
アジアとヨーロッパを隔てるボスフォラス海峡は、マルマラ海と黒海を結び全長は約30㎞。オスマン朝時代の華麗な宮殿やエキゾチックなモスク、強固な要塞を望む船旅に出かけよう。

Boğaz Turu
ボスフォラス海峡へのクルーズ船が発着するのは、主に旧市街にあるエミノニュの桟橋から。旅行者向けの観光船と、主に地元の人が利用する定期船がある。現地発着ツアーに申し込めば言葉の心配もなく、チケット購入にも手間がかからないので気軽に楽しめる。
【発着所】エミノニュ桟橋
エミノニュの桟橋で、観光船スタッフが「ボスフォラス!ボスフォラス!」と呼び込みをしているので、すぐにわかる。小型船から大型船まで船の種類はさまざまだが、どれもルートはほぼ同じで、第2ボスフォラス大橋あたりで引き返し、エミノニュで下船するコースが一般的。45~60分おきに出航する。
200TL
エミノニュ発10時ごろ~(所要60~90分)
エミノニュの3番の桟橋から1日1便出航。チケットは桟橋の窓口で購入できる。終点は黒海の手前のアナドル・カヴァウの桟橋。
ロングコース640TL、ショートコース340TL
エミノニュ発10時35分、アナドル・カヴァウ発15時

●2階デッキがオススメ
船の規模にもよるが、眺めのよい2階のデッキがおすすめ。潮風対策で1枚羽織るものを。夏は日焼けに要注意!
●酔い止めを飲もう
外海と比べると波は穏やかだが、乗り物酔いをしやすい人は酔い止めの薬を飲んでおくとよい。
●進行方向に向かって左側を確保!
往路はヨーロッパ側、復路はアジア側に沿って進むので、進行方向の左側の席を確保すれば、より景色が楽しめる。



エミノニュ桟橋を発着し、第2ボスフォラス大橋で折り返す一般的なコースのみどころを紹介。行きはヨーロッパ側、帰りはアジア側を航行。
チケット購入&乗船
Eminönü
旧市街のガラタ橋付近、エミノニュ桟橋にある窓口で観光船のチケットを購入。45~60分おきに出航しているので、並んだり予約することなく乗れる場合が多い。

BOSPHORUS TOURまたはBOĞAZ TURUの看板が目印

Dolmabahçe Camii
旧市街を出発して対岸の新市街へ。カラキョイやトプハネの街並みを左手に北上すると、ミナレットがそびえるモスクが見えてくる。1843年に建設され、優美な円形の窓が特徴。

ニゴオス・バルヤンが建設した。海沿いにオープンテラスのカフェが並ぶ

Dolmabahçe Sarayı
「埋め立てられた庭」という意味をもつドルマバフチェ。メフメット2世によって、海を埋め立てた土地に造られた。通りに面する入口は高い塀に囲まれているが、海側には船着場が造られた。

ボスフォラス海峡沿いにある宮殿のなかで最も大きい宮殿

Çırağan Palace Kempinski
オスマン帝国時代の1874年に完成したスルタンの宮殿。夏の別荘として使われていた。1910年の火災で損壊したものを再建した。現在は豪華な宮殿の姿をそのままに、高級ホテルとして活躍している。

宮殿時代の優雅さが残る。隣には新しいホテル棟も立つ

Ortaköy Camii
第1ボスフォラス大橋のたもとにあるオルタキョイの街のシンボル。1854年に建設されたアブドゥル・メジト1世のモスクで、オスマン・バロック様式。

建設はドルマバフチェ宮殿やドルマバフチェ・ジャミィと同じニゴオス・バルヤン

15 Temmuz Şehitler Köprüsü
ヨーロッパ側とアジア側にまたがる1つ目の橋。全長約1500m、高さ65mで、1973年に開通。イギリスとフランスによって、ボスフォラス海峡に初めて架けられた橋として知られている。2016年のクーデター未遂事件後に今の名前に変わった。

この大きな橋はクルーズの目玉

Rumeli Hisarı Kalesi
第2ボスフォラス大橋のたもと、ヨーロッパ側にそびえる要塞。1452年にメフメット2世がコンスタンティノープル陥落のためにわずか4カ月で建設したもの。

丘の斜面に沿うように石造りの要塞が続く

Fatih Sultan Mehmet Köprüsü
海峡をまたぐ第2の橋。征服王メフメット2世の名前にちなんで「ファーティフ・スルタン・メフメット橋」の名前がつけられている。1988年に完成した全長1510mの橋で、建設には日本の企業も参加した。

実は同年に開通した瀬戸大橋とは姉妹橋の関係に

Anadolu Hisarı Kalesi
ルメリ・ヒサールの反対側、アジア・サイドに造られた要塞。ルメリ・ヒサールより以前、メフメット2世の祖父にあたるベヤズット1世により建設された。

ここだけ中世ヨーロッパにタイムスリップしたような景色

Beylerbeyi Sarayı
7月15日殉教者の橋まで戻ってくると、橋のたもとにベイレルベイ宮殿が見えてくる。対岸のヨーロッパ側にあるドルマバフチェ宮殿を建設したアブドゥル・メジト1世の弟、アブドゥル・アジス1世が建造した。

1.1865年に完成したスルタンの夏の離宮/2.敷地内にはさまざまなキオスク(簡易建造物)が

Kız Kulesi
ウスキュダルの沖合に浮かぶ石造りの塔。さまざまな伝説が残された塔で、展望台からの眺めは絶景。ボスフォラス海峡のマルマラ海側の入口に位置し、かつては灯台や税関として使われていたという。

クズ塔はウスキュダルのシンボル。渡し舟でアクセスできる

Eminönü İskelesi

下船後は屋台船で販売するサバ・サンドをゲット