
黒板塀が続く武家屋敷通りは国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けており、文化財として保護されている。多くの武家屋敷は一般に公開され、建物の内部や貴重な資料を見てまわることができる。

城下町としての角館は戸沢盛安(とざわもりやす)によって形成された。のちに常陸へ国替えとなった戸沢氏の代わりに、佐竹義宣の弟である芦名義勝が角館に入り、元和6年(1620)に新城下町を整えた。芦名家は3代51年で断絶、以降、佐竹北家により支配されることになった。
岩橋家では深雪が積もっても屋敷内に明かりが入るよう、上から下にスライドできる木製の戸を設置するなど、生活の知恵がうかがえる。


かくのだてじんりきしゃ
武家屋敷通りの中心、角館樺細工伝承館近くから乗車できる人力車。角館の町割りや屋敷について、車夫の案内付きで楽しめる。桜や紅葉の繁忙期には予約するのがおすすめ。

角館桜皮細工センター本店の外町史料館 たてつでは、予約をすればアンティーク着物の着付けをしてもらえる。着物選びに迷ったらベテランスタッフに相談しよう。着物に合う小物も用意してくれる。


樺細工はヤマザクラの樹皮を使って造る世界でも珍しい工芸品

伝統様式とモダンが混在する建物
かくのだてかばざいくでんしょうかん
旧角館町の伝統的工芸品樺細工などの工芸、文化、歴史資料、物産の展示や、樺細工の実演も見られる。民具や武具甲冑の武家資料の展示も。観光の拠点として案内所や、観光案内ホール2階にはロッジ風格子天井の「喫茶いちゑ」がある。


約200年前の姿で保存されており、武家らしい威厳に満ちた建築

3000坪の敷地にさまざまな建物が点在

藩への功績が認められ建てられた門は家の位や威信を表すとされる

当時、馬は屋敷に入れなかったため、薬医門の前にある(写真左)/格式の高い甲冑や兜は武器蔵に展示されている(写真右)
かくのだてれきしむら・あおやぎけ
約400年の歴史をもつ名家。格式高い薬医門をくぐると回遊式庭園を囲むように築約200年の母屋、武器蔵、カフェやみやげ店が点在。


抹茶は菓子付きで680円。金箔を散らしたぜんざい950円もおすすめ
庭園を眺めながら抹茶とスイーツを
はいからかん
角館歴史村・青柳家の中にあるカフェ。アンティークな雰囲気のなかで、抹茶のほかコーヒーなども味わえる。
4~11月 9~17時(12~3月は~16時30分)
無休


屋敷の周りにはのぞき窓の付いた黒板塀がめぐらされている

明治大正期に建築された文庫蔵にも歴史を感じる

鴨居のところどころに鶴など縁起のよい意匠を施している(写真左)/欄間に施された遊び心のある細工。光が当たると亀の姿が(写真中央)/屋敷から外をのぞけるように黒板塀に備えてある(写真右)
ぶけやしき「いしぐろけ」
実際に座敷に上がり、当家スタッフの案内で武家屋敷の基本について学ぶことができる。

武家らしい凛とした庭園が魅力
おだのけ
常陸時代から佐竹家の重臣で、秀でた武術で佐竹北家に仕えた家柄。当初、田町上丁に居を構えるが、天和元年(1681)に当地へ移り、現在に至る。門から玄関までドウダンツツジが続く長いアプローチなど、みどころ豊富。

JR角館駅から徒歩15分
仙北市角館町東勝楽丁10
入館無料
9時~16時30分
12月~4月上旬
市営桜並木駐車場などを利用
苔むした庭園も見事
かわらだけ
芦名氏譜代の家柄で、のちに佐竹北家に仕えた。4室で構成された主屋は角館武家住宅の典型的な造りとなっている。屋敷内の庭は通りの喧騒を忘れられる閑静な空間。

『たそがれ清兵衛』のロケ地として注目
いわはしけ
享保年間(1716~36)より現在地にあり、昔ながらの姿を今に伝えている。つるべ式の井戸が保存されている。明治30年(1897)ごろに木羽葺きの屋根を導入したおかげで、その後の大火でも焼けずに残ったといわれる。

JR角館駅から徒歩20分
仙北市角館町東勝楽丁3
入館無料
9~16時30分
12月~4月上旬
市営桜並木駐車場などを利用
イタヤ細工の技を見られる
まつもとけ
柴垣に囲まれた茅葺き屋根の屋敷。正面は杉皮葺きの石置き屋根になっている。4月中旬~11月初旬は不定休でイタヤ細工の実演販売を行う。門柱を2本立て、柴垣で屋敷を囲んだ簡素な形式。


秋田犬と過ごせる話題の民泊
えにし
古民家をリノベーションした民泊。「あなただけのハチ公物語」をコンセプトに、秋田犬2頭とのふれあいなどを楽しめる。「 すーちゃん」と「ふじこ」がお出迎え。日中はふれあい体験も可能。約10分500円。
内町の武家屋敷通りにいちばん近いホテル
まちやほてるかくのだて
和風建築の特徴を取り入れ、宿場町の風情を再現したクラシカルなホテル。客室はシングルやツインなど3タイプ。武家屋敷通りまで徒歩2分の好立地。観光やビジネスに便利。
