展示作品が多く、とにかく広い大塚国際美術館。ただ歩くだけでも1時間、見学しながらだと最低4時間はほしいところ。全点みるなら1日では全然足りないが、これだけは!というイチオシ作品をピックアップ。オープンから閉館まで、まるまる1日楽しめるモデルコースをご案内。
公式キャラクター「ペガっち」は、身長約100cmのペガサスの子ども。負けず嫌いで好奇心旺盛、絵画鑑賞が趣味で西洋絵画に関しての知識は自称「博学」だとか。夢は大塚国際美術館を世界の人々に知ってもらうこと。
見学はB3から。最初にインフォメーションでマップ&ガイドを入手するのがおすすめ。詳しい作品解説が聞きたい人は、約100点の解説が収録された音声ガイドを借りよう。ほか、システィーナ・ホールでは定期的に概要説明を開催。
音声ガイドは1台500円。ミュージアムショップ前で貸出
B3にはシスティーナ・ホールなど、空間ごと再現した環境展示の部屋が多く集まる。環境展示を堪能して、余力があれば古代や中世の作品を見学。大きな荷物があれば、B3に数カ所あるコインロッカーに預けてから見学に出かけよう。
1.入館したら正面に見えるシスティーナ・ホール/2.スクロヴェーニ礼拝堂は、結婚式に使用されることも
B3からB2まではエスカレーターで。『モナ・リザ』や『最後の晩餐』といったルネサンスの逸品や、フェルメールの名画が並ぶ「フェルメールギャラリー」、世界三大名画に数えられることもある『夜警』『ラス・メニーナス』といったバロック作品は必見。
1.フェルメールの作品が8点集結した「フェルメールギャラリー」/2.レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作『モナ・リザ』/3.レンブラントの代表作『夜警』/4.修復前と修復後を見比べることができる『最後の晩餐』
色とりどりの花が彩るフラワーウォールは人気の撮影スポット
B2の見学コースの最後にあるカフェ・ド・ジヴェルニー。地元の旬の食材が楽しめるランチメニューや、名画にちなんだランチ&スイーツメニューも充実。天気がよければ、睡蓮の池を取り囲むように配置されたテラス席がおすすめ。
テラス席で名物の海鮮丼を堪能
お散歩がてら、モネの『大睡蓮』を鑑賞しよう
ランチの後は、エスカレーターでB1へ。ゴッホの『ヒマワリ』の連作の後は、バルビゾン派から印象派、ポスト印象派などの名作が目白押し。たっぷりと時間をとっておきたい。
1.Room60には、アルルで描かれたゴッホの『ヒマワリ』7点を展示/2.ムンクの『叫び』の横で、ムンクポーズ/3.Room80には、ムンクの『マドンナ』も/4.モネの『印象・日の出』
ゴッホの『ローヌ川の星月夜』にインスパイアされた「星月夜ロード」
B1の見学終了後はエレベーターで2Fへ。順路に沿ってピカソやポロック、ユトリロなどの現代作品や、テーマごとの展示コーナーを楽しもう。見学コースのゴールは2FにあるRoom100。1~2F間の移動はエレベーターか階段で。
1.テーマ展示の中でも異色のトロンプ・ルイユ(だまし絵)。目の錯覚を楽しもう/2.円筒に映して鑑賞する手の込んだ作品も
1Fから出られる庭園には、世界の花を育てている花壇がある
ひととおり見学が済んだらエレベーターでB3に下りて、カフェ フィンセントへ。スイーツやドリンクとともに休憩しながら、見落とした作品がないかチェックしよう。
1.ゴッホのファーストネームを名付けたカフェ フィンセント/2.スイーツのメニューは季節によって異なる
カフェの一角にはRoom 73に展示される『アルルのゴッホの部屋』を3次元で再現したコーナーがある。麦わら帽子や椅子など、まるで絵画から抜け出してきたよう。撮影スポットとしても人気。
最後はB3のミュージアムショップでおみやげ探しを。閉館直前は混み合うので、早めに買い物を済ませておくのもおすすめ。魅力的なアイテムが多いので、たっぷりと時間をかけて選ぼう。
1.さまざまなミュージアムグッズが揃う/2.地元の洋菓子店とコラボしたオリジナルアイテムも
3.オリジナルステーショナリーもいろいろ/4.作品をテーマにしたTシャツも人気