15館ほどの公開異人館のなかでまず見たいのが、国の文化財に指定・登録されている貴重な館。レトロな雰囲気を満喫しながら、みどころをチェック!
公開異人館内は個人用なら撮影可能。どこを撮っても映える館の内外はもちろん、体験の様子など、素敵な思い出を写真に収めよう。
行きたい館が複数あるなら、各異人館がグループごとに発行する独自の割引チケットがお得な場合も。利用対象館が指定されているので、確認しておこう。
【販売場所】各対象館、北野エリア内各チケット売場。ほかにも、神戸市内の主要観光施設で利用できる観光クーポン券のKOBE観光スマートパスポートなどの利用でお得に入れる館もある。
見学には各館15分は確保を。展示物が多い館や、衣装などの体験ができる館は、さらに時間が必要な場合も。時間に限りがある場合は、巡る館を選んでおこう。
公開異人館のなかには飲食店を併設する館がある。ほかにも、異人館の建物を活用し、カフェとして営業する店も。散策途中の休憩もぜひ異人館で。
プラトン装飾美術館(イタリア館)のケーキセット
【有効期限】なし【料金】3300円(1430円お得)【利用対象館】北野通り3館パスと山の手4館パスの対象館
【有効期限】なし【料金】2200円(550円お得)【利用対象館】うろこの家・展望ギャラリー、山手八番館、北野外国人倶楽部、坂の上の異人館
【有効期限】なし【料金】1540円(440円お得)【利用対象館】英国館、洋館長屋、ベンの家
【有効期限】なし【料金】1400円(400円お得)【利用対象館】香りの家 オランダ館(旧ヴォルヒン邸)、ウィーン・オーストリアの家、デンマーク館
【有効期限】当日中【料金】650円(250円お得)【利用対象館】風見鶏の館、萌黄の館
※2024年8月現在販売休止中
国の登録有形文化財
うろこのいえ・てんぼうぎゃらりー
外壁をびっちりと彩る魚のうろこに見える天然石のスレートはもちろん、館内の随所にも意匠が凝らされている。アンティーク家具や調度品のほか、西洋の名磁器コレクションは必見。また、隣接の展望ギャラリーでは、西洋名画やガラス工芸品などを常設展示。サンルームからの眺望を目に焼き付けた後は、オリジナルのおみやげもお忘れなく。
JR三ノ宮駅から徒歩20分
神戸市中央区北野町2-20-4
入館1100円
公式サイトで確認
Webサイトを要確認
なし
【利用可能な共通券】北野7館プレミアムパス・山の手4館パス
かつて居住した外国人家族たちが団らんした部屋。棚に並ぶ西洋の名磁器コレクションはみもの。
マイセンやロイヤル・コペンハーゲンの食器、陶磁器人形がずらり
1階とは趣の異なる豪華で重厚なたたずまい。2階には書斎や寝室などもあり、どこを切り取っても絵になる!
シャンデリアやアンティークな調度品など、目移り必至の美しさ
南に面した大きな窓から神戸の街を見渡そう。18世紀にデンマーク王室が使用した、王家の橇(そり)も展示。
高台の見晴らしは抜群。坂道を歩いた価値がある
1.サターンの椅子チャーム 2000円 2.うろこの家タオルハンカチ 各800円 3.KOBE KITANOバッグ(うろこの家)1760円
国指定重要文化財
もえぎのやかた
外観、室内の意匠に格調高さを感じる、グリーンがさわやかな洋館。暖炉のマントルピース、壁紙、張り出し窓など注目ポイントも多数。特に、2階のベランダは同館のなかでも特徴的な空間。神戸の街並みや海が一望できる絶景だ。
JR三ノ宮駅から徒歩15分
神戸市中央区北野町3-10-11
入館400円
9時30分〜18時(入館は~17時45分)
2月第3水・木曜
なし
【利用可能な共通券】2館券
北西側にある広々とした部屋。暖炉の上の鏡が外の景色を映し、部屋を明るく見せる。
暖炉のマントルピースのタイルは、部屋ごとに絵柄やデザインが異なる
玄関ホール東側には食堂があり、奥には配膳室がある(非公開)。
暖炉の上部と側面を囲む飾り枠である重厚なマントルピースなど、細部まで注目しよう
2階の南側に広がる明るく開放的な空間は、窓のフレームが幾何学模様のようで見事。記念撮影もぜひ。
萌黄の館を代表するポイントの一つ。木洩れ日が注ぐすばらしい眺望にしばし時間を忘れそう
国指定重要文化財
かざみどりのやかた
色鮮やかなレンガの色調や石積みの玄関ポーチなど、ひときわ重厚な雰囲気が印象的。ドイツの伝統様式を取り入れながら、当時の新しい芸術様式アール・ヌーヴォーの動きを感じる装飾が施され、応接間のシャンデリアや柱頭飾りなど細部まで見ごたえたっぷり。
JR三ノ宮駅から徒歩15分
神戸市中央区北野町3-13-3
入館500円(変更の可能性あり)
9〜18時(入館は~17時45分)
2・6月の第1火曜(祝日の場合は翌日)
なし
※2025年春までは外観見学のみ 【利用可能な共通券】2館券
トーマス夫人のサロンとして使用されていた華やかな空間。来客用の空間でもある1階は特に凝った装飾が施されている。
3段になったカーテンで、光の調節をしていたそう
五角形のベイウインドー(張り出し窓)や、傘を広げた形の天井など遊び心あるデザイン。エルゼさん寄贈の家具も展示。
天井の小梁や飾り戸棚など、中世の城館風に仕上げられた意匠は見ごたえあり。台所は地下にあった。
扉の取っ手は、曲線が美しいアール・ヌーヴォー調