津和野は、山口と島根の県境に広がる山あいの城下町。隠れキリシタンゆかりの地でもあり、教会や聖堂が多く残されている。和洋の異文化が美しく調和した、情緒あふれる景観を楽しもう。
昭和初期の小学校の教室を再現した「昔の教室」
(左)作品には安野氏の文章が添えられている/(右)併設のショップには、安野氏の作品をデザインしたグッズも豊富に揃う。A5クリアファイル 各297円
つわのちょうりつ あんのみつまさびじゅつかん
世界的に活躍した津和野出身の画家・安野光雅氏の作品を収蔵・展示。2つの展示室のほか、懐かしい教室や図書室、プラネタリウムなどもある。
ワイングラスでおいしい日本酒アワードで2年連続最高金賞受賞。フルーティでとても飲みやすく人気の代表銘柄
日本酒に地元の梅を贅沢に漬け込んだお酒
「初陣」の香りがほんのりするアイス。立ち寄った観光客に人気
通常の酒蔵見学は前日までに要予約。また、寒仕込みが行われる1・2月には、実際の作業風景が見られる「本物の酒蔵見学」も実施(詳細は要問合せ)。
ふるはししゅぞう
「水の郷百選」にも選ばれた津和野の名水と、地元酒米・佐香錦を使った地酒・初陣で知られる酒蔵。商品のほとんどは試飲が可能。
とのまちどおり
石畳の通り沿いに、当時の姿を残す武家屋敷が立ち並ぶ風景は津和野を象徴する景観。掘割(水路)に、色とりどりの鯉が優雅に泳ぐ。
笹そばや山菜料理など自然の恵みがたっぷりの山菜つづり(琴)3300円(要予約)
さらのき しょういんてい
1つの建物にカフェ・食事処・ショップが揃い、観光の拠点としても最適! 食事処松韻亭では、庭園を望みながらのんびりランチが楽しめる。
城下町の中にカトリック教会が立つ風景は、津和野ならでは
津和野は明治元年(1868)に長崎から送られた隠れキリシタンの殉教の地。殉教者の慰霊のための乙女峠マリア聖堂もある。
つわのかとりっくきょうかい
昭和6年(1931)に建てられた教会。礼拝堂内は珍しい畳敷きになっていて、ステンドグラスの窓からカラフルな陽光が降り注ぐ時間は特に美しい。
本殿(新殿)にはろうそくと狐の好物である油揚げを供える風習がある
神社の千本鳥居をモチーフにしたお守りや、かわいいお狐様のおみくじも! きつねみくじ500円(左)と想い叶う守り800円(右)
たいこだにいなりじんじゃ
安永2年(1773)、津和野藩主により津和野を見晴らす現在地に建立。京都の伏見稲荷大社などと並ぶ日本五大稲荷にも数えられる。奉納された朱色の鳥居が連なる千本鳥居を抜けると、境内が見えてくる。
赤い瓦屋根が並ぶ津和野の街並みが美しい
(左)山麓からリフトで約5分、そこから徒歩約20分で本丸跡に到着/(右)城郭内には雄大な石垣が、ほぼ当時の姿のまま残る
つわのじょうあと
鎌倉時代、標高362mの山上に本丸が築城された。現在は石垣のみが残る。本丸からは津和野の街並みが一望でき、箱庭のような景色が楽しめる町内屈指のスポットだ。
島根県津和野町後田
(観光リフト)
JR津和野駅から車で5分(リフト乗り場)
入場無料、リフト往復700円、小学生以下500円
9時~16時30分(下りの最終運行は16時20分)
12~2月(土・日曜、祝日、1月1~3日は運行)
15台