ほどかかる。時間がないときは、イントラムロス内にあるサンチャゴ要塞からカーサ・マニラまでの4カ所を徒歩で回るのもあり。これなら所要2時間弱で、世界遺産のサン・アグスティン教会も見られる

イントラムロス内を走る観光用の馬車カレッサ。1時間800P~。乗車前に必ず料金を確認しよう
教会周辺には観光客目当ての客引きがいることがある。勝手にガイドをしようとするが相手にしないで。
旧市街には暗くなってからは近づかないこと。また人のいない路地や空き地などにも入らないよう注意。
スリや引ったくりの被害が報告されているので、荷物からは目を離さず、体の前で持つと安心。


1.教会内は周囲の喧騒から隔絶された静かさ/2.海岸近くに立つバロック様式の教会/3.洗礼者ヨハネとの遭遇を描いたステンドグラス
マラテ
見学 約20分
Malate Church
18世紀に建てられた、イントラムロス以外では最も古い石造りの教会。1762年にイギリスがマニラを占領した際、イギリス軍の要塞として使われたほか、太平洋戦争時にはアメリカや日本の収容所にもなった。



1.敷地内にはリサール記念館が併設されている/2.処刑場に向かうホセ・リサールの足跡を再現
イントラムロス
見学 約30分
Fort Santiago
1571年から150年の歳月をかけて建造された石造りの要塞。太平洋戦争で破壊されたが、その後修復され現在は公園になっている。国民的英雄ホセ・リサールが処刑されるまでの2カ月間、ここに幽閉されていた。



1.現在の建物は1958年に建てられたもの/2.ひときわ高い塔は周辺のランドマーク
イントラムロス
見学 約20分
The Manila Cathedral
マニラのカトリック大司教の本拠地となる教会。1581年に建造されたが何度も破壊され再建を繰り返している。ステンドグラスやサイド・チャペルのモザイク、フィリピン最大のパイプオルガンなどみどころ豊富。



1.水晶製のシャンデリアやパイプオルガンなどが見もの/2.歴史ある建物は、1587年に着工し1606年に完成した/3.古い修道院を利用した博物館が隣接
イントラムロス
見学 約20分
San Agustin Church
1993年に世界遺産に登録されたバロック様式の教会群のひとつ。現存する石造りの教会としてはフィリピン最古のもの。イントラムロスで建築当時の建物が破壊されず残っているのはここだけ。



カーサとはスペイン語で「家」の意味
イントラムロス
見学 約30分
Casa Manila
19世紀半ばに建てられたコロニアル様式の家。館内は当時の生活・文化を紹介する博物館になっている。上階は木造り、下階が石造りになっており、ネオクラシックやネオゴシックなどの建築様式を取り入れている。



1.天井に描かれた宗教画もみどころのひとつ/2.大通りに面して荘厳なたたずまいを見せる教会
チャイナタウン
見学 約20分
Binondo Church
中華街のすぐ近くで長年信仰を集める教会。1596年にスペインコロニアル様式の教会として建てられたが、天災や戦災で破損し1972年に修復された。向かって右側に立つ八角形の鐘楼だけは創建当時のまま残されている。



1.ミサの時間になると多くの市民が集まる/2.教会前には活気あるキアポ・マーケットが広がる/3.黒いキリスト像、ブラック・ナザレ
キアポ
見学 約20分
Quiapo Church
1582年の創建時は竹とニッパヤシの素朴な造りだったが現在は石造りに。ブラック・ナザレと呼ばれる木製の黒いキリスト像で知られ、1月9日のブラック・ナザレの祭りでは、十字架と聖像が山車に乗せられて街を練り歩く。



1.どこからでも目立つ真っ白な教会/2.堂内は荘厳な雰囲気のなかに華やかさも/3.鉄骨はベルギー製、ステンドグラスはフランス製
キアポ
見学 約20分
San Sebastian Church
2つの真っ白な尖塔が印象的な美しい教会。17世紀に建てられた教会だが、現在の建物は1891年に建て直されたもの。鉄骨を使った教会としてはアジアで最古、世界でも2番目に古いといわれている。